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私はお姉ちゃんのようにしか見られていなかった。それでも彼の恋を応援する恋愛物語  作者: アオ


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25/55

#25 合宿を終えて……

皆さん、こんにちは!アオです!

それでは「私はお姉ちゃんのようにしか見られていなかった。

それでも彼の恋を応援する恋愛物語 」をどうぞ!

翌週、あいにくの雨の中私は部活のために学校にやってきた。

私「おはようございます」

大川「おはよう~。あれ今日も弘樹君は塾?」

私「はい夏の塾はかなりやばいみたいですから」


大川さんとそう会話を交わして奥を見ると井口さんと荒川さんが

難しい顔をしながらキーボードを打っていた。

私「おはようございます。何やってるんですか?」

井口「おはよう、佑月ちゃん来てたんだ。この前の合宿の報告書を

   提出しないといけなくてさそれを作ってるぅ~……

   ん~、よしっ残ってる部分は圭よろしく!」

荒川「仕方がないな……えっとこれがこうで」


朝から微笑ましい光景が見えて何よりだ。

大川「来週、弘樹君に部活来るよう伝えてもらっていいかな?」

私「いいですけど何かするんですか?」

大川「夏休み入ったすぐに依頼した本の印刷がそろそろ終わるみたいで

   発送されて届くのが次の部活に間に合いそうだからせっかくなら

   みんなで本のお披露目会ということでね」

私「なるほど……わかりました、伝えておきますね」


確かにあれだけ本の印刷を楽しみにしていた弘樹なら喜ぶこと間違いない。

大川「井口~、荒君に任せたなら執筆進めたら?」

井口「……もう少しだけ休もうよぉ~、せっかくの夏休みだよ?」

大川「そうは言っても夏祭りと合宿を目いっぱい楽しんだでしょ。

   それに文化祭の部誌の話も上がってくるころだからそのネタは

   考えておきなさいよ」

こういう会話を聞くとやっぱり大川さんは面倒見がいいなと思う。

だからこそ弘樹が好きになったのかもしれないが。


さて私もとくにやることがないため合宿を通して考えたネタを使って

執筆作業に移り始めた。とはいっても合宿中に起こったことを書くと

後々、井口さんにチャチャを入れられる気がしたので脚色を加えて

私の気持ちを悟られないようにしようと思った。


そして三十分後……私が集中して執筆作業を進めていると扉が開き

先生が部室に入ってきた。

先生「みんなおはよう!どう執筆の方は順調そう?」

大川「先生おはようございます。合宿のおかげもあって良いネタばかりですよ」

先生「それはよかった。佑月はどんなのを書いているんだ?」

先生がのぞき込んできたため私は思わず全身を使って隠す。


私「かっ、書いている途中なので見ないでください!」

先生「いいじゃないか。佑月がどんなのを書いているのか気になるからな。

   弘樹がいれば弘樹の方も見せてもらうつもりだったがあいにく今日は

   いないみたいだから仕方がないが……

   それと合宿の報告書の方も提出よろしくね」

そう言って先生は部室を出て行った。


荒川「よしっ、やっと報告書できた~……って先生行っちゃったか」

井口「圭ありがとう助かったよ!あたしが提出してくるね!」

そう言って井口さんは先生の後を追いかけて行った。

大川「荒君やるねぇ~」

荒川「はは、彼女のためだったら誰だってするでしょ」

大川「おぉ~なんか私たちに見せつけられてるわよ~」


大川さんの言葉に私は苦笑いをした……そっか好きな人が困ってたら

積極的に助けにいこうとするのは同じか……そう考えると私は少しだけ

もやもやとした気持ちだけが残った。

数分後、井口さんが戻ってきて今日の部活動が終了した。


雨で帰るのが憂鬱だなぁ~と思っていると玄関に知美がいた。

私「あれ知美、雨なのにどうした学校に?」

知美「今日は部活じゃなくて学級委員の集まりでさこんな雨の中

   集まるってひどいよね。それにものの数分で終わったし」

私「そうなんだ、久しぶりに一緒に帰ろう」

知美「うん。佑月は部活?」


雨が降る中、知美の高い声が響く。

私「そうだよ、合宿明けで久しぶりの部室だった」

知美「言ってたね"合宿があるって"。どうだった?」

私「楽しかったよ。小説のネタも見つけれたし何より弘樹とああいう

  時間を過ごすことができたのが一番うれしかった」


知美「いいよねぇ~好きな人と合宿とかあこがれるわぁ~」

私「……まあそう言っても弘樹の行動を見る度に少しずつ胸が辛くなってさ

  それに夜とかなんか恋バナに発展したから焦ったよ」

苦笑いをしながら言うと

知美「なんかこうやって話を聞いていると三角関係ってかなり辛いんだな~って

   思える。付き合えることってすごいことなんだなって」


そろそろ知美が愚痴り始めそうと思った私は話題を戻す。

私「で恋バナしたときに先輩の恋愛事情聞いたんだけどどうやら昔

  彼氏といざこざがあったみたいでそれからあんまり男子とは

  話さなくなったらしい」

知美「へぇ~先輩も先輩で大変だね」

私「うん。でもその話を聞くとさ弘樹とあれだけ話しているってことは

  少し気があるんじゃないかって思って」


知美「でも先輩は好きな人いないって言ってたんでしょ?」

私「うん」

知美「それならまだ気持ちに気づいていないか、弘樹をかわいい後輩と

   しか思っていないの二択じゃない?」

私「そうだよね。はぁ~本当に片想いってきつい……」

知美「まあまあ元気出して次行こ次!」

そう言って家に着いた。

読んでいただきありがとうございました!

コメント(感想)をくださるとうれしいです!

それでは次回お会いしましょう!アオでした~!

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