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第15話 レッスルマニア42 Day1+Day2

 はじめてレッスルマニアを見た。その前にレッスルマニアとは、そもそもWWEとは何かを俺の少ない知識と拙い説明で聞いてもらいたい。


<前提-俺とWWE>

 まず先に俺がWWEについて知っていることはさほど多くない。WWEはWorld Wrestling Entertainment、略してWWEだ。

 現在所属している選手で日本でも知名度が高かったのは中邑真輔、アスカ(元・華名)、フィン・ベイラー(元・プリンス・デヴット)、コーディ・ローデス、ブロック・レスナー、AJスタイルズ(先日引退)あたりだろうか。新日本プロレスよりも試合外の茶番が多く、社長爆殺、“神”との試合、タイムトラベルデスマッチなどめちゃくちゃ具合には枚挙に暇がない。

 また、現在のハリウッドの大スターであるドウェイン・ジョンソンはザ・ロックのリングネームで、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のドラックス役のバティスタ、『ワイルドスピード』のジェイコブ役にジョン・シーナ、公開を控える『ストリートファイター』ではガイル役にコーディ・ローデス、豪鬼役にローマン・レインズとハリウッドとのかかわりも深い。

 俺にWWEを教えてくれたのは弟だった。2011年から2016年くらいまで一緒にWWEを見ており、当時はJ-sportsで放送があった。当時のスーパースターはジョン・シーナ、ランディ・オートン、CMパンク、シェイマス、ビッグ・ショー、ケイン、アルベルト・デル・リオあたりだったと思う。俺は2017年に一人暮らしをはじめて見られなくなり、弟はJ-sportsがWWEから撤退したことで見られなくなった。

 だが約10年経ち、俺はABEMAでWWEをしっかり見られること、なんとJ-sports時代よりもいい日本語実況付きで見られることを知り、そして病気療養で時間が余っていたのでWWEにのめり込んだ。




<WWEとは>

 アメリカ最大、つまり世界最大のプロレス団体! 前述のとおりバカバカしい展開もあるが、とにかくマイクパフォーマンスとキャラクターが重視され、ストーリーを追うことが最大の楽しみになる。実際「WWEはオペラ」と表現されることもある。試合内容、その他の抗争は言葉を選ばなければすべて仕込み、やらせと会社から明言されている。

 善役はベビーフェイスで歓声を糧にする。悪役はヒールでブーイングが燃料だ。ここはしっかり分けられており、構造的には善が負けることもあるヒーローショーに近い。

 第一期WWEマイブームの頃にはほぼないようなものだったが、現在の第二期マイブームではWWEの二つのブランドであるRAWとSmackDownには所属選手に垣根があり、どちらか一方にしか登場しない。

 とにかくなんでもあり……。なんでもありだ。最近でも呪術師ギミックのプロレスラーの試合ではレフェリーが呪われてカウントが出来ないという展開もあった。

 あとは選手に入れ知恵する非戦闘員(大体悪役)の介入によって抗争が激化することも多い。そういった抗争の因縁は、4月に開催されるWWE最大のイベント、レッスルマニアをはじめとした年に数回の大イベントで決着がつく。

 そしてレッスルマニアは別途料金を払わねば観ることが出来ない。弟にとってWWEは人生の5割以上に大事なものだったが、これがネックで観ることは叶わなかった。

 だが俺は働いているんだぜ! 俺は決断的にレッスルマニアの鑑賞権を購入した。そもそもWWEを観るためだけにABEMAプレミアムに加入しているんだからな!!!




<レッスルマニアはヤバすぎた①-衣装&登場>

 何度でも言うがレッスルマニアは最大のイベント。野球の日本シリーズ、サッカーのワールドカップは筋書きのないスポーツドラマだが、レッスルマニアにはある。

 だから選手の登場シーンがエグイ。時間をかけてじっくり入場、いつも以上にド派手な衣装で登場する。

 特に印象に残った選手を紹介していこう。


①フィン・ベイラー

今回はベビーとしての参戦だが“デーモン覚醒”をコンセプトに登場。全身に禍々しいボディペイントを施し、濃く張ったスモークの中に心臓を模した小さなオブジェを置き、這いずりながらその心臓を掴むという今回で随一の世界観を発揮。フィン・ベイラー自身はすっぴんだとかなり……人の見た目に関してこういうことを言ってはいけないのだが、割とさっぱり気味というか、少し地味な見た目をしている。だが新日本でバレットクラブにいた頃の“リアルロックンローラー”プリンス・デヴットでも1.4東京ドームで世界観炸裂なド派手入場をしていた覚えがある。対戦相手のドミニクをテーブル葬したクー・デ・グラ(ダイビングフットスタンプ)は興奮した。俺は蹴り技が好きで、シンプルならばシンプルである程好きだ。


②シャーロット・フレアー&アレクサ・ブリス

蝶をモチーフにした衣装で登場。アレクサは墓場に漂うゴシックホラーチックな灰色の蝶、シャーロットは長身に映える極彩色の蝶の翅を背負って登場。第一期WWEマイブームの頃にはリック・フレアーの世襲レスラー的な印象が強かったシャーロットはもはや女帝の風格。


