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rm14 カープの相変わらずまずい戦いっぷりについて

 五月が終わろうとしているのに相変わらず微妙な戦いを続けているカープに浮上の線はあるのかと聞かれると、とりあえず「ある」と答えてはおくがそれが今シーズン中に来るのか甚だ不透明な情勢にも見えてくるようでとても不穏だ。そんな嫌な予感を頭の片隅に抱えながら、悠宇は今日も生きている。


「おはよう、とみお君。昨日見た? 照ノ富士優勝!」


「おはようゆうちゃん。うん、見た見た。凄かったね。あの白鵬と日馬富士の取組。日馬富士追い詰められたかと思ったら土俵際、体を縮めたかと思うとカエルがぴょんと飛ぶみたいに白鵬の懐に潜り込んで大逆転!」


「テレビで見た人はラッキー生で見た人は凄くラッキーというまさに好取組だったわ。そしてそれと大体同じ時間に無様な逆転負けを喫したカープ。まあ多少負けが込んでもし最下位になったとしても私個人としては応援を辞めるとかそういう考えは皆無だけど、なまじファンが増えた流れでこういうのはあまり良くない結果よね」


「結局ヤクルトにも負け越してここまで最下位だからね」


「そして今週からは交流戦も始まるわ」


「ああ、交流戦か。去年は酷かったよね」


「本当にね。とりあえず毎年五割を目標にと言ってきたけど、去年は大型連敗を喫するなどとても見てはいられない数字に終わってしまったわ。案の定あれで首位から陥落するともう勢いが戻る事はなかったし。去年だけ偶然悪かったなんて事はなく毎年の事なんだからチームのメカニズムに何らかの欠陥があるのはもはや明白。そこをどうにかしてくれたらもう少し戦えるでしょうに」


「ただでさえ期待出来ない戦いっぷりが続いているのに更に苦手の交流戦となると、一体どうなってしまうんだろうね」


「まあ、先の事は分からないものだから。ほら、もしかすると勝ち越すかもしれないし。それと今年から交流戦の方式が変わって、今まではホームとビジター二試合の計四試合を六球団と行う全二十四試合だったけど、今年からは普通のシーズンと同じ三連戦を、半分の球団とはホームで残り半分はビジターで戦い、全十八試合となったの。今年のカープで言うとロッテ、日本ハム、楽天はホームで戦い、オリックス、ソフトバンク、西武とはそれぞれの福岡、大阪、埼玉で戦う事になるわ」


「ふうん。また変な形にしたもんだね」


「交流戦が始まったのは今から十年前の二〇〇五年だけど、その頃はホームとビジターでそれぞれ三連戦を行って全三十六試合だったけど、これが長すぎるという事で全二十四試合に変わったの。でも日程がスカスカだったからどうも中途半端な存在感となっていたわ。それでまたタイトな日程に戻したとは言えるけど、今の形が正解だとはとても思えないわけだし難しいところよね」


「個人的には全二十四試合でもっと移動日を減らしてタイトな日程に調整するのが一番バランス良さそうにも見えるけど。三十六試合は続きすぎだけど今年からの形は一番しょうもない感じ」


「まあ日程の問題はねえ、どうにもならないわ。NPB自体しょうもない組織なんだから。まともな組織ならあんな貧弱な公式ホームページ、改善しないはずがないもの。見た目の貧相さもさる事ながら内容もお寒い限りで大した殿様商売よね。データも基本的なものしか書かれていない個人サイトレベル。最新情報が二〇一四年三月なセリーグ公式やホームページビルダーで作成したパリーグ公式はもはやギャグ。ともかく、この日程変更によって戦い方も多少は変わってくるはずよ。例えば去年まではスカスカな日程だったから先発ローテーションも交流戦用に調整されて、エース級をガンガン使えたけど今年からは六番手クラスも回ってくるようになるとか」


「先発ローテーションだけで言うと広島は立派なものじゃない?」


「先発は本当によくやってくれていると思うわ。最近はやや崩壊の兆しを見せている人もいるけど前田、ジョンソン、黒田、大瀬良、野村、福井と全員が一定の活躍を見せている。しかしその先発を見殺しにする試合の多い事多い事。投手戦の場合必ず打てない打線。投手陣が炎上した時は追いつけない程度に爆発する打線。まあ運が悪いって言えるかも知れないけど、そういうどうしようもない試合を何度も見せられると精神的にも疲れてしまうものよ。ただ打線に関しては多少はましになったとも言えるわ」


「確かにね。でもなかなかチームに勢いが出てこないのはまた別の問題があるんだよね」


「リリーフよねえ。まあ元々リリーフは弱かったんだけど今までは打線のお陰でそこが焦点にはならなかった。でもある程度点を取れるようになったからリリーフ勝負って試合も増えて、その結果凄い勢いでボロが出てる最中って感じ」


「ボロも何もねえ。今の抑えが中崎でしょ? 昨日もあんな事になったし本当にきついよね、絶望的だよね」


「昨日に関してはまあ、他の部分でも言いたい事は色々あるという内容で中崎だけが悪いという試合ではなかったけど。それ抜きにしても中崎自体ノーアウトで相手は下位打線だったのに平気で打たれてたし信頼出来る投手とは到底言えないわ」


