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第1話 いつもの眠い昼

カチ、カチ、カチ


 時計の音が鳴り響く。


 「もう、朝か…。」


 昼飯を作るために重い体を起こす。

 自分の足音、呼吸以外に人の音は聞こえてこない、聞こえてくるはずがない。


 「………。」


 冷蔵庫から材料を取りだし、包丁で野菜や肉を切る。


 タッタッタッタッ

 ザクッザクッ

 ジュー…


自分で言うのもあれだがかなり手際よく作れたと思う。


 「出来た。今日も学校、行くだけ行くか…。」


 学校に行くため、鞄に昼飯を入れ、そのまま持ち上げる。それ以外に入れるものがないだけだ。

 玄関に行き、靴紐を結び、そのまま玄関の扉を開け外に出る。


 「まぶし…、やっぱ朝無理だな。もう少しだけ寝てから行くか。頭も回んねぇしな。」


 当たり前のように部屋の中にもどる。

 やっぱり家の中がいちばん落ち着く。テレビをつけても特に見たいものはない。


 「つまんねぇな。」


 俺はそのままテレビを消してソファに横になる。

 ソファで寝るとほんとに眠く……なる………。




 「んあ?今何時だ…?」


 スマホの時計を見ればそこには11時23分と書かれている。

 

 「3時間くらい寝てたのか…。」


 流石にそろそろ学校行かないとな。

 今度こそ鞄を持ち、玄関にある靴を履いて扉を開け外に出る。


 「昼近くになればだいぶ楽だな。学校に行く前にサボる時に食う菓子でも買ってくか。」


 俺はそのまま学校に行く道中にあるコンビニに入り、チョコレートクッキーを買い会計を済ませた。

 

 「ねっむい。学校ついたらいつもの空き教室で寝るか。」


 そんなことを考えながらぼんやり歩いていれば、もう学校についた。


 「授業中、だよな。来たこと言うのもめんどくさいしこのまま空き教室行くか。」


 校門から中に入り、下駄箱で学生靴に履き替える。

 そして階段を上り、授業が行われている教室を横目に、4階の1番奥にある教室の扉を開ける。


 「あー、やっぱり汚ぇ。まぁ寝るところだけは掃除してるしどうでもいいか。」


 空き教室は倉庫のようで、学園祭や体育祭などで使われるであろう小物などが仕舞われている。俺が寝床として使ってるのは体育祭で使われるマットだ。ふかふかで心地いい。


 「さて、眠いし寝るか」


 俺は目を瞑ってそのまま眠りにつく。

 



 「……さい。」


 なんか声が聞こえてくるな。ここ誰も来ないと思うんだけど。


 「起きてください。」


 声の言う通りに目を開ければそこには、白い髪のかわいい女の子が俺の顔を覗き込んでいた。


 「やっと起きましたね。」


 あ?こんな子供、この学校にいたか…?


 「起きたならいいです。私は別件でここに来たので、もう用は済ませましたので。失礼します。」


 「そうか。ならさっさと出てけ。俺は寝る。」


 「言われなくても出ます。」


 それだけいい、その子はこの教室を後にした。可愛かったな。てか、小学生くらいじゃないか?


 「…昼飯、食べるか。」


 そうして俺は昼飯に手をつけた。

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