am14 MX、第三次α、OGシリーズについて
先月で光GENJIネタはあらかた語り終えたのでかなりの危機に瀕している渡海雄パート。しばらくは過去のネタで漏れた部分にはんだごてを当てる方式でやっていこうと思う。音楽系とかもう少しやりたい人達もいるけど、アルバム全部集めるのがやっかいだったりするのでそれがどうにかなれば。
「という訳で、今回は久々にスパロボ系の話題。前回は確か第二次αまでやったよね」
「ええ。もう五月の話だけど」
「春から秋へ、季節の移り変わりって激しいものだよね。まず第二次αが二〇〇三年に出たスパロボだけど、翌年にはスーパーロボット大戦MXってのが出たんだ」
「ふうん。ところでMXの意味は?」
「特にないらしいよ。フリーオーダーシナリオシステムやマップをクリアしたらスキルを付与出来るなどIMPACTの流れを汲むシステムだけど難易度はかなり下げられている、ありがたいスパロボだよ。もちろん話数も減っている」
「それは良かったじゃない」
「本当にね。ただ何と言うのかなあ。緩い、と言うとまたちょっと違うけど。ううん、とにかく微妙に変な部分があるんだよね。例えば原作であった一騎打ちとかのイベントを無理に再現しようとしてシナリオ全体の流れから隔離してそれが行われたりね。それは特に新規参戦となった冥王計画ゼオライマー関連に多かったけど」
「つまりどういう事?」
「このゼオライマーという作品は、主役ロボットである天のゼオライマーが色々ドラマを盛り込んだ敵を残酷なまでに圧倒的なパワーで捻り潰していくという展開なんだけど、その強さと無慈悲さこそがひとつの肝なんだ。原作中では当然唯一無二の戦力なんだけど、スパロボの作りだと他の強力な仲間も大勢いるよね。その辺りの折り合いを付けるのがちょっと下手だったのかなって感じ。他にもマシンロボ最終決戦でラスボスのガデスとマシンロボチームだけが異空間に飛ばされてバトル。でもHP八十パーセント以下に削るだけで後は勝手にイベント発生してガデス撃破とか、正直どうかと思ったよ」
「ふうむ。確かに原作あってのスパロボとは言え、それは問題ね」
「後はギャグの表現が冗長で面白みを損ねていたりね。またオリジナルに関して、特に主人公のキャラが薄いみたいに言われる事もあって確かにルックスも性格も個性的とは言い難いけど、特に嫌な部分もないし及第点は突破していると思うな。ただパートナーや敵のほうが特徴的だしイベントも多いからそれで一層地味な印象になってるよね。明らかに悪役っぽい雰囲気を漂わせつつ、実際は俗物小物ではあるけど単なるマッドとは一線を画した現実的感覚を持つ博士とかね、他にない味が出ていて面白い。まあライターの意図がそこにあったかは微妙だけど」
「本人が意図した通りに他人が思ってくれるとは限らないから、大変よね」
「本当にね。このMXはこれ単体で完結する事もあってしっかりとまとまった小品という印象。シナリオ自体は結構大風呂敷と言うか、九十年代後半から広まった理屈っぽい作品がいくつか参戦しているからそれらの理屈を繋ぎ合わせたわけわからないお話とかしてて何となく凄いんだけどね。最終話の一つ前とか」
「確かにテキスト見てるとかなりの長話ね」
「まあ理解出来なくてもゲーム自体の攻略は問題ないからいいけど。そして翌年の二〇〇五年、大本命であるαシリーズの最終作である第三次スーパーロボット大戦α-終焉の銀河へ-が発売されるんだ」
「毎年毎年よく出せてるわね。でもようやくシリーズが一旦完結するわけね」
「二〇〇〇年のα発売から四作目。本当に長らく続いてきたシリーズだけどいつかは終りを迎えるものだからね。そしてこの第三次αの特徴は、まさにシリーズの終焉にふさわしいスケールにある。もはや地球圏を軽く飛び越えて銀河規模の戦いが繰り広げられるんだ」
「へえ、それは凄いじゃない」
「ただねえ、一部作品の扱いがやや難しい部分もあったみたいでねえ。例えば初代αに登場したもののα外伝と第二次αでは姿を消して、この第三次αで復活した新世紀エヴァンゲリオンとか。αの時点でイベントは終わらせてたのに今回また同じようなイベントをこなすのはちょっと無理があったよね。それで原作通りの台詞も前回のαで既に言ってたから、『もう一度言うけど』とか予防線を張った上でまた原作通りの台詞を言い出したり、あれは無様だったなあ」
「でもまあ、α作ってた頃はここまで続くとは分かってなかったでしょうし」
「その時その時でベストを尽くした結果整合性がわやに。まあ仕方ないけどね。シリーズはこれからも続くからと思わせぶりに謎を残すスタイルよりはよっぽどましだよ。また、システムとしては第二次αから引き続いて小隊制が採用されているのが特徴。主人公をそれぞれ異なる個性を持った男女二人ずつの各四人の中から選ぶシステムも継続。難易度も特に高くないし、一見HP高いように見える敵もそれなりにさくさく削れるし、特にストレスはなかったかな。それと気になったのがラスボス」
