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出発

短め



午前7時を過ぎた頃、洗面の方から水が流れる音がした。そして少し時間が経った頃、顔を洗ったのか髪から水滴を垂らしながらこちらに来たのは、予想通り織葉だった。流石にこの状況で安眠は出来なかったのか少し隈があり、まだ寝惚けているのか柱に足をぶつけて『わっ』と何とも可愛らしい声を出していた。

その後に来た結愛、香苗ちゃん、柚葉ちゃんも眠そうにしていたが、倉葉さんはよく眠れたのか欠伸一つ吐いていない。


因みに倉葉さんが寝室に戻った後、何度か緑の小鬼が5回ほど現れたので、俺のスキル練習の的になって貰った。

最初はモンスターの血で気持ち悪さを感じたが、倒したら小さな石に変わり死体が残らないお陰で割とすぐに慣れた。

気になっていた剣の出し方は思ったよりも簡単で、『来い』と口に出すか意識して考えると取り出せた。スキルボードの恩恵がかなりでかいのか初めて双剣など振るったが、思ったより早く上達した。


魔法は色々触って見たが、火魔法はちょっと怖いのでまだお預けにしてある。水魔法と光魔法はかなり使い勝手が良かったので、これから上げるならその2つだと考えている。


そして気になっていたのは周りの状況だが、まずこの家の周りは大体空き家なのか人の気配はなく、他人の戦闘音や叫び声なども聞こえなかった。俺は若干通り道で戦っていた人達が気になりはしたが、この状況で他人まで気を遣っているとどうなるか分からないので、とりあえず頭の片隅に放り込んだ。

まぁ、目の前でピンチそうな人がいたら助けはするだろうけど、俺の中で絶対なのは身内を危険に晒さないようにすることなので基本的に助けて回るようなことはしないつもりだ。

そんなことを考えていると、足の痛みで完全に目が覚めたのか若干涙目の織葉が声を掛けてきた。


「うぅ…………………おはよう、空亜。あんた、ずっと寝てなかったはずなのに割と元気そうね」


「まぁ、俺は2日くらいなら寝なくても問題ないっちゃないからな。それに、今日は眠ろうにも寝れなかっただろうしな」


「やっぱりあんたって人間離れしてるわよね………………ま、いいわ。それより、お祖母様が軽くだけど朝食を作ってくれたみたいだから食べましょ?これから危険かもしれない場所にいるんだし、エネルギーを取るのは大事よ」


そう言って織葉が、俺の手を軽く引張ってくる。俺はそれに連れられるまま朝食へと向かったのだった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「さて、行くとするか!」


白米に焼き魚、玉子焼きと味噌汁というThe・日本の朝食といった物を食べ終わった俺達は、玄関先に集まっていた。


「あんた達、危ないと感じたらすぐに逃げてくるさね。食料も大事だけど、まずは生きてなきゃ話になんないからね」


「大丈夫ですよ、倉葉さん。一応俺は危険察知のプロみたいなもんですからね。織葉達には傷一つつけたくないですし」


「ねぇ、その『俺が命に変えてもお前を守るぜ』みたいなやつやめてくれないかしら?私がまるで戦えないみたいじゃない」


「いや、そう言う意味じゃないんだけどな…………………結愛、香苗ちゃん。留守番よろしくな。倉葉さんは、この子らのことお願いします」


「分かったさね」


「お兄様………………無事に帰ってきてくださいね?」


「お兄さん!気をつけてください!」


「よし、何かこの流れ何かのフラグっぽいからさっさと出発しようか!このままだと色々不味い気がするからな」


フラグ、ダメ、ゼッタイ


「はぁ…………………柚葉、準備はいいかしら?」


「はい!いつでも大丈夫です!」


「じゃあ、行きましょ。ほら、あんたもさっさと来なさい」


「ちょっ、織葉引っ張るのはやめて!」


そんな願いが叶うはずもなく、本日2度目の織葉による連行で何とも閉まらない出発になってしまったのだった。





すいません!更新めちゃくちゃ遅れました!ちょっと最近色々ゴタついてまして、現在はレポートに追われてます。来週に関しては木曜日までまじでスマホが触れなそうで、更新出来て日曜日かなって感じになっちゃいそうです。本当にすいません!6月10日くらいまでは忙しそうなので週1投稿とかになってしまいそうですが出来る限り2回更新を目指して頑張ります。後、全体的にちょっと短めになるかもです。ではまた!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 今日見つけて10話まで一気見しました!ガチャという言葉ってなんでこんなに惹き付けれるんでしょうね? [一言] 週一だろうが月一だろうが更新頑張ってください!俺はずっと待ってます!
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