第二十七話 ポチ特製ポーション
すっかり短編を書くのに盛り上がって更新遅くなりました。ごめんなさい。
でも、いいリフレッシュになりました!楽しかった~♪
でも、初めて短編なのでどこかおかしなところもあると思いますがそちらの方も時間があれば是非お読み頂けるとうれしいです。
『異世界の前世の記憶を持つ私が経営する、モンスター保護施設へようこそ!』
ドSドラゴン×エルフ少女のギャグありの短編物語です。
「お主ッ……!喋れたのか!!」
あぁ、じいさんそんなに目玉ひんむいたら、目玉落ちんぞ。つい、俺のうっかりで俺が只の普通のスライムじゃないことがバレてしまった。
もう、俺は誤魔化すのが面倒をになってしまったので村の人たちに正体を明かすことにした。
『……実はそれだけじゃないんだよなぁ』
俺はスキル【変身】で人間の姿に化ける。すると、ますますその場がざわめく。
「あ、貴方はあの時の旅人の……!」
「あぁー、ごめん。それ、嘘。俺、実は異世界から転生したスライムなんだわ」
「い、異世界ですか……?」
目をぱちくりと開き、俺に聞いてくる村長さん。まぁ、いきなり異世界からやって来ましたぁー!なんて配達のピザじゃないんだから驚くよね?普通。
「ぽ、ポチって異世界の住人だったの?」
「あれ?ケンジにも話してなかったけ?」
「話してないよっ!」
ぷりぷりと怒り始めるケンジ。「ごめんごめん」と俺はケンジに謝る。だが、今は先にやらなきゃいけないことがある。
「そんなことより今は怪我人を先になんとかするのが先だろ?なぁ、ケン?」
「う、うん……」
「た、助けてくださるのですかッ!村の者を!!」
村長さんは神にすがるかのように俺を見る。
「おう。俺は頼まれた仕事は最後まできっちりとすませる主義だからな」
ケンジから頼まれたのは村の人を助けるということ。まだ助けられてない村人がいる限り、仕事は終わっていない。
「んじゃ、もう一仕事するとしますかぁー」
俺はそう呟くと村の人たちに指示を出す。
「まず、重症の人から俺の前に運んでくれ~!回復魔法かけるから。あっ!それとなんか薬草ない?ポーション作るから」
「は、はい!ここに薬草なら用意してあります」
村人たちは協力し重症の患者であるものを俺の前に運び、村の若娘が俺に山盛りに薬草が乗ったザルを持ってくる。
「これで全部?」
「これで村の薬草全部でございます!ポチ様!」
若娘から薬草が乗ったザルを預かると、俺はそれを鷲掴みにし自分の口へと放り込む。
「ぽ、ポチ様ッ!?」
「な、なにやってるんだよ!ポチ!?それしかもうこの村の薬草ないんだよ?!」
「うっう~……だいじょうふだはぁら」
もぐもぐと俺は薬草を咀嚼する。見た目は悪いがこれが一番、調合をする場合効率がよくポーションを生産できる方法であった。体内で調合し、ポーションを早く調合する。
うっぷ……っ!苦い……。
薬草の苦さに顔を歪める俺だったが、無事に体内でポーションは調合され、俺がそっと手を出すと手のひらからポーションが入った小瓶がポロポロと溢れ出てくる。その間にも重症の患者に俺は回復魔法をかけていく。
「凄い……!あっという間にこれだけのポーションを調合するなんて」
「見ろよ……!あんなに酷かった怪我もみるみると回復魔法で治っていくぞ……!!」
神の技をみるかのように村人たちは俺のことを見つめるが、今はそんなこと気にしている場合ではなかった。
すると、そんな俺の姿を見て心を動かされたのか後ろから髭を生やした40代ぐらいの男性が声をかけてくる。
「ポチ様、私くしこの村で医者をしている魔道士のラーファエルと申します。何かお力になれることはございませんでしょうか?」
「ええっと~、じゃあ俺が薬草でどんどんポーション作っていくからそれを軽傷の人たちに飲ませてやってくれ!」
「分かりました」
ラーファエルさんに指示を出して、次々と怪我をした村人にポーションを飲ませて回復させていく。すると、飲んだ本人たちでさえも驚くほどの効果を発揮し怪我が治るどころか飲む以前よりも力が湧き出ている。
「す、凄いぞ!このポーション!!」
「前より断然、体が楽になった……!」
信じられないほどの回復ぷっりを見せつけ村人の男たちは喜び踊り始める。俺のポーションを見た、ラーファエルさんも目を丸くして驚く。
「こりゃ、驚きました……。私くしも長年を魔道士やってきましたが、これほどの完璧なポーションを作れる方はみたこともありませんぞ!」
そうなの?只のポーション作ったつもりなんだけど……。
俺は気になり、ポーションの説明欄を見てみる。
【ポチ特製ポーション】
少し元気にする薬。ちょっとだけ、普通のポーションより質がよい。
――俺の少しって、どこまでが少しなんだろう?
説明欄に少し疑問を抱きつつも、俺とラーファエルさんの頑張りもあってか、始まりの村では死人どころか負傷も0人という奇跡的な結果となった。
「ポチ殿…いや、ポチ様この度はこのはじまりの村をお救い頂き誠にありがとうございました」
俺のポーションで回復した村長さんが改めてお礼を言ってきた。
「いいってことよ。それと、感謝ならこの村を助けるんだって言ったケンと後、俺を手伝ってくれたラーファエルさんにもな」
「はい…。ケンジ様、本当にこの度の件につきましては村の代表として改め感謝することと同時に今まで村での数々の非道における行為、大変誠に申し訳ありませんでした」
村長が跪くとケンジはどうしてもらっていいか分からず、あわあわとした様子で小さな首を懸命に振り、俺の顔と村長を交互に見る。
「そして、この後是非村をお救いになって頂いた英雄のお二人を讃え、ささやかなお礼ではありますが宴を開こうと思い是非、主役のお二人にもご参加願いのですが……」
宴かぁ……。楽しそうだな。
「どうする、ケン?参加するか?」
「い、行ってみたい!」
ケンジも初めての宴に興味があるのか目を爛々とさせている。
「よし、なら決まりだな! 村長さん、いいぜ。俺たち二人共是非その宴に参加させて欲しい」
「ほ、本当でございますか! 皆のもの、話は聞いたな!? 今日は宴だー! ポチ様とケンジ様も参加なされるので今日は豪華な食事を用意するのだー!!」
「「「「おぉーー!!!」」」」
村長が声高らかにして言うと村人たちも喜びの声をあげた。俺も祭などは大好きなので、この異世界での宴を純粋に楽しむことにした。




