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異常事態(別視点)

、、、



「ん?」


午前の会議を終え、昼食を取っていた私の頭に、突如この世の物とは思えぬ声が届いた。

その声によると、どうやら24時間後に地球全土が変化し、モンスターと言う物が現れるらしい。

疲労による幻聴の類かと思いもしたのだが、視界の右端に映るガチャと言う文字を見ると、どうやら事実のようだ。

押してみるか否か考えていると、ドタドタと言う足音と共に勢いよく執務室の扉が開いた。


「おいおい!お前も聞こえたか!浩二(こうじ)!」


扉を開けた勢いのまま話かけてきたのは、小学校からの友人……………悪友である三波(みなみ) (つかさ)だ。彼は私が中学生の時、政治家になるという夢を語った時『なら俺はお前の秘書になるぜ!』などと言い、ここまで32年間共に過ごしてきた。

そして私が総理大臣という重大な席に立った今も、変わらず接してくる数少ない者だ。しかし、総理という立場的には司の行動には毎回ため息をついている。


「司……………………お前、何度廊下を走るなと言った?あと、扉をいきなり開けるな。これでもし客人でも居ようものなら大問題だぞ?」


「執務室なんだから客人がいるわけ無いだろ」


そう軽く宣い笑う友人には、毎度のことながら腹が立つ。


「そう言う問題じゃない!全く………………まぁ、今回は気持ちが分からんでもないがな。ダンジョンやモンスターとは、随分ファンタジックな話だ。それにガチャやら何やらと、まるで高校時代にお前が見せてきたゲームだな」


「ハッハッハッ!確かにそうだな!しかし高校時代か……………懐かしいな!歳を感じるぞ!」


「お前はまだまだ若そうだがな……………………それより、お前はどう思う?」


そう言って私は、友人との会話から総理と秘書としての会話へと移す。


「……………………まぁ、そうだな。単純に考えれば悪質なデマか何かだが、少なくとも俺は全世界同時にこんなことを出来る存在を知らないな」


「それは私もだ。それで?司がこちらに来たということは何か掴めているんだろう?」


「あぁ。まぁ、それのことなんだが…………………」


そう呟いた司の顔が、少々険しいのが見て伺える。それは長い付き合いの中で見てきた経験則上『言いづらいことがある』という顔をしていた。


「はぁ……………………司。大丈夫だから、教えてくれ。言われないより、はっきり言われたほうがマシだ。どうせ、海外から色々言われたとかなんだろう?」


「まぁ、そうっちゃそうなんだが…………………お前、今から12時間後に東京が壊滅するって言ったら信じるか?」


「…………………どういうことだ?」


私の理解出来る許容範囲外の言葉に、短い返ししか出来なくなるほど困惑していた。


「いや、俺も大したことは知らないんだが、アメリカの有名な……………………占い師?だとか言うやつの情報らしい。何でも日本だけじゃなく、他の国も首都が危ないだの何だの予言してるらしい。有名どころだとエベレストとかグランドキャニオンだな」


「予言だと?そんな適当なもので人を動かせるか。そもそも、今から12時間などどうやっても全都民を避難させられん」


「あぁ、俺もあんまり信じちゃいないんだけどな?言ってきたアメリカはもう既に避難誘導を始めてるらしい。そんくらい本気にしてるってこたぁ、若干の信頼性はあると思うんだわ。それに、万が一そんなことが起こらなかろうといつでも最悪を考えとくのは重要じゃねぇか?ま、どうなろうと俺はお前の友人だかんな!」


そう言って笑う司を見て、私は久々に気分が上がってきた。


「全都民に緊急連絡だ。各種交通機関に協力を要請して、速やかに都内から全員避難させろ。責任は私が取る」


「了解だ!まぁ、ここには俺とお前しかいないがな」


「お前はこれからこき使うから、そのつもりでいろよ?言い出しっぺが何もしないわけないだろ?」


「当たり前だ!んじゃ、俺は各種交通機関に連絡してくる!お前もサボんなよ!」


そう言って執務室から去って言った司を視線で見送りながら、私は電話を手に取った。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



要請から11時間が経ち、都民の約9割が他県に移り終わり、私は司と数人の護衛と共に東京から離れていた。当初は誰も占いなんて信用しないんじゃないかと心配したが、どうやら若者の間で流行っているライトノベルという物の影響か、この状況が『よくある展開』のような物らしく、割と受け入れられていた。

現在都内に残っているのは要請を無視した者と、私の失脚を待つ政治家や、犯罪者等のようだ。

既に病人は他県の病院に移っているが、これで何も起こらなければ今更ながら目も当てられんな、などと考えていた。

そして時計の秒針が12を指した時………………………東京は、紫のベールに包まれた。



こんばんわ!どうもくらです。今回は他の人視点で書いて見ましたが、ちょーぜつ難しかったです。後、総理がこんな緩くていいのかな?って感じでしたけど、まぁいっかってなりました。

因みに海外も同様な感じなので、書いてません!以下同文ってやつです。

後、ちょっと更新遅れてすいませんでした!個人的にもうちょい簡単かなって感じでしたけど、全然難しかったです。

次回更新は水曜日くらいになりそうですが、ちょっと近日レポートの提出期限や学校行事などが重なってるので最悪更新が今週来週1回ずつとかになっちゃうかもです!

ではまた次回もよろしくです!では!

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 避難勧告から11時間で9割は無理でしょう。 パニックになるだろうし、交通機関が麻痺するやん。 バスや電車の運ちゃんが最後まで職務に全うする訳ないし、自衛隊だって避難民の輸送はできんやろ…
[一言] 首都消失・・・ あっちは謎の雲だったか
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