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アルビトリウム  作者: 新条満留
第八章 冥塔の三王
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一対一

一対一さし


 ティグリスとマモルは前衛に立ち敵を二人で押し返していた。この部屋に入って来た開口部から敵は半径七、八十歩ほど後退し後衛のカオルたちも安心して攻撃できる空間ができていた。

 「隊長! ここは俺と『オルトロス』で引き受ける。隊長は三王を捜しに行ってくれ! 奴らを倒せばこの戦争は終わる。それが出来るのは隊長しかいない!」

 ティグリスはマモルに向かって叫んだ。

 「そうか、分かった! じゃあ、後は頼んだ!」

 マモルはそう言うと、空中に飛び上がった。

 『瘴地の冥塔』は全階吹き抜けになっていた。中央に太く高い一本柱があり、それが最上階まで伸びてこの構造物を支えていた。そして各階は壁に沿って部屋が設けられその前に幅広の回廊が巡らされてあった。

 王らしき姿は大広間には見当たらなかったので、王がいるとすれば、上階の部屋の何処かである可能性が高い、とマモルは戦いながら検討を付けていた。恐らくティグリスもそう思って彼に行くように言ったのだろうと彼は思った。

 彼は飛ぶ力を大分付けてきていた。ある程度の時間なら飛んだままで空中にいることができるようになっていた。彼は最上階に到着するとソルジャーの変身を解いた。最上階には部屋が四つあった。彼は回廊を走り回りながらカリバーンの反応を窺った。すると四つ目の部屋の前で剣が赤く光りを帯びた。

 「ここにいるようだな。さて、どんな奴なのか…」

 マモルはソルジャーに変身し剣を構えた。

 「気を付けてね、マモル! 『冥塔の三王』はそれぞれタイプが全く違うから。戦い方を教えてあげるわ!」

 ファルがマモルの目の前に現れて言った。

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