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こうして、お店の内部とお部屋部分が出来たら
3日間お店はお休み
なぜかって?
前の建物を壊し、テラス席と外構をするから
そして今回の工事で裏の畑にはアイアンの柵が付いた。
マリアンヌの土地だということと
一応買ってに持っていかれるのは時間によってはとても困るからだ。
オープン準備中に全く作物がないということがあったのだ…。
しかし…。
お店が休みになり、新しい調理場で
レシピの研究をしようとした所
「ママー!作物ないよー!」
キキはオーディンと婚約したマリアンヌをママと呼ぶようになった。
なんでもお母さんのことはかっかーとかかーたんと読んでいたとかで、お母さんは産みの親
ママはマリアンヌと使い分けが可能になったそうだ。
この前の寝る前のお話で教えてくれた。
「今行くね〜。 あ、ホントだ。」
「ママ、どーする?」
これはロッタ。ロッタもマリアンヌをママと呼ぶようになった
キキの説明を聞いて納得したらしい。
「ま、ちょっとすればまた出てくるでしょう。」
「あー!犯人発見!」
「返してー!」
「離せよ!獣人が触んな!」
「ちょっと!人の家の物勝手に、持っていこうとしてるのにうちの子に文句言うなんて酷いじゃない!」
「獣人は人じゃないだろ!」
「うちの子よ。大切なうちの子!人ですけど!じゃあ、聞くけど、ドワーフは?エルフは?人じゃないの?」
「それは人だろ」
「じゃあ、獣人だって人じゃない。」
「だいたいこんなに沢山あるんだから
貰ってもいいだろ!」
「沢山あるなら貰ってもいいは
違うんじゃない?なら、君は市場に並んでる物もタダで貰ってくるの?」
「あれは売り物だろ!」
「これだって商品になるわ!売り物じゃないの!無いと困るわ!」
「店、今日は休みじゃないか!」
「休みの日には新商品の研究をするの。だから、材料全部は困るのよ。」
「だってこれ、持って帰らないと
シスターに怒られる…。」
「シスターって教会の?」
「うん。俺、今日当番なんだ。」
「君、ちょっとうちでご飯食べて行きなよ。
おごってあげる」
薄汚れた子供を連れて調理場へ。
その間、小声でロッタにオーディン連れて領主様の所へとお願いをする。
子供にタマゴサンド、ドーナツなど
食べさせる。
外からガヤガヤと音がしたと思ったら
「この話、執務を担当しております。わたくし、ビルが伺います。」
「ねえ、君さっきの話教えて」
「俺の当番の話か?」
「そう、その当番うまく行かないとどーなるの?」
「鞭で打たれる。」
「当番の時は何回くらい泥棒に来るのですか?」
「1回で沢山運べるやつは1回で終わり
ひと袋とかなら何回かシスターがいいって言うまで行かされる。」
「ふむ。シスターは最近変わりましたか?」
「うん。前のシスター首って言われて
新しい人来た。俺達の体を拭く回数も減って皆汚くなるし。
食事も温かいものはスープくらいで…あんまり出ない。」
「そうですか。わかりました。話してくれてありがとう。おじさんと一緒に教会へ行きましょう。
少し待っててくださいね。」
「うん。」
そういうとまた食べ始めた
「マリアンヌ様、どうしますか?」
「この子を罰してほしいとは思いません。
教会が良くなることを願います。」
「ありがとうございます。必ず、改善させてみせます!」
「あの。それでですね、少しお願いがあるんです。
収穫のお手伝い一回でドーナツやクッキーなどお土産のお菓子ひと袋
やってくれる子は居ませんかね?」
「改善しましたら、依頼してきます。きちんと平等に当番制で、時間はいつがいいですか?」
「お店のオープン前と閉店後すぐの1日2回
ここに住んでる獣人の子供を忌み嫌わない人でお願いします。首から何か目印を下げて貰おうと思って居ますので決まったら教会の方に家に来るように言ってください。」
