64.191番 Bonjour書店さん
私が棚主になる前の年に入店された棚主さん。
イラストレーターのボンジュール石井さんが、自作の絵本とカレーの本を置かれる本棚だ。
ふだんは藤沢の近く辻堂で制作活動をされつつ、湘南の海でカレーハウスもやられている。
サーファーでもありよく日に焼けていて、髪をなびかせて来店される。
渋谷なら辻堂からも電車で来やすい。
年に1度ギャラリースペースで展示会もされている。そのたびに新作の絵本やイラストが増えているから、精力的に活動されているようだ。
展示会にお邪魔すると、大きなキャンバスに同じような形のヒマワリが40本描かれている。
「これね、1本描くのに4時間かかるの」
「それが40本……すごい時間かかってますね」
「そう。1日1~2本しか描けない。ひと月かかるよね」
海に行ってサーフィンをして、カレーを作って。ひと月かけて絵を描く。
うらやましい生活だけれども。軽やかに生きるのは、それはそれで大変そうだ……とちょっと思う。
湖岸からだと優雅に見える白鳥も、水の中では足をガーッと動かしているのに似ている。
クリエイティブな仕事というのは縁もあるけれど、表に出るまでの見えない時間が結構大切だなと思った。
たぶんお酒が好きな方だと思うのだけど。近所で買ったどら焼きをあげてしまった。カレーを作るぐらいだし、餡子はそれほど好きじゃないかも?
今書いていて、ちょっとそんなことを思いだした。まぁ、きっと誰かが食べてくれるだろう。
何度も顔を合わせているうちに、実は北海道出身ということも知る。
日に焼けたサーファーが実は北海道から来ていた。こっちの海はあったかいもんな。











