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マリアンヌの店を後にしたビルと男の子


歩きつつ、男の子に作戦が伝えられた。

作物を持ってこられなかったと言えと


そして、その様子をおじさんが確認する

その確認がとれれば君たちは前よりいい生活が訪れるはずだからと


教会への一本道、木があちこちに生えていて隠れるには大変楽だった

1番近くで見ているからといい

ビルは姿を隠す


「ただいま。」

ガチャりとシスターの格好をした女が出てくる

「なんで、なんにも持ってないの?」

「失敗したんだ。ごめんなさい。」

「なんで失敗してそのまま帰ってきてるのよ!って言ってるの!」

ビシリッ!

その場で鞭が鳴る


シスターが男の子へ振りかぶったその時!


「そこまでだ!」

ビルが飛び出してシスターを取り押さえる。

後ろ手に抑えて、床に伏せさせる。

顔は見えない。


「い、痛い!話しなさい!私を誰だと思っているのよ!聖女よ!聖女様なんだから!離して!離してってばー!」


「お前が聖女なわけないだろう!こんなことして罪もない子供達に犯罪させて、暴力振るって

聖女の名前が泣くぞ!バカヤロー!」


「さ、君は中に入っていいから。手を洗って皆におやつを配りなさい。

食べる前には手を洗うように皆に言ってね」


「うん。ありがとう。」


マリアンヌから預かった大きな紙袋を少年に渡して、床に抑えつけているシスターはそのまま男の子と話をする


「いつまでこうしているつもり。

痛いわよ!」


「今、衛兵が来るから大人しくしてろ!」


「嫌よ!離して!こんな汚い孤児院で、なんで私が働くの!私、召喚された聖女なんだから!」


「その話は鑑定の出来る人間が来てから聞くから静かにしろ!」


こうして、自称聖女は連行された

先日まで努めていたシスターはすぐに戻ってきてくれて子供達と再開


マリアンヌからの伝言が伝えられた



そして、自称聖女だか。

鑑定スキルが呼び出され

検証された。


召喚された聖女

聖女の力を間違った方向へ使い

その後、聖女の力は失われた


と出たそうだ。


渡り人に違いは無かった

ただし、今現在彼女はただの人

スキルは無くなり何もできなかった。


召喚されてすぐ、聖女であることで王族により持て囃された

18歳であったことも幸いし、皇太子妃になった。

元々居た貴族の子を側室へと追いやり

まんまとその座を射止めたのだ。

王族となった彼女は贅の限りを尽くした。

国庫をしゃぶり尽くすように


その間、勇者と賢者は戦争へと駆り出された。

そして、裏で動いていることも知らず好き勝手やって王族諸共没落した。

王族は処刑されたが彼女は渡り人。

しかも、勇者と賢者の娘程度の年齢だったこともあり辺境伯への土地へと移送されたのだ。


聖女としての力は金持ちの貴族にしか使わなかった。


そんなことをしているうちに使えなくなったのだ。


「これが、新王からの書状か。全く

尻拭いさせおって。

しかし、マリアンヌがこれを知ればこやつらと同じことを言い。

きっと心を傷めるな…。」


とスチュアート


「どのようにいたしますか?スチュアート様」


「ビル。すまないな、嫌な役回りを。

あれは処刑だ。楽な方法で逝かせてやってくれ。」


「かしこまりました。」

こうして、異世界から召喚された聖女は辺境伯でその短い一生を終えた。

最後は美味しい物を沢山食べて

静かに眠るように死ねる毒薬を飲んで…。




______________

聖女が連れて行かれ、戻ったシスターは悩んでいた。

ビルと名乗る辺境伯様の執務長は言った。

当番を決めてベル喫茶店の収穫を手伝うとお駄賃にお菓子を上げると。

1日2回の収穫作業が仕事だと。

そして、順番は平等に来るようにと

他の子がなりすましても困るので、目印を渡すから一度ベル喫茶店まで来てほしいと。


この様なことがあっていいのだろうかと

今まで自分は居なかったとは言え、泥棒していた畑だ。

土下座して謝らなければ

命だけは助けてもらわなくてはと…

こうして、お菓子を皆に配った男の子を綺麗にして案内を頼んだ


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