「どんなだったの?」
「何か悪いサンタクロースみたいなおっさん。まあこのゲームの宿命として最後はスーパーロボット軍団多数対一の壮絶リンチになるから実力がどうとかじゃないんだけど、ちょっとぽっと出な印象は否めなかったね。これもαの時点でオリジナルの敵が版権作品踏み台にしすぎなどと散々叩かれた反動とも言われており、そこは竜頭蛇尾に終わった印象は拭えないね。圧倒的な力で制圧していたはずが意外にしょぼいぞ、みたいになってたし。やっぱりαシリーズは遮二無二なスケールの大きさが特徴だったから、そこは貫いたほうが良かったかな。まあ当時のバッシングからするとそれは無理な相談だったかとは思うけど」
「ユーザーあってのゲームだけど聞いてばかりでもいられず。そこはバランスよね」
「さて、大物αシリーズの終焉という転機を迎えたスパロボだけど、翌年の春にはスーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS、通称OGsの発売が発表されたんだ」
「へえ、それはどんなもの?」
「平たく言うとね、今まで十年以上の歴史を重ねるにつれて膨れ上がってきたスパロボオリジナルキャラ達だけでスパロボをやっちゃおうという企画なんだ。これ自体は少なくとも初代αの時代から計画はされていたもので、実際第一弾は二〇〇二年にゲームボーイアドバンスで発売されていたんだ。そして二の矢であるOG2は二〇〇五年に発売されていた。それをまとめて、据え置き機で出しますってのが今回の発表だったんだ。一九九一年からの十五周年を祝う企画としてね」
「もう十五年もねえ」
「でも発売延期を続けて最終的には十五周年に間に合わなかったんだけどね」
「はあっ!?」
「いや、本当に。発売は翌年の二〇〇七年になってしまいました。でもシナリオなんかは結構それまでと変わっているし、それと戦闘グラフィックなんかはかなり凝っているよ。版権作品は元の作品におけるイメージってものがあるけどオリジナルはそういうのがない分、無限に作り込めるからね。ダイナミックに動いたり、特殊な台詞が多かったり、そういう部分はよく頑張っていたね」
「ふうん。でもやっぱり早く出てくれたほうがいいんじゃないかと思うけど」
「そうだよね。実際次のOG外伝はそれから半年ほどで発売されたからね。まあこれも当初からの計画で、OGsの発売がずれたから立て続けに出たみたいに見えるだけなんだろうけど。さて、このOG外伝だけど、シナリオの評価がいささか悪くてね。実際僕としても許しがたい部分はあるけど、今は語らないでおく」
「そ、そう」
「そもそも元々OGシリーズはその部分は色々言われていたんだよ。元のシナリオってないわけじゃない。あるとしても様々な版権作品ありきで世界観を構成していたり。それにウィンキーソフトが作った魔装機神とかSRX、IMPACTのキョウスケやエクセレン、その他シリーズと同じスパロボとは言っても世界観は全然違う作品同士なわけで、それを一つに混ぜるとしたらやっぱりどうしても無理が出てくるのはもはや当然。だからファンとしても整合性よりもオールスター感が大事で、だからキャラクターの扱いはもっと慎重にすべきだったかなって。オリジナルとは言ってもそれぞれに原作と言うか、元のキャラクターや話の流れがあった上でのキャラクター達なんだから。具体的にどうってのは今は言わずにおくけど、僕も憤懣やるかたない部分があった」
「それはまた……」
「そしてそう思った人は僕以外にも多かったらしく、OGシリーズはしばらく新作が出なかった。と言うことはつまりOG外伝がシリーズ最新作の時期が長く続いたって事で、傷も深くなった。もはや痛みを感じなくなるほどに。第二次OGが出たのは二〇一二年だから、五年も止まっていたんだよね」
「しかし五年も開いたらもはや追ってる人も諦めてしまうのでは」
「そうだね。まあシナリオは前回の軌道修正なんかもやってたけどもはや今更だし。今OGシリーズに期待する事はただひとつ。とっととシリーズを完結させてくれというそれだけだよ。シリーズがもたもたしてる間にもZシリーズや携帯機など、多くのオリジナルキャラクターが生まれたし、今までのも増えまくってリストラも少数だからいい加減今の世界観じゃ限界だと思う。OGを続けたいなら今のシリーズは適当なところでピリオドを打って、もっと新しく自由な世界観を構築する必要があると思うから」
このような事を語っていると敵襲を告げるサイレンが鳴り響いたので渡海雄と悠宇は素早く変身して敵が出現したポイントへと走った。
「ふはははは、私はグラゲ軍攻撃部隊のヒラマサ女だ! ここらでしっかり叩きのめさないとね」
