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アルビトリウム  作者: 新条満留
第六章 旅立ち
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勝利の後で

勝利の後で


 マモルはソール隊の魔道士の攻撃を見てきたが、こんな魔法は見たことがなかった。彼らの攻撃はもっと狭い範囲の敵に対するものだった。こんな広範囲の敵を一気に殲滅してしまう攻撃は初めて見た。

 「これは『コキュートス』という範囲魔法攻撃よ。広範囲の敵を一気に殲滅するときに使うの」

 カオルは得意そうに言った。

 「カオルが強くなっているとは聞いてたけど、これ程までとは驚いた。俺より強いんじゃないか?」

 マモルは尊敬の眼差しで彼女を見つめた。

 「うーん、でも詠唱に時間も掛かるしそう何回も使える訳じゃないの。体力をかなり消耗するから。やっぱりマモルみたいな敵を引き付けてくれるような存在がいないと詠唱している間に接近を許しちゃうからね。でも訓練を重ねる内に他にも沢山思い出しのよ。私がどんな魔法を使ってたか。後でまた見せてあげるわ!」

 カオルは嬉しそうに言った。

 「正確に敵だけを狙えるのか?」

 マモルは素朴な疑問を投げ掛けた。

 「あなたの胸を見てみて。護符が付いてるでしょ? さっき内緒で付けておいたの。それを持っていれば、私の魔法から身を守ってくれるの。大切に持っててね。じゃないと、敵と一緒にやられちゃうから」

 カオルはお尻を押さえながら言った。

 「そうだ。プエルは?」

 マモルはそう言って下を見た。そこには大の字になって失神してるプエルがいた。

 「あははは! 駄目だこりゃ!」

 マモルは腹を抱えて笑った。

 「うふふふ! よっぽど怖かったのね。仕方ないけど」

 カオルも笑った。

 「お前、お尻に手を当ててるけど、漏らしちゃったのか?」

 マモルは不思議そうに訊いた。

 「もう、何を言い出すの!! そういう事は気づいても口に出さないのがレディーに対する礼儀でしょ! あなたがあんな怖い思いさせるからよ。それにちょっとだけよ!」

 カオルは顔を真っ赤にして言った。

 「じゃあ、早く行ってこいよ! 森が近くにあってよかったな」

 マモルは笑顔で言った。

 「んもう! マモルなんて知らない!」

 カオルはそっぽを向いて森の中に歩いて行った。

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