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沼沼
葉っぱが風で揺れてる。
鳥が鳴いてる。
膝下、冷たい。
僕は地面を見た。
先ほどまで、固める前のコンクリートのような【沼】と呼んでもいいようなものが広がっていた。
しかし何故か今は、固い地面に戻っていた。
そして目の前で、首だけになってしまった友人が、ぐっと強く目を閉じ、涙を流している。
「うっ、ううっ」
嗚咽を漏らす、僕の友人。
なんだか笑えてきた。
「あはは」
僕は地中の中で友人の脇を"こしょこしょ"してやった。
「おいぃ、なにするんや。やめろやぁ。ふふっ、ははは」
友人は耐え切れなくなって笑い声を上げると共に、ようやく目を開けた。
やっと、地面が元に戻った事実に気付いてくれた。
「うおぉ。なんやこれ。戻っとるー」
友人は首を横に倒すと、安心したように深く息を吐いた。
僕は、尚も笑い続けた―――