アジ科の中では最も大きくてニメートルをゆうに越す個体もいるらしい。漢字で書くと平政となるらしいが、正直特に食べた事もないからよく分からない。そんな怪しげな女が秋の砂浜に出現した。
「出たなグラゲ軍。お前たちの思い通りにはさせないぞ!」
「相変わらず諦める事をしないのね、あなた達は。でも迷惑だからそろそろ諦めてね」
「何を言うか。戦いは始まったばかりだというのに。さあ行け雑兵ども」
間もなく砂浜に到着した渡海雄と悠宇はヒラマサ女が繰り出した雑兵を次々と倒して、ついには全滅させた。
「後はお前だけだなヒラマサ女!」
「今は一番面白い時期なのにあんまり邪魔しないでくれる?」
「ふん、馬鹿らしい。ここで一気に戦いを終わらせてやるわ」
そう言うとヒラマサ女は懐から取り出したスイッチを押して巨大化した。渡海雄と悠宇も合体してそれに対抗した。
「メガロボット!!」
「メガロボット!!」
悠宇は持ち前の動体視力で敵の動きを見極めて一瞬の隙を狙い体当たりを仕掛けた。巨体ヒラマサロボットがバランスを崩した時、冷静な渡海雄の頭脳が反応した。
「よし、今だ! エメラルドビーム!」
渡海雄はすかさず緑色のボタンを押した。メガロボットの瞳が強く輝いたかと思うとそのエネルギーを敵の体へと力強く噴射した。ヒラマサロボットは一瞬にして焼け焦げた。
「むう、ここまでか。残念だが力はあっちのほうが上だったみたいだ」
こうして機体が爆散する寸前、作動した脱出装置に乗せられてヒラマサ女は宇宙へと帰っていった。
そう言えば昨日巨人の福田が野球賭博やってたなどというとんでもないニュースが飛び込んできた。一体何を考えてるのか。それと明日広島が中日に勝てば三位浮上となる。今シーズンはずっと負け続けた印象しかないのにいつの間に、と思ったら阪神がとんでもない勢いで負けていたらしい。
和田監督退任、中村GM急死と楽しくない話題が多い中で先日の広島との直接対決でも敗れたし、ファンの心情としてはもう四位同然だろうと思われる。しかしここぞの場面で負ける事に関しては広島も劣らないので最終的にはやっぱり阪神がCS進出の可能性もそれなりに高そうだ。
シーズン最終戦で前田となると、去年の事もあったしあまり信用出来る投手ではないが、エースなので期待するしかあるまい。まあ負けるなら負けるでも別にいいんだけど、出来るなら勝ってくれるとより良い。例の阪神戦での誤審のせいでああだこうだと言われるのも面倒だし。
大体あの一試合がどうと言うよりそれ以外にも勝てる試合を多く落としてきたからそんなのが大事みたいになるわけだし、根本的には普通の野球をしようとしなかった広島に非がある。でもまあ、最後勝って勝率五割ならそれなりに格好もつくし、とりあえず結果を見守りたい。泣いても笑っても二十四時間後には大体答えが出ているはずなのだから。
ということで実際二十四時間経ったところで追記。
これは酷い。
前田は不安定な中でも無失点に抑えていたが二番手の大瀬良が炎上。ただここ数試合の投球内容を見るに予想されていた事だった。先発投手も総動員するとか言ってたけど結局いつも通りの投手起用で、しかも失敗に終わったのは非常に残念な結果だったが、まあ今までお疲れ様でしたってところだ。
問題は打線で、一安打では勝てるはずがない。新井程度の打者がクリーンナップに入るようでは、とシーズン当初は思っていたが結局今日はその新井しか打てなかったという絶望感よ。
打撃に関しては今シーズンずっと悪くて、例えば丸や菊池は去年より大きく数字を落としていたが上位を外れる事はなかった。層が薄いというより他の方法を試してみる事があまりなかったので、そういった部分はもう少し柔軟でも良かったかなとは思う。
監督だって一見硬直的で出鱈目に見える采配でも多くのデータや経験などからベストだと思える答えを選び抜いてきたはずなのだからそこだけに敗因を求めるのはあんまり好みではないが、一年戦った成果が今日の無残なる敗戦だとすれば問題がなかったと結論付ける事は出来まい。
当然解任なんて声も上がるだろうが一年でコロコロ代えるのもどうかと思うので基本的には続投で良い。打線に関してはもう少し手を加えるなりしたほうが良さそうだ。全員通年働けなかった外国人の整理なんかも必要になってくるだろう。
しかし打撃陣の改造は大仕事だ。今年のドラフトとかでいきなりどうにかなるものでもなく、結局は今いる選手の奮起に期待するしかない。監督が無能でも優勝したチームはいくらでもあるが選手が活躍せずに優勝したチームはないのだから。
今回のまとめ
・MXは稀にややこしくなるけど基本簡単で比較的初心者向けか
・第三次αはどこか粗いけどボリュームと終わったという開放感がある
・とにもかくにもオリジナルだけで商品になるのは立派な事だ
・でもやっぱりシリーズとしてもう限界近いから一度リセットが必要




