【エジーメ家人材調査報告書:迷宮産業部門】
提出:エジーメ人材局
対象:エジーメ本家評議会 及び 『戴冠神殿』
■ 1. 投資対象としての「探索者」
迷宮産業は呪力・技術・観光・軍事・学術の五大市場から成る複合産業であり、
探索者はその中心に位置する人的資産である。
特に以下の探索者は、
「高危険度階層での戦果」「固有種討伐実績」「希少呪術技能」「血統・出自」などを理由に、九英雄に次ぐ投資価値を持つ「準英雄級資産」への成長が期待される。
■ 2. 投資対象探索者(協会評価+外部評価)
職分に関してはマウザ式の簡易分類ではなく、
より正確なエジーメ式の天職召命分類で記載する。
(※協会のレベル認定には九英雄への政治的配慮が存在するため、
本資料では協会内部記録をもとに正確なレベルを記載する)
● 海洋騎士ドリス・リグデェイア(lv59/個人登録)
・極大呪文『海竜滅呪』行使者
・眷属神秘『幽海波濤』の成功実績有り/第六階梯審査中
・固有種の討伐実績
(『極光大魚』『アケルグリュスの落とし仔』『僭主アケルグリュス』『呪銀像』『人鉄キメラ』『不死軟泥』『蛇の王』)
・海洋召喚術の希少性
・元征伐船団十九位
・第四聖女マーレ・リグデェイアの実子(霊媒血統価値)
・行動指針:人命救助(公共性)
・ルックスのアイドル性・呪文歌唱力・メディア映え
→ 呪術・軍事・メディアの三分野で最高評価。優先確保推奨。
● 支配者バーサーミン・ナダハ(lv56/獣友会)
・モラン武術大会準優勝者(モラン八傑)
・固有種の討伐実績
(『鉄喰らい』『蛇の王』『妖神蜘蛛』『アケルグリュスの落とし仔』『エルネト・トラロス』『三形守護者』『不死軟泥』)
・使役術の最高峰
・魔獣産業との強固なコネクション
→ 魔獣産業の広告塔として投資価値が高い。
● 符術士シュウカ(lv56/迷宮あやかし百鬼夜行)
・固有種の討伐実績
(『大映写機』『影絵大角』『ホーンテッドハウス』『因習商店街』)
・泡良系呪術の希少技能
→ 呪符産業から製品モニター・企業探索者モデルとして高評価。
● 打投極士ヒース(lv56/放浪者)
・固有種の討伐実績
(『妖神蜘蛛』『エルネト・トラロス』『三形守護者』『鉄人』『人鉄キメラ』)
・近接戦闘の最高峰
→ 格闘技モデルとしての価値。
武術文化事業の広告塔に転用可能。
● 抗呪剣士ベラムリープ(lv56/古書漁り)
・コロニア諸国のホワイトハッカー集団『古書漁り』出身
・極大呪文『竜滅呪』行使者
・固有種の討伐実績
(『双頭虹犬霊』『エルネト・アルルフ』『大映写機』)
→ 情報戦・呪術セキュリティ分野で投資価値が高い。
エジーメ家の「情報人脈」領域で利用可能。
● 抗呪剣士ギルトウォーレン(lv55/古書漁り)
● 司書エンボスダート(lv54/古書漁り)
● 矢文述士コロフォンフラフィ(lv54/古書漁り)
『古書漁り』メンバーとして、代表に次ぐ技量の言語魔術師
備考:『古書漁り』四名は一部地域で指名手配歴(独裁体制の転換により解除済)
● 抗呪剣士ドミーロ・ボーツ(lv54/炎上戦士団)
・高位呪術『炎上』行使者(高練度)
・元炎上犯罪者/ボロミア中央警察との司法取引後にホワイトハッカー化
・固有種の討伐実績
(『双頭虹犬霊』『アケルグリュスの落とし仔』『エルネト・アルルフ』『エルネト・ケヌートゥ』『大映写機』)
→ 呪術犯罪対策・治安維持の人材として価値。
エジーメ家の「治安人脈」領域で利用可能。
● 神働術師カリュ・サデ(lv55/金宝珠)
・協会随一の治療士との評価
・九英雄パーティにおける図抜けた高レベル人材
・高練度『修復』による臓器修復・欠損部位の再生
・天宮加護による癒しの奇跡
・ルックスのアイドル性
→儀礼産業・宗教財団から需要
マウザ家からのヘッドハントを検討中
※情報不足ではあるが、『ネキャティス』『ロドック』『ゼド』の三名は準英雄級探索者の可能性が高い。追加調査を要する。
■ 3. アプローチモデル