③トリック・ウィリアムズ

めっちゃ長いコートで登場。おそらく数十メートルはあった。


④コーディ・ローデス

第二期WWEマイブームで最推しとなった選手。第一期WWEマイブームの頃からイケメンだったのだが、キャラのブレや立ち位置の不安定さが目立つ選手だった。第二期になると完全にイケメンベビーフェイスとして確固たる位置を掴んでおり、金髪とスーツでびっちり決めてさらにイケメンが目立つように。登場では迷走した過去の衣装が登場し、黒歴史であるギミック“スターダスト”(イロモノレスラーであった兄ゴールダストとのタッグ時。星と黄金をあしらったピチピチスーツとフェイスペイント。これがきっかけでコーディはWWEを一時退団)さえあった。まさか、スターダストでレッスルマニアやるのか!? と変なテンションにさえなった。なる訳ないが。




<レッスルマニアはヤバすぎた②-試合>

 特に印象に残った試合を三つ挙げたい。ただし、俺は今までにレッスルマニアを観たことがない上に、第二期WWEマイブームも復帰したのは2026年の1月放送分からだということをご注意いただきたい。


①コーディ・ローデスvsランディ・オートン

第一期WWEマイブームの頃から活躍していた二人。第一期と第二期の間にコーディはWWEを離脱していた時期もある。

オートンは当時から一線級で、個人的な印象としてはオートンは役割よりも試合の上手さで立ち位置を定義したヒール寄りのベビー、キャラもジョン・シーナの圧倒的ベビーラッパーキャラやシェイマスのアイルランドの乱暴者キャラと違って、職人気質の孤高のプロレスラーって感じだった。トドメのRKOはもちろんだが、オートンの最大の魅力はカウンターで繰り出されるパワースラムと追い打ちのDDTにあると思っている。

そのオートンが闇落ちした。パット・マカフィーなるもの(俺がWWE離脱中に選手だったらしいが……)に入れ知恵され、マカフィーの用心棒としてマカフィーのWWEやコーディへの挑発を支えブーイングを食らう。意図としてはマカフィーを使ってコーディのベビーとしての純度を高めようとしていたのだろうが、オートンがマカフィーのパシリみたいなポジションになってしまうのは辛かった……。直前の通常放送でマカフィーはレッスルマニアでオートンが負けたらもう業界に関わらないと宣言したこと、そしてマカフィーへのブーイングが尋常ではなかったので、レッスルマニアではコーディが勝った後にオートンがマカフィーにRKOをブチかましてマカフィーへのヘイトを清算するんだろうな、と予想していたがまさにその通りだった。

ただしオートンの好感度を犠牲してまで引き上げたコーディのベビーとしての純度だが、そのコーディが金的攻撃をしたりとちょっと荒々しいムーブをしたのでベビーとしての純度はさほど上がらなかった印象。


②ブロック・レスナーvsオバ・フェミ

第一期マイブームの頃のブロック・レスナーはとにかく強く、登場回数は少ないがレスナーと戦ったら負けるしかないってくらいに強すぎる存在だった。事実、当時は現地観戦している日本人のブログでしか内容を知れなかったレッスルマニア。ジ・アンダーテイカーによるレッスルマニア21連勝を止めたのはレスナーだったし、そのブログの速報を読んだ時に「テイカー負けたァ!?」と驚いたのも覚えている。本当に鮮明に覚えていて、あの時、俺は埼玉の河川敷にいた。近くのコンビニで『グラップラー刃牙』のコンビニ本を買い、その本に収録されていた試合が花山薫vs稲城文之信だったのまで覚えている。

そのレスナーも俺の第二期復帰時には完全におじさんになっており、新世代の怪物オバ・フェミに敗れた。試合時間はとても短かったが、敗れた後にグローブ、リングシューズを置いて座礼し、レスナーのマネージャーで口から先に生まれてきたと思しきおしゃべりタヌキ親父のポール・ヘイメンと感極まってハグするのを見て俺は悲しくレスナーの引退を悟った。この瞬間は声が出た。


③CMパンクvsローマン・レインズ

Day2のメインイベント。つまりレッスルマニアの最後の試合。

これはとにかく死闘。死闘の一言に尽きる。パンクの必殺技GTS、レインズのスピアーが決定打にならず、パンクが実況席に寝かせたレインズへコーナーポストからダイビングエルボードロップ、レインズはリングに逆さ吊りにしたパンクの顔面にスーパーマンパンチの連打。ここまでの試合がやや短めだったので、30分くらいはあるこの死闘は本当に大満足。とにかくパンクはベテランらしくいろいろと上手く、受け身も攻撃も上手いし、マイクパフォーマンスも演技も上手い。そういうところにレインズも助けられたんじゃないかな。試合終盤、パンクが自らバンテージを投げ捨て、レフェリーがそれを拾って視線が外れた瞬間の流れるような金的は惚れ惚れする上手さ。

ここまでレッスルマニアを観てきて、試合内容よりも登場&衣装の方がインパクトが強かったが、最後の最後のパンクvsレインズは最高過ぎた。メインイベントにふさわしい死闘。




<まとめ>

 以前の1.4東京ドームの時も語ったが、デカいイベントはそれだけで観る価値がある。イベントの規模が大きければ大きい程、運営側も気合が入るのだ。残念ながら英語がわからない俺は本場アメリカまでレッスルマニアを観に行くことはないのだが、お祭り感は十二分に伝わった。来年も見ようと思う。


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