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大天使デイジー様が降臨しましたパート13(その33)

悪役令嬢は、主人公ヒロインを溺愛します


(その31とその32とその33は、同じ時間軸です)


~その33~


大天使デイジー様が降臨しましたパート13


(隣国のイーリー王国の王子のバジル・ホールの視線です)


大天使デイジー様……スミレ様に妹のリコリスを助けてもらいました。

近くにリコリスがいるだけで安心ができました。

でもリコリスを逃がす為にリコリスの専属メイドのセキチクと新人騎士のコハコベが捕まりました。

だからセキチクとコハコベを助ける為にガーベラ様の手助けを借りる事にしました。


「バジル様、セキチクさん達の居場所が解りました。

ただ問題があります……

セキチクさん達を監禁している場所が魔物の巣窟の魔の森って事です。

しかも魔物がいつも以上に集まっているって事です。

まるで何かの意思を感じましたね……

それに騎士団の副団長セダムとゴーラム公爵も魔の森の小屋に来ているみたいです」


ガーベラ様は、私に近づいてセキチク達の情報を教えてくれました。

何かを考え込むように口元を右手で隠しました。


「副団長セダムとゴーラム公爵がですか……

しかも魔物が魔の森に集まっているのですか……


そう言えばイジュ、例の領主の悪徳貴族が魔族と係わりが会ったって言っていましたよね……

今回も魔族が係わりがあるのかも知れませんね。

それか何かの方法で魔物達を操ったりしていたりするのかも知れません……」


私は、自分の口元を触り考え込みました。


「それは……その可能性がありますね……」


イジュは、口元を押さえて少しだけ考え込みました。


「それでしたら魔の森にいる魔物達をほっとく訳にいきませんね。

魔物達を使ってフォーチュン学園を襲うかも知れません……

魔物達を討伐する為に今すぐ騎士達を集めましょう」


ガーベラ様は、口元を押さえて少しだけ考え込みながら話しました。


「あ、あの、ガーベラ様、バジル様、私も連れて行ってください。

足手まといかも知れませんがでもここで見ぬふりをしたらスミレお姉様に顔向けができません!


でもその変わりにスミレお姉様には、内緒にしていてください。

スミレお姉様が知ったらまたむちゃをします……」


サクラさんは、両手を前で握り締めて真剣な表情で私を見つめました。

そしてスミレ様の事を考えて辛そうに俯きました。


「ありがとうございます。

それでは、よろしくお願いしますね、サクラさん。


確かに優しいスミレ様でしたらそれは、あるかも知れませんね……

解りました。

では、今回は、スミレ様には、内緒にしておきましょう。

私達だけで解決しましょう」


私は、口元を押さえて考え込んで大天使デイジー様のスミレ様ならば誰かの為にむちゃをすると思いました。

だからスミレ様に内緒にする事にしました。


「ありがとうございます、バジル様。

必ず私達でセキチクさん達を助けて魔物達を撃退しましょう」


サクラさんは、両手を前で握り締めて真剣な表情で私とガーベラ様を見渡しました。


「はい、私達でセキチク達を助けて魔物達を殲滅しましょう」


私もサクラさんとガーベラ様を真剣な表情で見渡しました。


「私達でセキチクさん達を助けて魔物達を撃退しましょうね」


ガーベラ様も私とサクラさんを真剣な表情で見渡しました。

そして次の日に魔物達を撃退するのとセキチク達を助ける為に私とサクラさんとガーベラ様と他の騎士達がフォーチュン学園の中庭に集まりました。


「サクラさん、スミレ様には、今回の事を気が付かれませんでしたか?」


私は、サクラさんにスミレ様に魔物の討伐をバレていないのか質問しました。


「はい。

スミレお姉様は、朝から何処かに出掛けに行きました。

だから魔物達の討伐に行くのを気づかれていません」


サクラさんは、両手を前で握り締めてスミレ様が気づいていない事を知らせました。


「そうですか……

それならば安心ですね……」


私は、スミレ様に迷惑がかからないことを安心をしました。

でも突然庭が光り輝くとスミレ様と副団長のセダムとゴーラム公爵とリコリスの専属メイドのセキチクとリコリスの新人騎士のコハクベと他の騎士達が現れました


「スミレお姉様!?

