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作業をしていると、2人が来て


「お姉ちゃん、俺たちここにいて平気?」

不安気なロッタ君


「うん、ロッタ君もキキちゃんも私の養子になることになったわ!今日中になれるから

手続きが済んだら、うちの子よ!もう、安心だからね!」


「やったー!お姉ちゃんおかさん?」


「好きな呼び方でいいよ。戸籍上そうなるだけで、2人のお母さんは産んでくれたお母さんだけだからね。」


どこかホッとした様子のロッタ君だった

(複雑だよね。)


「じゃ、お姉ちゃんって呼ぶー!」


「お、俺も」


「うん、いいよ~。ただ、ここはお店なのでお店オープンしたら店長って呼んでもらおうかな~。」


「てんちょー?」


「お店のオーナー、お店の偉い人って意味よ。

二人は従業員さんだからね~

あ、でも店長はお店開いてる時だけね。普段は好きに呼んでね。」


「お仕事ー!」


「さ!仕事だ!オープンに向けて急ぐよ!

二人は急いで収穫行って。その後手を洗ったら調理場の手伝いね!」


「「はい!」」


さっきの失敗を取り戻すかのように

そこから3人は駒鼠のように動きまわった


マリアンヌはさっきの続きの下ごしらえを

野菜を洗ったり、切ったり、冷やしたり、出したり、混ぜたり

ロッタ君はその後、客席の掃除

キキちゃんもお手伝い。

その間マリアンヌはいつもの看板を書く

今日はトンカツ定食がある。

喫茶店に定食?と思うでしょ。

まだ、材料が安定しない以上こだわってると品物が用意できないのだ。


本日のメニュー

コーヒー(飲み放題 残さないでね)

紅茶(飲み放題 残さないでね)

マドレーヌ

タマゴサンド

BLTサンド

イチゴショートケーキ(限定16個)

チョコレートケーキ(限定8個)

プレーンドーナツ

チョコドーナツ(限定10個)

プリン(限定50個)

クレープ(イチゴ・バナナ・チョコバナナ・チョコイチゴ)



「さぁエプロンの準備はいい?オープンするよ!」


「「はい!」」


「いらっしゃいませ~」


「「い、いらっしゃいませ~」」


「おや、新しい店員さん雇ったのかいマリアンヌちゃん。

おや、獣人さんだね。あらあら、流行りかい?」


「いいえ、流行りってなんのですか?うちの子ですよ~。養子にしました。ロッタ君とキキちゃんです。

これからよろしくお願いしますね~」


「おやおや、どうせ養子なら孤児院に行けばいい子がいっぱいいただろうに」


「それはどういう意味ですか?」


マリアンヌの眉がピクリと上がる


「だってね~ほら、獣人だろう。ダメとは言わないけど…ね。ほら、ね~」


「ほらなんだっていうんです?人は優れていて獣人は劣っているとでもいいたいのですか?」


「そう、それだよ~マリアンヌちゃんも分かるだろう?」


「まったくわかりませんわ!」


「ええ~?!」


「どこが優れていてどこが劣っているかなんて個々に違います。

人だって獣人だって劣っている所優れている所様々ですよ。

何も知らないのに、うちの子の悪口言わないで貰えませんか?


他のお客様も!うちの子達に文句があるなら来ていただかなくて結構ですので

入る前にお帰り下さい!」


何名かはやはり帰って行った。


「確かにそうだよな。みんな同じなんて俺たちだってないだろう。

獣人だって同じじゃないか?それにな〜」


「そうよね~、獣人だからって皆話すけど

ほら、見て~フワフワの耳にしっぽ猫かしら可愛いじゃないの~

それに、新しいお后様もね〜」


おどおどと、落ち着かない感じでその場でもじもじする獣人2名をよそにマリアンヌは声をあげる

「皆様お騒がせして申し訳ありません。本日はコーヒー、紅茶、オレンジジュースを無料でサービスさせていただきます。皆さま気を取り直してゆっくりと時間をお過ごしください。

本日新メニュートンカツ定食大変おすすめです。

空腹のお客様はぜひご賞味くださいませ。」


「ねーちゃん。」

「おねぇちゃん」


「大丈夫!お姉ちゃんに任せて!うちはすんごく美味しいの

文句があるなら来なければいいわ!二人もほら、接客は笑顔が基本よ!

負けちゃダメ!嫌なお客さんはどこにでもいるのよ

笑顔で躱すの!

お客様に楽しい時間を提供する!この気持ちを忘れちゃダメよ!さぁ頑張って

ほら、お水とおしぼり提供急いで!」


「「はい!」」


そこからは、ふっきれたように動く二人


「マリーちゃん、注文いいかい?」

「はーい今すぐに」


「紅茶と、オレンジジュースとショートケーキね」


「紅茶とオレンジジュースとショートケーキですね。

飲み物はサービスですのでショートケーキだけ会計の時お願いしますね~」


「うれしいわ~」


「ロッタ君、紅茶とオレンジジュース1番テーブルに!零さないように気を付けてね」


「はい。」


「キキちゃん、ショートケーキ1番テーブルよ。はい。お願いします」


「はい、てんちょ」


「いい子ね」


「お、おまたせしました。」


「あら、ありがとう。おやおや可愛いこと~」


評価も上々!


「はい、トンカツ定食3番テーブルお願いね~」


「はい、店長」


「さ、キキちゃんこのピッチャーをもってオレンジジュースは要りませんか?ってお席の周りをまわって」


「はい、てんちょ」


てくてくと歩くキキちゃん

「おれんじじゅーす、おかわりいりませんか?」


「あらあら、お願いしたいわ。」


「こっちも頼むよ」


はい、どーじょと言われれば悪い気はしないものだ

なんせ可愛いいケモ耳幼女だ

手伝いをさせているマリアンヌだけが罪悪感を感じていた。


フードの注文が席へ回ったらロッタ君とキキちゃんに調理場奥で少し休憩してもらい

お水などを飲んでもらう。

毎回甘い物は良くないからね。


「マリーちゃん。まだチョコレートケーキある?」


「ありますよ~。お持ちしますか?」


「お願いするわ。コーヒーおかわりもお願い。」


「かしこまりました。」

テーブルの伝票に追加を書き込み

チョコレートケーキを取りに調理場へ

コーヒーのピッチャーとケーキをお盆に乗せて席へ運ぶ

流れるような動作を見て

獣人兄妹は目を見張る


「すごいね」

「ああ、キキ。店長を目指そうな。」

「うん。わたしがんばる」

「おれもだ」


よし、と二人は立ち上がると

お手伝いへと動くのだった。


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