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チロさんの日常 ②
ブロロロロォ〜、ブロ、ブロロロロォ〜。
めいとさん、掃除機をかけています。
ダッ! タッタッタッタ……プルプル。
ブロロロロォ〜。
タッタッタッタ……プルプルプル。
チロさん、逃げ回っています。
「五月様ぁ〜」
ブロロロロォ〜。
「ご、が、つ、様ぁ〜」
「なんだ?」
「ちょっとチロさんを抱っこしていてくださいませ」
「ん。チーロ、怖かったなぁ。私の部屋へ行こうな」
ブロロロロォ〜。
「居間の次は廊下と、チロさんのおトイレもキレイにいたしましょう」
ブロロロロォ〜。
「チロ、まだ震えているのか?」
プルプル、プルプルプル……。
「掃除機はないよ。この部屋を掃除するときはまた逃げような」
プルプル、プルプルプル……。
「まだ震えてるのか? そんなに掃除機が怖かったか、かわいそうに」
プルプル、プルプルプル……。
「ちょっと仕事の続きをするから、クッションに挟まっておいで」
テッテッテッテッテ……クンクン。
クルクルクル、クンクン……ジョォ〜〜〜。
「五月様、お部屋お掃除させてくださいませ」
「ん。あ……」
「あ……」
チロさんが震えていたのは、掃除機が怖いからだけではなかったようです。




