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私はお姉ちゃんのようにしか見られていなかった。それでも彼の恋を応援する恋愛物語  作者: アオ


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#22 文芸部合宿宿泊施設での夜

皆さん、こんにちは!アオです!

それでは「私はお姉ちゃんのようにしか見られていなかった。

それでも彼の恋を応援する恋愛物語 」をどうぞ!

井口「ん~!ご飯と肉のセットは最高ぉ~!」

井口さんはそう言いながらガツガツとご飯と肉を交互に食べていく。

弘樹「井口先輩の言う通り料理がめちゃくちゃおいしいですね!」

みんな料理を食べる手が止まることを知らない。


小一時間後……デザートも食べて私たちは一息ついていた。

井口「ちょっと食べすぎた……」

大川「瀬名、合宿だからってテンション上がりすぎ」

荒川「そういう瀬野もいつもよりテンション高いぞ」

先輩たちの会話に私たちは笑って聞いていた。


大川「食べ終わったことだしお風呂に入ろうか」

そう言って私たちは二人と分かれてお風呂に入る。

私「気持ち~、この施設こんな大浴場もあるんですね」

大川「町から離れている分土地が多いからこういう施設が立つんだろうね」

井口「こんな一日が過ごせるんだったらここで生活してたいなぁ~」

本当に井口さんの言う通りだが、費用が安いけど毎日はきついので

たまにリラックスとして来るのはありかもしれない。


井口「お風呂の後にジュースが飲めるなんて最高!」

お風呂から出るとジュースが配られていた。

大川「この宿泊施設は最高だね。合宿をここにしてよかったよ」

大川さんもみんなが喜んでいるのを見て満足している様子だった。


部屋に戻った私たちは消灯時間である十時までずっと雑談や持ってきた

カードゲームを楽しんでいた。そして消灯時間になり部屋の灯が落ちる。

井口「この夜の時間修学旅行みたいでわくわくする~!」

私「修学旅行みたいに見回りの先生はいないですけどね」

井口「それも含めて最高ってこと!夜はここからだよぉ~!」

大川「少しだけね……佑月ちゃんも早く寝ないと明日に影響するからね」

そう言って大川さんはしぶしぶ了承してくれた。


井口「やっぱり夜と言ったら"恋バナ"だよね!」

完全に忘れてた……確かに定番なのは恋バナだがこの状況で大川さんに

話をすると私一人だけがもやもやした気持ちになりそうだ。

そんな私の気持ちとは反対に井口さんは話を進めていく。

井口「とは言っても私は話すことないんだけどね~」


大川「瀬名は荒君のどんなところにひかれたの?」

井口「えっ、それ言わなきゃダメ?」

どうやら井口さんは自分の恋バナはしないつもりでいたようで大川さんから

質問されて少し焦っている様子だった。

大川「うんダメ。私たちは二人を手伝ってあげたんだよ?」

強引に聞き出そうとする大川さん……結構怖い。


井口「さっ、最初は駅で困ってるときに助けてくれたのがきっかけ」

大川「荒君も瀬名も電車通学じゃなくない?」

井口「二年前の春休みに友達に会いにいくために駅に行ったら迷っちゃって。

   それから瀬野に誘われて文芸同好会に入ることになって、その時に

   瀬野と圭が幼馴染ということを知って……」

話を進めていくと井口さんの顔が赤くなっていくのがわかった。

大川「へぇ~確かに異性の幼馴染がいるってしか言ってなかったからね」


井口「それでなんか話してると楽しくなって……おまけに優しくて

   かっこよくて気が付けば好きになってた」

そう言って荒川さんへの気持ちを吐き出した井口さんは顔を

枕にうずめて恥ずかしがっている様子だった。

これぞ恋する乙女って感じでいいなとも思った。まあ井口さんの場合は

もう付き合っているんだけどね。


井口「はいっ!あたしの話はもう終わり!次、瀬野!」

大川「前言ったでしょ。私はあまり恋愛するのに乗る気じゃないって……」

若干あきれている様子の大川さん。

井口「元カレはどんな人だったの?」

大川「話聞いてた?」

井口「いいでしょ。どうせ元カレの話なんだからぁ~」


大川「あんまりさ話したくないんだよね……ちょっと私も元カレも嫌だったから」

部屋の空気がお通夜になってしまったのを悟ったのか

井口「そっ、それはごめん……はいっ!次は佑月ちゃん!」

大川「私も佑月ちゃんの恋バナが一番聞きたい!」

さっきまであんなテンションだったが大川さんが少し大きな声でそう言う。


私「えっ……べっ、別に私恋してないですよ」

大川「その言葉はウソと見た!佑月ちゃん包み隠さず全て言った方がいいよ」

井口「瀬野こわ。でもあたしももっと聞きたいなぁ~」

しかし大川さんがいる以上、この関係がややこしくなってしまう……

それに話したとしてその後、弘樹から相談を受けるとき私はどんな顔をして

アドバイスをすればよいのかわからなくなってしまう……

一体どうしたらいいんだ。


すると大川さんのスマホが振動する。

大川「ん?ってもうこんな時間!?みんな早く寝るよ!」

私もスマホを確認すると時刻は十一時。確かにそろそろ寝た方がいいかも。

それにこれで私が話す必要はなくなるので私は大川さんの言葉を素直に聞いて

寝ることにした。一方、井口さんは私のが気になっている様子でずっと

駄々こねているが大川さんが言った"また明日じっくり聞こう"という言葉を

しぶしぶ承諾して寝ることにしたらしい。

とは言ったものの明日がどうなってしまうのやら。

読んでいただきありがとうございました!

コメント(感想)をくださるとうれしいです!

それでは次回お会いしましょう!アオでした~!

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