いったいどうしたのですか!?」


サクラさんは、いきなりスミレ様達が瞬間移動で現れたのを見て驚いていました。


「すいません、何も聞かないでこの方達を学園の客間のベッドに寝かせて看病をしてください」


スミレ様は、頭を下げて大天使デイジー様としてセキチク達を助けてゴーラム公爵を捕まえたのを秘密にして欲しい事をお願いしました。


「……さすがは、スミレ様ですね……

解りました。

看病は、まかせてください。

これまでの事をありがとうございました。

感謝してもしきれません……


やっぱりあなた様は……

いえ、何でもありません……

後の事は、私達に任せてゆっくりと休んでください」


私は、スミレ様に感謝を込めて愛しそうにスミレ様を見つめました。


「あ、ありがとうございます……?

バジル様達の好意に甘えます。

それでは、後の事をよろしくお願いいたします」


スミレ様は、頭を深々と下げてセキチク達を助けた事とゴーラム公爵達を捕まえて後処理をお願いしました。

そしてスミレ様が去っていきました。


「まったくスミレ様には、驚かされてばかりです……

お一人で魔物の討伐とセキチク達の救出をやってのけるとは、さすがは、慈悲深い大天使デイジー様です……

今回もまた助けてもらいました……」


私は、スミレ様の事を考えて愛しそうに微笑みました。 


「スミレお姉様には、あんまりむちゃをしてほしくなかったです……

それなのに1人でセキチクさん達を助けました……

スミレお姉様は、どうして他人の為にこんなにもむちゃをするのでしょうか……

もう少しだけ私を頼ってほしいです……」


サクラさんは、辛そうに俯きました。


「それは、私も同感です。

私もスミレが大事でむちゃは、してほしくなかったです。

スミレが優しいのは、知っています。

でももう少しだけ自分を大切にしてほしいです……」


ガーベラ様は、寂しそうに微笑みました。


「スミレ様は、こんなにも慕われているのですね……

スミレ様に助けてもらったのは、感謝しています。

でも愛しい人にむちゃをしてほしくないのは、私も同じです」


私も寂しそうに苦笑いを浮かべました。

私は、リコリスの専属メイドのセキチクとリコリスの新人騎士のコハクベをお客様の部屋のベッドに寝かせました。

そして副団長のセダムとゴーラム公爵と他の騎士達は、取り調べをする為に騎士団の屋敷に運びました。


「せきちく、こはかべ、だいじょうぶですか!?(セキチク、コハカベ、大丈夫ですか!?)」


リコリスは、2人の無事を聞いて慌ててお客様の部屋に入って来ました。


「う……ん……リコリス様……?

良かったです。無事だったのですね……」


セキチクは、リコリスの姿を見て安心をしたように微笑みました。


「うん……リコリス様……?

リコリス様が無事で良かったです……

それから最後までリコリス様を護れなくてすいません……」


コハカベは、頭を下げて護れなかった事を謝りました。


「しんぱいをかけてすいません……(心配をかけてすいません……)

きにしないでください(気にしないでください)

こはかべは、さいごまでりこりすをまもってくれましたよ(コハカベは、最後までリコリスを護ってくれましたよ)

