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私はお姉ちゃんのようにしか見られていなかった。それでも彼の恋を応援する恋愛物語  作者: アオ


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20/55

#20 文芸部合宿森林教室

皆さん、こんにちは!アオです!

それでは「私はお姉ちゃんのようにしか見られていなかった。

それでも彼の恋を応援する恋愛物語 」をどうぞ!

案内人「それではこの休憩所付近で木を植えてみましょう。

    こちらにある気の苗を一グループにつき二つ持って行ってください」

大川「取りに行ってくるね」

弘樹「あっ、僕も行きます!」

すかさず弘樹は大川さんと一緒に苗を取りに行った。

もちろん弘樹にとってはこれが最善の手なのだろうが胸の奥がチクリと痛んだ。


弘樹「想像していたものよりもかなり小さいですね」

大川「そうね。ここから長い月日をかけて成長するんだよね」

まるで自分の子供のように大切に苗を扱う大川さん。

その後、案内人の人の指示によって私たちは休憩所から少し離れたところに

向かい木が少ないところでこの木を植えるらしい。


案内人「苗はこうやって円の形で堀のようなものを作ってその中に

    優しく入れるの。できたら土を元に戻して水をかけてちょうだい」

大川「わかりました!これやってみると結構楽しいですね!」

弘樹「人口の木ってこうやって作られるんだ!」

持ってきた大川さんと弘樹がそう言いながら木の苗を植えていた。


最後に水をあげ私たちは元の休憩所に戻ってきた。

私たちはかなり遅い方らしくすでに多くの人が戻ってきていた。

私「なんだかんだで涼しくなってきましたね」

ちょうど雲があるからかさっきよりも涼しく感じた。


案内人「それではここから一時間程度かけて次の休憩所に向かいます。

    ただ少し急な箇所があったり草がかなり生えているところに

    向かうので注意しながらはぐれないようにしてください」

そして案内人の人を先頭にして山の奥へ進み始める。

案内人の言う通り、次の休憩所に向かうルートは最初に通ったルートとは違い

かなり草木が生えていたり階段のようなところが急になっていたり危ない。


何度か前から"おっと"という声が聞こえてたりしているためこの足場の悪い

ところに多くの人が苦戦しているようだった。

井口「暑さはないけどきつい~」

そう弱音をはきながらもこの五人の中で一番元気のある井口さん。

最初こそ会話はあったものの疲れてきているのか口数は減って行っている。


私「うわっ!!」

注意をしていたつもりだったが石に足をつまずいて私は後方へ倒れる。

弘樹「おっと……大丈夫?」

怪我するだろうなと思っていたがそんなことはなく後ろにいた弘樹が

私を支えてくれていた。数秒思考が停止した後にすぐに

私「ごっ……ごめん、あっありがとう」

と態勢を整えて私は前を向く。あ~……恥ずかしすぎる……


ただのラッキーだったものの弘樹にこうやって助けてもらえてうれしい。

いつもは私が助けてばっかりだったからたまにはいいよね。

そう自分に言い聞かせて注意を巡らせながら次の休憩所へと向かった。


井口「ふぅ~疲れた~」

休憩所に着いた瞬間井口さんはそう言ってすぐにその場にしゃがみ込む。

荒川「そこじゃ泥つくから向こうのベンチに行こうぜ。荷物もってやる」

ここぞとばかりに荒川さんは井口さんの荷物を持ち場所を移動する。

井口「あっ、ありがとう。なんかいつにもまして優しいじゃん」

あれ井口さんってこんなツンデレキャラだっけ?

荒川「バカ言え……かっ、彼氏なんだから少しくらいかっこつけさせろよ」

あれ荒川さんもこんなこと言うキャラだっけ?


まだ昼前という時間なのに二人は早くも深夜テンションに突入して

しまっているのかもしれない。そしてニヤニヤしながら大川さんがツッコむ。

大川「はいはいそこの二人公共の場でイチャイチャしない!早く向こう行くよ!」

そう言った大川さんだったが完全に楽しんでいる様子だった。

やっぱりあの二人はお似合いだなと思いながら私は見守っていた。


弘樹「荒川先輩、付き合ってから積極的になったよね」

休憩中、いきなり弘樹にそんな話題を出されるものだから驚いた。

私「えっ、ああ確かにそうだよね」

弘樹「よしっ!僕も足を引っ張らない程度に積極的になるぞ!」

私「弘樹はさっきも積極的だったでしょ。ほら苗のやつ」

弘樹「あれ、恥ずかしかった。でも言ってよかったよ」


そう弘樹から報告される度に私は傷つく。やっぱり私は心から祝福することは

出来ないのかもしれない……応援するって言ったのに最低だ……

あ~私の恋愛になる度にこんな気持ちになっていたら最悪だ。

"今日は合宿で来たんだ楽しむぞ!そのいきそのいき!"なんて

自分自身で励ましていてちょっと変人と思ってしまった。


案内人「それではここから三十分程度、森林のついて勉強をします」

場所は移動してプレハブの建物の中で森林についての授業が始まった。

学校の普通の授業よりも図や表が多く視覚的にわかりやすく内容が

スラスラと頭の中に入ってきた。おそらく一週間後とかには忘れていると思うが。


途中、近くにいた老夫婦の人たちと意見交流をしたときには

"そんな意見があったのか!"という新たな発見すらできた。

学校の授業もこんな感じだったら絶対にみんな集中するのになと思いながら

聞く授業は本当にあっという間だった。

建物を後にして再び山を登り始めた。

読んでいただきありがとうございました!

コメント(感想)をくださるとうれしいです!

それでは次回お会いしましょう!アオでした~!

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