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お祭りの誘い
「何処に行くんですか?」
「決めてませんでした。何処にしましょうか?」
「ないなら僕の家に来ますか?」
「行ってもいいのですか?」
「うん。どちらかと言うと来て欲しいかな」
「ではお言葉に甘えて」
俺の家に案内した。
自分の家に誰かが来てくれる事が嬉しかった。
家に着きお茶を出して会話する事にした。
「ラース様って何故その年で学校に来ようと思ったのですか?」
「早く冒険に出たかったからかな」
「凄いな~。その年で先を考えてるなんて」
「冒険に行くとしか考えてないですから」
「それよりもラース様お願いがあるんです」
「何ですか?」
「今日一緒にお祭りに行ってください」
「お祭りって何の?」
「新入生の歓迎の祭りです」
「へぇーそんなんあるんだ」
「嫌でしょうか?」
「シャナさんとデートかぁー。楽しそうですね」
「デートだなんて。ただ一緒に祭りに行きたいだけで」
「デートじゃないんだ。残念」
「ラース様可愛い」
「からかわないでください」
「ではデートという事で」
こんな会話をしながら祭りの時間まで過ごした。
「ラース様行きましょう」
「うん」