全てのドラゴンを倒す!
「おおおおおおおおおおおおおお!!!!」
俺はドラゴンに乗って舞い上がる。俺は俺を襲ってきたドラゴンを倒しリアニメイトで復活させた。そしてそのドラゴンを操り空高く舞い上がる。目の前には無数のドラゴンの群れ。
強烈な光弾が無数に俺の方に放たれる! その数、数百! 俺の目の前が光に包まれる。マジカライズが使えない今これに当たってしまえば相当危険だ。
ドドドドドドドドド!!!!
無数の光の矢が俺に向かって飛んでくる!
俺はドラゴンを華麗に操りそれらを交わしていく! ただでさえ凄まじい速度の光弾。それに逆行するように上昇しているため体感速度は凄まじいものになっている。
だが、俺はそれを網の目を縫うように避けていく。直感も鋭くなっているのか感覚的に自分が進むべきルートが分かる。
!
なんだあれは……太陽が……違う! あれはドラゴンの光弾だ!
凄まじく大きな光弾が俺に飛びかかってくる!
「うおおおおおおおおおおおお!!!!!」
ドシュウウウウウウウウ!!!!!
まるで巨大な太陽が落ちてきたようだった! 俺はドラゴンを操りすんでのところで避ける。
「いまのは……ドラゴンマザーか……」
俺は空を見上げる。凄まじく大きさのまるで巨大な空飛ぶ船のようなドラゴンが悠然と空を飛んでいた。
俺はドラゴンを操りグングンと上昇していく!
そして大勢のドラゴンが飛ぶ空の高さまでやってくる! 雲の上! ドラゴンの大軍がいる。
するとブラックドラゴンたちが俺を中心にして球体になるように俺を取り囲んだ!
俺は360度、数百匹にもドラゴンの群れに囲まれる。この隊列はまさか……
「アカン! 囲まれてるで! この前みたいにマジカライズで吸収できひんよ!」
ミヤビが叫んだ。
俺は……!
ドシュウウウウウウウウ!!!!!!!!
俺は360度光に包まれる。数百ものドラゴンが俺に向けて一斉に光弾を放ったのだ!
マジカライズは使えない! ならば……
俺は右手を高く掲げる! そして大量の光弾を吸収する! まるで水が排水溝に吸い込まれるように螺旋を光弾が描いて俺の手のひらに集中する!
ダンッ! 俺は乗っていたドラゴンからジャンプする! そして両手を伸ばして両手から俺の手のひらに光弾を吸収する!
そして、ドラゴンから放たれた全ての光弾を吸収した。その吸収された光弾は俺の手のひらの中で直径1cmほどの光の球に圧縮されていた。
「マテリアライズ」
俺は両手を合わせる!
そしてギィイイイイインン!!!
俺は巨大な光の剣を作り出した! ドラゴンの強烈な光弾を光の剣に変えたのだ。
俺はそれを思い切り振る! すると巨大な光の刃が発生し、ドラゴンを焼き殺す!
「うおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
俺は空を落ちながら上下左右乱れ打ちにした!
俺を中心にして数えれないほどの巨大な光の刃がドラゴンの群れに飛ぶ!
「ギャオオオオオオオオオオオ!!!」
あるドラゴンは翼を焼かれて
あるドラゴンは体を光の刃で真っ二つにされる。
半数以上のドラゴンが今の攻撃で地面に落ちて行った。
俺は地面に落ちていく。するとドラゴンが落ちていく俺を優しく背中に乗せた。これは最初に操っていたドラゴンだ。
「マテリアライズ!」
俺は手に持っていた光の剣を光の弓と矢に変えた! そして一度に9本ほどの矢を引き絞り射出した! 俺はホーミング弾のように曲がりながらドラゴンに命中する! ボコン!! 命中した光の矢はドラゴンに当たると爆発した!
俺はそれをドラゴンに騎乗しながら何度も撃つ! それと同時に多くのドラゴンが俺めがけて光弾を浴びせかける! 俺はそれを避けながらドラゴンに向かって矢を射出した! 俺は飛んでいるドラゴンの数をどんどん減らしていく。
◇
一方その頃 エリス側
リザードマンのタージ・ハーとエリス、ミラーカはブラックドラゴンの背に乗ってアーサーが戦っているモントバーンの街まで向かっていた。
これはタージ・ハーの能力。同じ爬虫類種を操る能力。それを使いドラゴンに騎乗していた。
「あれは……」
タージ・ハーが空を見ると雲のように大きなドラゴンの大群があった。そしてチカチカとなにかが光ってるのが見える。
エリスは察した。あれは誰かがドラゴンと戦っているのだ! だが……だれが……
エリスは直感する。まさか……先生が?……でもアーサー先生はドラゴンにあんなに怯えていたのに……
遠くからでも分かる。あそこで戦っているのは魔神だ。普通の精神力を持った人間ならドラゴンに立ち向かうことなんて出来ないだろう。
「ひょっとしたら……先生が魔王に覚醒した?」
凄まじいスピードで飛ぶドラゴン。その風の音でエリスの声はかき消される。
ミラーカはその強烈な風で消えたエリスの言葉を拾い返答した。
「先生だよ。きっと。ボクには分かる」
エリスは思った。今すぐ会いたいと。先生の変化した姿を見てみたいと。先生が英雄になった姿を。
◇
俺はどんどんドラゴンの数を減らしていく。ジジジ……俺が持つ光の弓が消えそうになっている。
俺は腰に下げていた村正を抜いた。そして魔力を込める! ギィイイイイイイイイイイインンンンン!!
村正に魔力が覆い光り輝く巨大な剣のようになる!
「うおおおおおおおおおおおおお!!!」
俺は青い空に向かって駆けた! 乗っていたドラゴンから飛んで別のドラゴンに向けてジャンプをする!
そして飛んでいるドラゴンの背に着地するとその魔力に覆われた村正でドラゴンの首をパシィン! 刎ねた!
ドラゴンが力を失い落下する前にまたジャンプしてドラゴンの背に飛び乗る! そして バシィン! ドラゴンの首を刎ねた。
雲の上での戦い! 俺は太陽を浴びながら次々にドラゴンの首を跳ねていった!
段々と少なくなるドラゴンたち。すると
また一つの大きな太陽が落ちてくる!
ドシュウウウウウウウウ!!!!!
凄まじい熱線が俺に向かって放たれる! 俺はリアニメイトで死んだドラゴンを蘇らせて操る! そして迫りくる太陽のようなドラゴンの光弾から逃れようとする!
ドシュウウウウウウウウ!!!!
俺は急降下してなんとかそのドラゴンマザーの光弾から逃れた!
俺の上に影がさす。ドラゴンマザーが悠然と飛んでいた。
もうドラゴンは残り少ない。俺はドラゴンマザーの向かって龍を走らせた。
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