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冬の空
いつだって あなたがいて
いつまでも あなたがいると思ってた
手をつないで歩いて 笑いあった
初めてのご飯は失敗もしたけど 「おいしい」って食べてくれた
ふたりで色んな経験もした
これがきっと「幸せ」なんだって思った
いつからだろう
少しづつ歩く速度が変わってきた
みつめる未来が 少し違うのかもしれない
何度もくりかえす食事風景に
感動は生まれなくなった
新しい経験はなくなっていき
こんなものが「幸せ」なのか・・・
それでもあなたに いてほしい
いつまでも 隣にいてほしい
笑っていなくたって
なんとか私が 笑わしてみよう
手をかえ 品をかえ
なんどもチャレンジはしたんだよ
努力は報われるっていったじゃないか
1ぽん線がなくなってしまった
「辛い」よ・・・
いつぶりだろうか
ひとりで初詣にきてみた
ふたりで祈った未来
そんなものは 妄想だったと
賽銭箱に投げたコインに 「今」を載せる
ようやく一人になったのだと しみじみ思う
帰る途中にふと見上げた空は
あの頃に感じた 広がりゆく未来ではなく
ただただ広く 手がとどかないほど遠く
澄んだ青だった




