新しい日々
翌日、愛美はマミの家に行く。
もう引越し業者が次々に荷物をトラックに運んでいた。
愛美「マミ!おはよう!」
マミ「イツミ.…。来てくれたんだ…。」
愛美「もちろんだよ!これ、渡そうと思って。」
マミ「イツミ…。ありがとう。」
マミは涙を流していた。
愛美は寂しい気持ちを堪えて、笑顔で言う。
愛美「離れても、何も変わらないよ!親友だと思ってるから!」
マミ「ありがとう…。」
マミの父親が言う
「マミ、そろそろ出るよ。」
マミ「はーい。絶対、また遊ぼうね!」
愛美「もちろん!バイバイ!マミ!」
マミ「バイバイ!イツミ!」
残りの春休み、愛美は図書室に篭り、必死に受験勉強を始めていた。
寂しさを紛らわす様に。
新学期
学校へ行く。
不安はあったがいまの愛美には目標がある。
毎日必死に勉強する。
ある日
ふと先生が愛美に話しかけた。
先生「紺野さん、大和田さん居なくなって寂しいね。」
愛美「はい。仲良かったですから。」
先生「一つ紺野さんにお願いがあるんだよ。」
愛美「何ですか?」
先生「半年間、不登校だった、吉川さん、学校来てみたいらしくてね。紺野さんなら仲良くしてくれるんじゃないかと思って。」
愛美「良いですけど、私で良いんですか?」
先生「穏やかな性格が合うと思うよ。」
次の日
吉川さんが登校して来る。
愛美「おはよう!勇気を出して登校して来たんだね。」
吉川「うん。実は紺野さんの事、話しやすいと思ってて、先生に話してみたら、同じクラスにしてくれたの…。仲良くしてくれるかな?」
愛美「もちろんいいよ!よろしくね。私の事はイツミって呼んで!」
吉川「ありがとう!イツミ!私の事はミサキって呼んでくれたら嬉しいな。」
愛美「いいよ、ミサキ!これから仲良くしてね!」
ミサキ「うん!このチャーム、可愛いね!イツミの雰囲気に似合ってて…。」
愛美「ありがとう!ミサキも学校慣れたら一緒に雑貨屋さんとか行きたいね!」
ミサキ「うん!行きたい!お小遣い、貯めとく笑」
愛美は新しい何かが始まる…そんな気がしていた。
LINE
マミ「イツミ、美味しいクッキーとお手紙ありがとう。精神的に落ちてたから、イツミの言葉に励まされた。それからクッキー…紅茶の香りがして美味しかった…。今はまだ学校慣れないけど、イツミの言葉を胸に、学校では明るく振舞ってる。イツミはどうかな?」
愛美「マミ、久しぶり!私も寂しいけど、何とかやってる。クッキー、喜んで貰えて良かった!次会える時には、お互い環境に慣れてるといいね!マミらしく居れば、大丈夫だよ!」
マミ「ありがとう…。」
愛美は思った。
『科学や料理だけでは幸せには
なれないかも知れない。でも気持ちを伝える橋渡しはしてくれるんだ。』
愛美は自分なりの答えを出した。
『今日の夕飯、何にしようかな…。』




