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その1・異世界へ行こうA

気楽に読んでいただければ幸いです。

 ~その1~



 "異世界に行く。"



 異世界生活を始める上でまず最初に必要なことは、異世界に行くことです。

 異世界に行かなければ始まるものも始まりません。

 具体的な方法は、


 A.召喚される。

 B.死んで転生する。

 C.いつの間にか迷い混む。


 これらの方法があります。



 ここでは、まずAの方法で異世界に行く場合を考察しようと思います。



 Aの方法で異世界に行く方法を大まかに3種類挙げます。

 1つ目は自分自身が勇者として呼び出される。2つ目は学校のクラス全員が同時に勇者として呼び出される。3つ目は勇者として召喚される人間の側にいて巻き込まれて呼び出されるというものです。



 1つ目の場合は圧倒的なステータスを貰える代わりに、大抵魔王とかと戦わなければならないのでよっぽどの戦闘狂でない限り地獄を見る可能性が高いです。日々、戦いで精神を磨り減らすのは辛いでしょう。

 平和な生活を望むならとってはいけない選択肢です。

 もし足元が光ったり魔方陣が現れたりしたら回避しましょう。



 2つ目のクラスで召喚される場合ですが、これは主に中学生から高校生まで限定の方法です。

 この場合、大抵クラスのリーダー的存在がステータスぶっちぎりだったりします。

 これを読んでいる少々オタクなあなたはクラスでぼっちを貫いているか、またはクラス内の小さなグループで細々と生活していることでしょう。

 そんなあなたはクラス全員と同じような平凡ステータスか一人だけステータスが地の底に落ちていて後から成り上がるという2つの可能性がありえます。

 ですが、20~30人はいるであろうクラスで、一人だけ底辺のステータスなんてことは滅多にないはずですので、クラスのみんなと不安に苛まれながら目的のはっきりしない日々を過ごすことになるでしょう。

 そうでなくとも、底辺のステータスから成り上がるなんて余程の精神力がないといけませんし、異世界で孤立する可能性もあります。平凡な生活を送っている日本人には堪えるのは難しいでしょう。

 なのでどちらもあまりオススメはできません。今日、もし学校で何か起きそうだなと感じたらその日の授業はサボりましょう。



 そして3つ目の他人の召喚に巻き込まれる場合です。

 これは知り合いに巻き込まれるならまだ良いのですが、赤の他人だったらありがた迷惑な方法です。そしてこれが一番危険な方法でもあります。

 まず、呼ばれた当人でないのが問題です。呼んだ人間が親切な人たちなら良いのですが、逆だった場合魔法が使えるならいざ知らず特に技能も持たない一般人では対処の仕様がありません。下手に利用されるかもしれませんし、殺されてしまうこともあるでしょう。

 また、逃げ出すことが出来ても異世界で日本円が使えるわけがありませんし、一文無しで放り出されては食糧どころか寝床すら確保できないでしょう。2つ目の場合より悲惨なことになります。

 ただ、この苦難を乗り越えた先に大逆転し、チートを得る可能性も秘めています。そして手に入れたチートが更なる災厄をもたらす原因にもなるでしょう。

 チートには魅力がありますが、中々リスキーでかなりの幸運がなければ犬死にするのでやめておきましょう。

 もしあなたの周囲にイケメンで朴念仁で誰彼構わず助けたり、厄介事に自分から首を突っ込むような人間がいたら接触を避けるようにしましょう。




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