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Virus suit actor  作者: 大根屋
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13話 「保安官、雨宮」

「雨宮…さん?」


そこには落ち葉色をベースにしたシャープなロボットのような姿をした物体がそこには居た。そいつは手慣れた様子で腰についたホルスターから銃を出し、それをこちらに向ける。


「な、なにするんだぜっ…!?」


突然、銃を向けられた雷電は突然の出来事に瞳孔を大きく開いて驚いているようだった。


「…すまない。いつもの癖だ。」


そう言うと銃を指にかけて器用に回し、ホルスターに戻す。


「これが雨宮さんのウイルスーツ、『シェリフ』です。」


シェリフ…?聞いたことの無い言葉だった。英語だとは思うが英語はからっきしだったので意味はわからない。


「シェリフは日本語になおすと『保安官』という意味になりますね。」


俺のわからないという様子を察したのか、黒田さんがその意味を答える。


「…保安官って…なんなのだぜ…?」


甘かった。皆の予想を越えていく雷電の返答に流石の黒田さんも転けそうになる。


「…保安官とは…アメリカにおける…警察のようなものです。まあ厳密には違うのですが…。この『シェリフ』はゾンビの驚異から人々を守り、治安を守ろうという願いをこめて、こう名付けられました。」


「なるほど!わかったのぜ!」


雷電は大袈裟にわかりやすく頷き、満足そうな表情をした。その横で笑う優紀。


「にしたってかっこいいんだぜ!こんなに乗って戦ってたのか…?いいなぁいいなぁ!超かっこいいんだぜ!超羨ましいんだぜ!」


キラキラとした、まるで子供のようにはしゃぐ雷電。雨宮さんは顔は見えないものの多分嫌そうにしている。


「うらやましい…だと…?」


聞こえないほどのかすかな声で…たしかにそう言った。

その固い拳は強く握られている。


「安心してくれ!皆の分のウイルスーツもきちんとあるぞ!」


「そうなのか!超超超うれしいんだぜ!」


皆の分も…きちんとある?


その言葉は違和感でしかなかった。






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