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マリアンヌが喫茶店をはじめて早2年


ロッタはあの後、学校という存在が怖くて結局行かなかった。

しかし、今年やっぱり行って勉強する!と覚悟が決まったらしく

行くらしい。


キキはロッタが行くなら行く!と行くみたい


マリアンヌのスキルの材料は少しずつ鑑定が進み、領地でマリアンヌのレシピのパンが流行って定着していった。

醤油と味噌の鑑定も無事にできて調味料として販売されだした。

なんとカレールーもだ!

マリアンヌにはレシピの購入の代金が入り、なんと借金がほとんど無くなっていた。

オーディンも冒険者を細々と続けているから生活には困っていない


そんなある日


いつも通り営業中


急に貧血のような症状と、吐き気がした


「食中毒じゃないよね…うっ」

トイレに駆け込むマリアンヌ


胃の中身を全部出してスッキリするもだるさが残る…

おかしい…疲れたのかな…


「ロッタ、キキお店お願い。具合悪いから上に居るわね。」


「アギーが来たら残り物包むね~」


「ママ大丈夫?」


「多分平気疲れただけよ。ごめんね、ありがとう」


ゆらゆらと階段を上がっていったマリアンヌだった


もともと、昼のピークが過ぎていたこともあり

あっという間に閉店時間が来て

テイクアウトのお客様とイートインのお客様をさばき閉店準備をしていた。


いつも通り、孤児院の子ども達が収穫をしてくれて

納屋に収穫物を入れてくれた。

「マリアンヌさんは?居ないなんて珍しいね。」


「ちょっと具合悪いみたいなの」


「これ、お土産な。売れ残りで悪いけど」


「ドーナツじゃん!やった!」


「足りる?ママ具合悪いから新しいの用意できなくてさ。」


「元々手伝いの分だけでいいのにいつも全員分くれようとするんだから。充分だよ。

いつもありがとうな。」


「ママの料理は美味しいから食べて欲しいの」


「ありがとう。キキ」


「じゃ、行くわ。ほら、お前らも持てよ~」


「「「はーい!」」」孤児院の子ども達が帰っていった。


「キキ、冒険者ギルドに行ってパパ居るか聞いてこい。

ママの具合が心配だ。店の片付けは俺ができるから。」


「わかった。行ってくるね。」


「気を付けてな。いなかったらすぐ帰ってこい。無理して探しても行き違いになるからな」


「うん。いってきます。」

片づけや掃除をするロッタ

キキは冒険者ギルドに行きオーディンを探す。



___________

「お!キキちゃん!どーした?」


「パパいる?」


「あ、オーディンか。さっき戻ったはずだぞ」


「オーディン、可愛い娘が迎えに来たわよ!」


「ん?お、キキどうした?」


「パパ! あのね、ママは大丈夫って言ったんだけど…ママ具合悪いの…だからパパ探しに来たの」


「そうか、分かった。すぐ一緒に帰ろう」


「うん!」

こうして、オーディンをみつけたキキはオーディンを連れて帰る


「マリア、大丈夫か?」


「ん?なんかね、頭がぐらんぐらんするのよ。貧血とめまいと吐き気がずっとするの…」


「医者を呼ぼう。」


「大袈裟よ。寝てれば…治るわ…きっと…」


すっとその場を立って部屋を出るオーディン


「ロッタ、俺は医者を呼んでくる。夕飯とか頼めるか」


「任せて!」


「キキも頼んだぞ」


「任せて!」

ニコっと笑うとオーディンは走り出した。





少しするとすぐに医者を連れてきた


「こっちです。お願いします。」


「もう、慌てないの大丈夫よ。すぐに見てあげるからね♪」


「兄ちゃん、男の人なのに」

「しっ!キキそれ以上言わないの。」

こっそり話し、無言で頷きあう兄妹だった。

見た目ゴツイオッサンなのに話し方がお姉さんみたいだったのだ。

オネエだな…と思うサファイアだった


階段を上がっていった医者とオーディン

こっそりついて行くロッタとキキ


「はいはい、ちょっと失礼しますよ~。あら辛そうね。」

マリアンヌに手をかざして頭から下に向かって手を移動させる医者

下腹部で止まる


「おめでとうございます。おめでたよ♪」


「おめ…でた?」


「やだー♪妊娠よ妊娠♪赤ちゃんがここに居るのよ♪もう!オネエにこんなこと言・わ・せ・な・い・の♪」


「赤ちゃん!」

「僕たちの妹か弟ができたってこと?」


「そうよ~。お母さんはしばらくこんな感じで具合悪いから食べたい物食べさせてあげるのよ~。

頼もしい兄と姉がいるから大丈夫そうね♪

お父さんはちょっと役に立たなそうだわね~♪また1週間後に来るわ♪チャオ♪」


「「ありがとうございました!先生!よろしくお願いします!」」


「あら、偉いわ~♪またね♪」


ばいばーいと出口まで見送り戸締りをして

マリアンヌの傍に行く

オーディンは固まったままだ。


「ママ、おめでと!」

「ママ、大丈夫?何が食べたい?食べられる物ある?」

ロッタとキキが心配する。


「は!先生は?」


「もう帰ったよ。1週間後にまた来るって。」


「そうか、マリアやったな。店はしばらく休んだらどうだ?体調が少し回復するまででも」


「ロッタ、キキ。ありがとう。お兄ちゃんとお姉ちゃんよろしくね。

オーディンもお医者さん連れてきてくれてありがとう。そっか、妊娠か…。

そうね、体が落ち着くまでお店は休みにしようかな…うっ」


トイレに走るマリアンヌ

洗面所でうがいをしてから戻る


「うう~気持ち悪い…。苺かみかんかスイカなら食べれるかな…。」

手からぽろぽろと果物を出す

ドンとスカイを出してから

その他の食べ物もぽろぽろと出す。

「ロッタ、キキこの食品冷蔵庫に入れて。これで適当に作って食べて。寝る。」


「うん。肩かそうか?」


「マリア!無理するな。」

ひょいとお姫様抱っこでベッドへ運ぶオーディン

「ありがとう…はぁはぁ」

「ママこれここ置いておくね」

大きめのボウルを用意してくれるキキ


「キキ、下で作業しよう。ここだとうるさいかもしれない」


「そうだね、明日の孤児院の子ども達の物もあるもんね。行こう

パパはママのこと世話してね。今、オレンジジュースかリンゴジュース作ってくるから」


「わかった」


___________

リンゴジュースを絞るキキ

獣人だけあって力技だ


「出来た。」


「キキ、その絞りかすカレーに入れるか勿体ないから」


「うん、カレーにしよ!簡単だし、美味しいもんね。

あ、明日から休みのポスター作らないと」


「あ、そうだな。」


「こんばんはー!持ち帰りの箱納品に来ましたよ!」


「あ、セウスさん。」


「こんばんは、セウスさんしばらくお店休みになったから次の分から少し納品止めてもいいですか?」


「どうかしたのかい?」


「ママ、妊娠したの。具合悪いからお休みよ」


「そっか、それはおめでとう。なら、ポスターが必要じゃないかい?」


「ご飯支度の後で書かないといけないんだけど」


「僕が書こうか?」


「いいの?」


「おめでたいことだからね。これくらい手伝わせて。」


「セウスさん、カレー食べて行きますか?」


「お!ありがたいご相伴にあずかろうかな。」

こうしてマリアンヌにはリンゴジュースを持って行きどうにか飲めたようだった。

カレーは無事に出来上がりみんなのお腹を満腹にしてくれたのだった









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