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「ええ?その花束は?あれ、予定があるって…
忘れ物ですか?」
「いや、マリアンヌ嬢聞いてもらいたい!」
「!…は、はい。」
階段の所の壁から小さな頭が3つ
ロッタとキキ、そしてキキの頭に乗っているサファイアだ。
方向的にオーディンからしか確認はできない。
声援は無いが心を込めて目だけで応援していた。
「俺は、元貴族で今は冒険者登録があるだけのただの平民だ。しかし、貴方と子どもたちを守ることができる!…だから!
俺と結婚をして欲しい!」
と花束を差し出す。
「え?け、けけけけけ結婚?!」
階段のあたりで良く言った!って顔が2つ
いきなり結婚?って目の鳥が1羽。
そして魂がどこかに行きかけたマリアンヌ。
フルフルと頭をふり現実に帰ってくる
「あ、あの、いきなり結婚ですか?」
「あ!いや、結婚を前提に付き合って欲しい!」
「ふふふっ、私なんかでいいんですか?行き遅れですよ?」
花束を胸にかかえつつ、渡せていないオーディンは姿勢を正しつつ話を続けた
「マリアンヌ、貴方だからこの気持ちを持ったんだ。恥ずかしい話だか、生きていて今まで伴侶になって欲しいと思った女性が居なかった。」
「でも、貴族だと政略結婚とか」
「あ、婚約者が居たことはある。10才の時に婚約させられた。15歳になって冒険者になったら、婚約破棄となった。」
「…そうだったんですか。それは、大変でしたね。
でも、私。ご存知の通り異世界人ですよ。多分常識もないですし。色々迷惑かけますよ。」
「それは、お互い様だ。こちらだって迷惑かけないとはいえない。」
ちらりと、見上げるマリアンヌ
照れた顔のオーディンが見えた。
この人のこと…先の事を考えようとした途端に顔が熱くなってくるのがわかった。
「よ、よろしくお願いします。」
「ほ、ほんとうか?!」
花束ごとマリアンヌを抱き締め抱っこでクルクル回りだした
「オーディンさん落ち着いて〜!目が〜目が〜回る〜」
「「やったー!!!」」
階段から小さな影が2つ飛び出す
「オーディンさんおめでとう!」
「オーディンさん、お父さんなる?」
おろしてもらい花束を受け取ったマリアンヌは
「ふう、キキ私は姉さんのままでオーディンさんだけお父さんなの?」
ちょっといじけたように聞いてみた
「結婚したらお姉ちゃんはママね!」
「ホント?もう〜可愛いんだから〜!」
頬ずりするマリアンヌだった。
こうして、2人は結婚を前提にお付き合いをすることとなった。
そして、マリアンヌの新しい店と家の図面は完成することとなる。
ロッタとキキのお部屋、夫婦の主寝室、マリアンヌのスキンケア用のキッチン、家族用のキッチンとダイニング、そしてもう一つ一応お部屋を作った、あとトイレとお風呂と洗面所。
1階は白を基調とした大きな調理場、客席はナチュラルテイストでカウンターを7席とボックス席が5つ、テラス席3つとトイレ。
レジにはショーケースもそのままつけてテイクアウトやイートインのケーキなどを並べる。
こうすれば、ロッタでも提供ができるのだ。
キキだって、もう少しすれば可能になる。
文字も着実に習得中だ。
最近は良く食べてくれるせいか、体がもとの成長しているはずの大きさに戻ろうとしているらしく
節々が痛むそうだ。
無理は禁物だ。
調理場の横には収納庫を設けそのすぐ横に裏の畑への扉。
畑からの収穫後はすぐに収納庫へ置けるようにした。
収納庫扉の横には調理場の壁にみんなのエプロンをかけれるようにした。
壁にオーブンや蒸し器、発酵器、フライパンに流し、大きな冷凍庫(この辺はスキルで出る。)
あと、片付け用の洗い場だ。
真ん中には、ステンレスみたいな金属のアイランド型の作業台を用意した。
こうして、内装も決まり。借金の金額が確定した。
目ん玉飛び出るかと思った。
前回の借金と合わせて、なんと
8千万ルピなり…チーン。
渡り人だから貸してくれたらしい。
この額は普通、店舗を持つ大き目の商店に貸す額だそうな。
だよね…。
頑張らないとね…。
はい。頑張ります。
がんばれーと一交渉終えたサファイアが白い目でマリアンヌを見るのだった。
マリアンヌのスキルポイントは現在…10万ポイント也
なぜ減ったかって?
全く無料の交渉は決裂したから、割引でお引越しをして貰うこととなったのだ
これでも破格である。
本来またマイナススタートの所を10万ポイントも!残してくれたということだった。
こうして、スキルのある工事は2週間足らずで完成したのだった。
その間はテイクアウトのみの対応をしたが
それも上手く浸透してくれた。
自宅でお店の味が食べれるとあり、大人気だったのだ。
その間ほぼ毎日、貴族による
我儘という嫌がらせを受けたのは言うまでもなかった…その対応は店を手伝いつつ
婚約者となった用心棒オーディンが解決してくれるのであった。
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