ありがとうございます、こはかべ(ありがとうございます、コハカベ)」


リコリスは、コハカベとセキチクに頭を下げて心配かけた事を謝り護ってくれた事の感謝を感謝を表しました。


「リコリス様、ありがとうございます……」


セキチクは、リコリスを抱き締めて感謝を表しました。


「ありがとうございます、リコリス様……」


コハカベもリコリスを抱き締めて感謝を表しました。

リコリスもコハカベとセキチクを抱き締め返しました。


「セキチク、コハカベ、私からもお礼を言わせてください。

リコリスを助けてくれてありがとうございました。

リコリスの側にセキチクとコハカベがいてくれたことが私とリコリスにとって幸運でしたね」


私も頭を下げてセキチクとコハカベにリコリスを護ってくれた感謝を表しました。


「い、いえ、私達にとってリコリス様は、大切な存在です。

ですからリコリス様を助けるのは当たり前です」


セキチクは、慌てて首を横に振りリコリスを助けるのが当たり前な事を知らせました。


「私は、リコリス様に助けてもらったのですよ。

リコリス様を助けるのは、当たり前な事です。

でも最後まで護る事ができませんでしたが……」


コハカベは、申し訳なさそうに苦笑いを浮かべました。


「それでは、リコリスの事をお願いしますね。

私は、行かないといけないところがありますので……」


私は、頭を下げてコハカベ達にリコリスの事をお願いをしてその場を離れました。

私とイジュは、副団長のセダムとゴーラム公爵が取り調べをしている騎士団の屋敷に向かいました。


「副団長のセダム、ゴーラム公爵言い訳は、ありますか?」


私は、セダムとゴーラム公爵を睨みました。


「はて、何の事ですか?

私は、たまたま魔の森の小屋を訪れただけですよ」


ゴーラム公爵は、とぼけた顔をしました。


「ゴーラム公爵、セダム、セキチクとコハカベからあな達の悪事は、聞いていますよ。

リコリスを危害を加えようとしたらしいですね。

しかも魔物達を集めてフォーチュン学園を襲おうとしていたのも解っています。

観念して罪を認めなさい!」


私は、ゴーラム公爵達に指を指して睨みました。


「ただのメイドと新人騎士の事を信じるのですか?

騙されたら駄目ですよ、バジル様」


ゴーラム公爵は、いやらしくニヤニヤと笑いました。


「証拠ならばゴーラム公爵から探し出した書類があります。

その書類に計画と魔族とのやり取りが書かれています。

言い逃れができませんよ。

それでもバジル様を狙うのでしたら私のアーク王国騎士団全員で相手をします」


ガーベラ様は、ゴーラム公爵に忍び込んで手に入れた書類を見せました。


「なっ!?

俺の王国と戦争をするつもりですか!?」


セダム副団長は、慌てて大声を出しました。


「そんな事には、なりません。

ゴーラム公爵、私の命を狙った罪で貴族の位を剥奪します!

セダム副団長も私の命を狙った罪で副団長の位を剥奪します!

元ゴーラム公爵、元セダム副団長、奴隷契約で私達に危害を加えられないようにします!

もちろん、監視をつけますから悪巧みをしないように!

連れていきなさい!」


私は、ゴーラム公爵とセダム副団長を睨みました。

そして他の騎士達に元ゴーラム公爵と元セダム副団長は、連れていきました。


「バジル様、全てが終わったのですね……

大天使デイジー様……いえ、スミレ様に感謝をしてもしきれませんね」


イジュは、スミレ様の事を考えて恋する乙女のように顔を赤らめました。


「そうですね……

スミレ様には、感謝してもしきれません……いつかスミレ様にこの御恩を返さないといけませんね……」


私もスミレ様の事を考えて恋する乙女のように顔を赤らめました。


こうしてスミレの崇拝者がまた増えた事にスミレ本人は、気づいていませんでした。


~つづく~


小説が楽しく読めるように小説を説明します。


その31とその32とその33は、同じ時間軸です。


スミレは、自分が大天使デイジーだと勘違いされているのに気がついていません。


スミレが放った魔法のメテオインパクトズ!の大量の隕石が魔物を消滅させたのは、偶然です。

あくまで魔の森に向かって隕石の魔法を放ったつもりです。

ですからスミレは、魔物にメテオインパクトズ!を放ったつもりは、ありません。

魔法が魔物に当たって消滅したのは、偶然です。


スミレが放ったワールドヒーリングリフレッシュ!の浄化の回復魔法は、魔の森の全体かけたつもりです。

リッチロードやゴーストキングやスケルトンドラゴンに浄化魔法をかけたつもりは、ありません。

スミレが放った浄化の回復魔法がリッチロードやゴーストキングやスケルトンドラゴンを消滅させたのは、偶然です。


スミレが強化魔法を暴走させて小屋に突っ込んでゴーラム公爵達を気絶させたのは、偶然です。

スミレが突っ込んでセキチク達も怪我をさせてスミレは、勘違いしています。


スミレは、ゴーラム公爵とセダム副団長の悪巧みを知りません。

ゴーラム公爵とセダム副団長の悪巧みを防いだのは、偶然です。


それを理解してもう一度、その31とその32とその33を読んでもらえると嬉しいです。

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