以下の五段階で探索者を囲い込む。
● A. 接触段階
儀礼行事への招待
人脈紹介(騎士家・学閥・大神院)
社交界への参加
エジーメ家の儀式補助・護衛依頼
● B. 支援段階
装備・呪具の提供
職業斡旋(護衛・儀礼・一代騎士)
呪石換金の優遇
遺物鑑定の優先権
→ 探索者の生活・活動を支援。
● C. 囲い込み段階
専属契約
エジーメ家の紋章使用許可
従系分家への参入・婚姻アプローチ
パーティへの人材派遣
→ 探索者をエジーメ家の人材として固定化。
● D. 利用段階
階層開発プロジェクトへの参加
観光事業の広告塔
将来的な『戴冠神殿』クランパーティへの帰属
(傘下パーティの幹部候補)
→ 探索者を事業に組み込み、収益化。
● E. 影響力段階
協会内部での評価操作
階層調査の優先権獲得
遺物・呪石の流通ルート確保
他血族への牽制
→ 探索者を通じて協会・階層・産業へ影響力を拡大。
■ 4. 結論
探索者は迷宮産業の「人的資産」であり、
九英雄以外にも投資価値の高い者が多数存在する。
エジーメ家は、準英雄級探索者の囲い込みを強化すべきである。
■ 付録:九英雄人材への調略方針/ピュクトーの顕彰戦略】
本家評議会の指示に基づき、
以下の九英雄についてエジーメ家への取り込み可能性を検討する。
● 護衛士バウエルス・トライス(lv57/金宝珠)
現状:マウザ大公家の騎士家/儀礼警備の要
調略難度:高(マウザ家に絶対の忠誠を誓う)
調略方針
マウザ家との共同プロジェクトを提案し、
バウエルスを『両家の橋渡し役』に位置づける
→ 直接の引き抜きではなく、緩やかな共同事業化による二重帰属化が最適。
● 宮殿騎士カルギン・ラッハース(lv55/大フォグラント勇者隊)
現状:マウザ派/ボロミア騎士家
調略難度:中(主家断絶後の「家格の不安定さ」が弱点)
調略方針
ボロミア観光事業の「儀礼騎士」として起用
エジーメ家事業における「儀礼騎士長」ポストの提示
家格の再整備(家紋復興・家史編纂)の支援
→家格の再建を餌にした調略が最も効果的。
● 戦技槍士チルダント・アンバッハ(lv55/ボロミア正統槍術会)
現状:マウザ家後援/武術文化の象徴
調略難度:中
調略方針
観光事業での「槍術演武」の定期開催
エジーメ家儀礼槍術師としての任用
武術文化の国家的ブランド化を提案し、エジーメ家がそのスポンサーとなる
→ 文化事業を通じた名誉の付与で取り込み可能。
● 言語魔術師ケイネン・ネトメト(lv54/爆炎呪戦団)
現状:ゾラ家後援/広告塔価値が高い
調略難度:低(強い名声志向あり)
調略方針
キャカール十二賢者への推薦
もしくはエジーメ家の影響下にある西方諸国、低地諸国連合、金錐帝国の
国家言語魔術師・『名誉賢者』ポストの提示
● 戦域君主ピュクトー・アーニスタ(lv55/猛火義士軍)
エジーメ家の英雄広告塔として最も有望な人材。
1. メディア露出の強化
「義士軍の戦術特集」「英雄密着取材」を企画
探索記録映像を編集し、戴冠神殿の儀礼映像と組み合わせて放映
2. 儀礼領域への進出
戴冠神殿の儀礼護衛として任用
エジーメ家主催の冠婚儀礼での「儀槍戦士」役
英雄の儀礼的象徴化を進める
3. 階層開発プロジェクトの顔
ボロミア州の階層開発計画における
「安全・治安の象徴」として起用
観光事業の広告塔として、
『湖中穴』を中心とした第一階層を
『英雄が守る階層』としてブランド化
→ゾラ家後援のニトリスに『実力・実績』で対抗
4. 英雄物語の編纂
吟遊詩人を派遣し、
ピュクトーの戦歴を「英雄譚」として編纂
戴冠神殿の祝詞に組み込み、宗教的象徴性を付与
→ ピュクトーを『儀礼英雄・国家英雄』へ昇格させる。
■結論
エジーメ家は、他家影響下の九英雄人材を共同事業化・儀礼化・家格再建により緩やかに取り込み、自家後援のピュクトーを象徴的英雄として顕彰、
南方辺境企業との連携を強化することで、
迷宮産業における人材支配力と政治的影響力を最大化できる。




