第五十話 聖霊王祭
ついに五十話か…( ´,_ゝ`)
長かったような早かったような。
「でも、国に入ったのはいいけど俺たちこれから具体的に何すればいいんだ?」
ていうか勇者になるにはまず何から始めればいいのだろう?
思い立ったが吉日と勢いで冒険の旅に出てきてしまったがその先は深く考えていなかった。
しまった、こんなことならじいさんに聞いときゃよかったかと俺が後悔しているとそこはしっかり者ケンジ、即行動を起こす。
「まずは冒険家ギルドに行こうよ」
「冒険家ギルド?」
「うん。冒険家ギルドに入ればクエスト受注やモンスター退治でお金も稼げるし、色々旅に便利な情報も手に入るって先生が言ってた」
流石、うちの子。俺よりしっかりしてらっしゃる。
冒険家ギルドへ行くなら従獣魔の姿の方がいいか?と俺は思い、こっそりと建物の影に隠れ、スキル【変身】を解きスライムの姿に戻る。スライムに戻ると歩行スピードが格段に遅くなるので、そこのところを分かってくれてるケンジは俺を抱きかかえ冒険家ギルドへと向かう。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「すみません。ギルドへの加入はお断りさせて頂きます」
冒険家ギルドへ来て早々、キリッとした目したクールビューティー系の金髪の受付嬢にスッパリとギルドへの加入を断られた。
「えっ!なんでですか!」
「ギルドへの加入が許されているのは15歳以上からなの。貴方はまだ8歳の子供だわ」
事務作業をしながら淡々とした口調でそう説明する受付嬢の姉ちゃん。
「それに貴方の従獣魔を馬鹿にするわけではないけれど、貴方の従獣魔であるスライムは下級モンスター。冒険に出てもすぐに負けて、野生のモンスターの餌食になるだけよ」
アーモンド色の瞳がスッと俺を見る。
「けど貴方がもし、明日開催される聖霊王祭で3位以内に入るほどの実力があれば話は別だけれども」
「??それってなんですか?」
「聖霊王祭とはアベシス王国から古くある祭りで作物の収穫と自然の恵みに感謝して聖霊王様たちに日頃の感謝を伝えるため、各々が鍛えあげた従獣魔同士を戦わせ、来年の豊作を祈るという神聖な祭りよ」
「へぇ~…!なんか凄そうなお祭りだなぁ…」
『なるほど。それであんなに行商人が並んでたのか』
俺は先程の行商人や旅人たちの列を思い出す。そんな大々的な祭りなら人もいっぱい集まるし、まさに稼ぎ時だもんなぁ。
「じゃあ、もし僕がその、せいれいおうさい?で3位以内に入れたら僕をギルドへの加入を許してくれますか?」
「はぁ…、わかりました。検討はさせて頂きます」
溜息をつき、中々しぶといケンジを困ったように見つめる受付嬢の姉ちゃん。
「ともかく今の貴方では危なすぎるので冒険家ギルドへの加入は許可できません。お帰り下さい」
俺たちはそう言われると追い払われるように冒険家ギルドからつまみ出された。
んまぁ、今回は向こうが正論すぎたのでないも言えないなぁー。
子供一人にザコ認定で通っているスライム一匹。俺たちの冒険は前途多難そうだった。
「うっー。追い出されちゃった…」
『まぁ、あんま落ち込むなってケン。要するにあの姉ちゃんは聖霊王祭に出て、俺たちが3位以内に入ればギルドへの加入を認めてくれるってわけだろ?』
あの受付嬢の姉ちゃんはケンジを諦めさせるため、わざと無理な話しだと思いながら無茶難題を突きつけたつもりだろうが俺はそこらのスライムとはちょっと違う。
残念だったな受付嬢の姉ちゃん。
『だったらまずはその祭りとやらに出てみようぜ、ケン』
「!そうだね、ポチ。まずはやってみないと…!」
こうなったら絶対に勝って、何がなんでもギルドに入ってやる。
俺たちは早速大会の受付に行き、聖霊王祭にエントリーをした。
色々いじったので再投稿させて頂きました。




