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二つの宇宙(せかい)  作者: 三富三二
17/29

-地球進行計画-

遅くなりましたぁー


そして、私たちの惑星では5年間戦争が続いた。祖国は昔からの陸軍国家だ。だが、敵は大きな海を挟んだ向こう側の国だ。我々の海軍や空軍では太刀打ちできないほどの戦力を有する国だ。海に面した所にある首都は1年もしないうちに陥落して、内陸部へと押し込まれ今は完全な防戦一方だ。そんなある時だ、ある科学者が知的生命体の存在する惑星を見つけたという発表を行った。

我々はその星を『HOPE』、希望と名ずけた。


「その惑星が...」

「そうだ、君たちの星、この星だ。そういえばこの星の名前を聞いていなかったな」

「地球だ」

「そうか、いいなだな。話を続けよう」


我々は地球に軍の生産基地を開発することと、1部の国民の移民を決定した。この計画では君たちに協力してもい我々と共に対帝国戦線に参加してもらうという計画だった。

まあ、こういえば聞こえはいいが、本質的な面では君たちを奴隷として使うという面もあると思う。

この計画が可決される前から軍により秘密裏に開発されていた、直距離惑星間航行用大型艦の建造があった、それに武装をつけた艦を使い我々は地球をめざした。

そんな時だ帝国に入り込んでいた諜報員からの情報でとんでもないものがあった。

その内容は、

『帝国は6年前、開戦1年前から惑星HOPEに対して攻撃を行っている。惑星HOPEの生命体は帝国と渡り合える程の軍事力を持っている可能性大』という情報だった。


「まあ、君たちの星の大気圏に入ろうとした時のあの猛攻は凄まじかったね。艦も持つかわからなかった」

「そりゃあ、帝国軍からの惑星間誘導爆弾なんかじゃないのか、なんて話になってましたからね。全力を上げて破壊しようとしてましたよ」


その後は着々と計画は進み、去年の6月辺りに母星を出てこの地球をめざしたよ。

そして今1人の捕虜を使って地球のトップの人間にコンタクトを図ろうとしているんだよ。


「私たちがここに来た理由ははわかって貰えたかな?」

「あぁ、わかっただが俺ではどうにかできる話ではないな」

「それは分かっているだから君に協力して欲しい、と言っても君の機体に着いている通信機を使わせてもらうだけだけどね」

そう言った彼の横でさっき拘束を解いてくれた女性士官が松葉杖を持ってきていた。

「ありがとう」

それを受け取り艦内を目隠しもなしに案内された。

「敵軍になるかもしれない人間をこんな軍艦の中を歩かせていいのか?」

それを聞いたロイは微笑みながらこう答えた。

「構わないさ。だってこの後、君たちには我々と共に戦って貰わないと困るのでね。今のうちに自分たちから腹の中見せていた方が後々楽かもしれないですからね」

「今はそいうことにしておこうか」

「あ、そうです。私からあなたに個人的にお願いがりますが聞いて貰えますか?」

「なんですか?俺に出来ることであれば」

「ありがとう、じゃあ頼み事を言わせてもらうよ。私と友達になってくれないかな?」

ロイは突拍子もないことを星空に言った。

「その心は?」

それを聞いてロイは「困ったな」みたいな態度を取りながら予想だにしないことを口走った。

「君のような勇ましい女性とお近付きになろうと思いまして」

星空の中で糸が切れた。

それはロイにも伝わったのか、怒りのオーラを放つ星空を前にして「あ、これは触れてはいけないものに触れてしまったかな?」みたいな顔をしている。

「ロイさん、あんたは初対面だから今回は見逃しますが、これだけは知っておいて欲しい。」

「あっ、あぁ、なんだい?」

星空は淡白な声で一言、

「俺は男だ...」

「「え...?」」

ロイだけでなく、そばに居た女性士官も同じ反応を見せた。

「君は本当に男なのか...?」

「何度も言わせないでください...」

「こいつは失敬、気が付かなかった。許してくれたまえ」

「いいですよ。そんなことより友達でしたっけ?いいですよ、なりましょう。残念ながら勇ましい女性では無いですが」

その言葉にロイは顔を笑顔に変えて、

「そうか、ありがとう。では私と君は晴れて友人だ」

ちょうど会話が終わった時、ロイと女性士官が足を止めた。目的地に到着したようだ。

目の前には自分と激戦を繰り広げていた機体たちが規則正しく、等間隔で並べられていた。

「ここは格納庫になる。今は出撃していた機体が帰投して補給をうけているところさ。君の機体はあそこにある」

そう言ってロイは格納庫の1番右の端にあるドッグを指さした。

「ボロボロだな...あられもない姿ってこんな感じなのか」

そこには1部しか原型を留めていない青と白の迷彩柄の機体がドッグに固定されていた。

「にしてもこの機体すごく性能がいいね。ガンカメラを見せてもらったが、我々の技術では考えられない動きをする機体だ」

そんなことを呟きながらロイもまたボロボロになったグリードスを見上げる。

「で、俺はどうすればいいんだ?」

「端的に言えば、この機体に乗せている通信機を使って君の国のトップと繋げて欲しい。」

ロイは笑っていた。



統一歴176年7月7日 信濃通信室


「通信長!」

1人の通信兵が声を上げた。

「どうした。大きな声なんぞ上げおって」

通信兵は慌てた様子で目の前の画面を指さしてこう言った。

「これって、未帰還機の電波です」

それを聞いた通信長はその報告をエリカえと伝えた。

どうもどうも

先日雪が積もっている中バイクで学校へ通学して、手の指先があまりの寒さにめちゃくちゃ痛かった三富三二です。霜焼けにはならなかったので良かったです。


今回はここ最近の文章量と比較するとちょっとばかし少ない気もしますが気のせいでしょう(気のせいではない)。

これといって書くことがないので、ここで締めさせて頂きます。


制作時BGM アニメ 魔法少女まどかマギカ外伝 マギアレコードED 「アリシア」

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