「かしこまりました。さ、君行こうか」
「ね、これ貰っていってもいい?」
「いいわよ。今袋に入れるわね。何人くらいで教会に住んでるの?」
「沢山。俺数、数えられない。」
「そっか。そしたら、これ。持っていきなさい。皆で分けるのよ。袋の数が足らなかったら
中身クッキーだから1個ずつとか平等に配ってね。」
「わかった!ありがとう! あと、さっきはごめんなさい。獣人の子たちにもごめんなさい。」
「ええ、貴方のことは許します。当番になったらよろしくね。ここの扉のから中に運んで貰うから案内とか他の子に教えてあげて」
「うん!わかった」
「では、行こう。」
こうして、ビルと教会に住む孤児院の子供は帰って行った
「ね、ママ!私達、収穫しちゃダメなの?」
「僕達の方ができるよ!」
「今説明するね。少し待ってて。
オーディン、ロッタありがとう。助かったわ。あれでうまく行くといいのだけれど」
「大丈夫、ビルはうまくやるさ。それより大丈夫かいマリアンヌ。」
「ええ。 ありがとう。
さて、説明しますよ
さっき子は教会に住む孤児院の子供だと思うの」
「「うん。」」
「孤児院の子供はお菓子食べれる生活してるかな?」
「「ううん。してない…」」
「ロッタとキキは暫く成長痛で体痛いよね?」
「でも!」
「あれくらいできるよ!」
「うん。それは分かってるの。でもね、ロッタとキキには持っと違うことをしてもらいたくて。
お店広くなったでしょ?だからね、お店の中のことを仕事としてしてもらいたいの。
あと、もう少ししたらロッタは学校に通わなきゃ。
そしたら、やっぱり人手不足になるから収穫くらいあの子達にお願いしてもいいかなって。」
「俺、学校行くの?」
「そうよ。今ね全土で小学部っていう学校があちこちで開校するんだって。
ロッタくらいからロッタより大きな子達が行くんだって。誰でも行けるそうよ。
文字とか計算とか教えてくれるんだって」
「俺行っていいの?」
「キキも行きたーい!」
「キキはもう少しお姉さんになったらね。2年経ったら行けるわ」
「やったー!」
「俺、勉強は家で出来るから家でいい。」
「どうした?ロッタ」
オーディンが目線をあわせて聞く
「俺、獣人だもん。きっと意地悪される
だから、行きたくない」
「ロッタ、知ってるか?新しい王様の嫁さん
王妃様は獣人だ。」
「え!?えーーー!!!!」
「えーー?!」
ロッタとキキが目が飛びてちゃうんじゃないかってくらい驚いた
そう、彼らが襲われ逃げたのはもう4年近く前のこと
マリアンヌ達が召喚されたすぐ後、そして家族で命からがら逃げて両親が息絶えたのがマリアンヌと出会う少し前だ。
ネットもテレビもないこの世界でそういう情報が流れるのは貴族の間だ。
あとはその都市に住む人々、ここは辺境伯の領地
情報は遅い。
「獣人への差別も少しずつ減るだろう。
王妃様と同じ種族なんだ
胸を張って生きるんだ。
俺達の子供なのだろう。」
「俺、オーディンの息子?」
「ああ、マリアンヌと結婚したらな。」
「ママー!早く結婚してー!俺オーディンの息子名乗りたいー!」
「ふふふっ。分かったわ。でも、その前にプロポーズされないとね。」
「そっか。オーディン!早くしてねー!」
「早くね〜!」
ロッタとキキに急かされ頭をかくオーディンと
顔を真っ赤にしつつ子供の要望を聞くマリアンヌを見て直ぐに行動に移さねばと思うオーディンだった。
しかし、つい2週間ほど前に結婚を前提にとお付き合いを申し出て
すぐ結婚を申込んでもいいのかと頭を悩ますのだった。
なにせ、進展は何も無いのだ。
しかし、新居の部屋は出来た。
ここで、生活していいものなのか
オーディンの悩みは尽きないのだった
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