「一岡も去年の安定感は皆無だし」


「他には今村、永川、ザガースキー。まさか彼らを信じろとはね、誰も言えないでしょう。ただ接戦でリードしてる状況以外ではそれなりに抑えたりするから、そこもまた中途半端な状態が長々と続く要因よね。ビハインドのゲームではゼロに抑えるけどここを抑えれば勝てるって展開だと大体打たれるという」


「実際相手からしても広島なら終盤までリードされていてもまだ分からないぞって思いはあるだろうね」


「あからさまに不安定だから、当然そうなるでしょうね。あえて言うと抑えには数字的に一番ましっぽいザガースキーを据えて、彼にその力量がなければヒースに戻すとか。どうせ貴重な外国人枠、今のやや中途半端な使い方を続けるよりもそれぐらい割り切ったほうがいいんじゃないかと思うわ」


「でもヒースもねえ。また駄目だったらどうするのか」


「そうなるとザガースキーを今の起用法で使うか打撃陣のテコ入れに使うか。そう言えば打線についてだけど、今さっき多少ましになったとは言ったけど相変わらず中軸が脆弱よね。新井は打率三割突破してて想像以上によくやってるけど所詮はシーズンここまでニ本しかホームランを打ててない選手。年齢的にも底は見えているわけであれが四番ファーストに居続けるようでは浮上の線などないでしょうね」


「それでエルドレッドもようやく復帰して、昨日はいきなりホームランニ本打ったよね」


「さすがのパワーよね。それと同時にこれでチーム内ホームラン王まで後一本となったというお寒い状況も改めて浮き彫りになったわ。これこそまさに中軸の弱さを如実に示している数字よ。一度上げた時は酷かったけど再昇格後はそこそこ頑張ってるシアーホルツも含めて、彼らがどれだけやれるかよね。新井がFAで阪神へ移籍して以降、ホームランを打てる選手がいなくて苦労した時代を彷彿とさせる現状を打破出来るのは結局外国人しかいないわけだから。それとグスマンもまだ期待はしてるわ」


「菊池と丸もなかなかしょっぱい数字のままだよね」


「上位打線にいてはいけない数字よね。それに菊池がバントでランナーを送ったり丸が四球を選んだところで誰かがそれを返さない事には得点にはならないわけだし。だからホームランよ。去年序盤にああも勝てたのはエルドレッドがホームランをよく打ってくれたから。今年はホームランがないから投手を見殺しにしてきたし順位もご覧の通りとなっている。ヒットなら三連打してようやく一点入るかどうかだけど、ホームランなら無条件で最低一点は入るわけだから。ましてや繋がりという言葉が存在しない今の打線。もうちょっと暑くなればそれも出てくるかもね。その頃にはもう遅いかもしれないけど」


「それと現状首位はDeNAだけど、これはどこがいいんだろうね?」


「DeNAね。あそこはいい勢いでここまで戦えているわね。打線には筒香という軸があって石川あたりも実力以上の好調を維持。投手陣もよくやれているし抑えにルーキーの山崎を起用という大胆な采配が今のところ見事に当たっているのもやはり勢いを感じさせるわ。時々とんでもないミスをやらかしたりとか、まだまだ未熟な点は多くあるようにも見えるしとても強いってわけじゃないけど、今は戦っていても楽しいでしょうね」


「案外このまま優勝でもしたら凄いのにね」


「そう簡単には行かないわ。まだシーズンは長いんだから。まずは交流戦よ。通算成績がカープ以下という悲惨極まりないもので、ここが鬼門となるでしょうね。それと一時的な勢いが最後まで続くものじゃないってのは去年のカープを見ても明らかなんだけど、DeNAもその轍を踏む危険性はそれなりにあるでしょうね。今まで下位生活が長かったわけだし、そういった意識の部分がどうなるかってところもあるし。DeNAは優勝以前にAクラスをさしあたっての目標とするのがいいと思うわ。そこを確定させた上で狙えそうならもちろん優勝を狙うべきだけど、一ヶ月後の順位表がどうなってるかは分からないんだから明日の試合に全力を尽くした結果としてどの辺りにいるか。それが大事になってくるものよ」


「そうだね。広島ももうちょっと浮上してくれるといいよね」


「そこが一番の問題なんだけどね。二軍の成績は非常に良好だけど、どこがいいかと言うと数字的には打線より投手陣に定評がありそう。オープン戦では滅多打ちだったけど二軍成績は良好な飯田が最近ようやく一軍昇格したけど、他にも数字がいい投手は結構多いから彼らの中からリリーフで使えそうなのがいれば、いいんだけどねえ。池ノ内や佐藤祥万レベルでも二点台なんだからあてになるものでもないって考えも納得なんだけど」


「江草やルーキーの薮田は一点台。河内、中田、西原は一点台を割ってるね。と言うか中田は去年頑張ってたけどまだ二軍なの?」


「成績もいいのに上がらないって事は例えば球威などがまだ不足していて二軍ではいいけど一軍レベルではきついから二軍のままでもっと調整すべしと判断されているのか、何かあるって事でしょ。二軍戦を直接見る機会はほぼないから数字を見て判断するしかない私達と違って毎試合直に見たプロによる報告も入っている中でこのままってのは理由がないとありえないでしょう。野手に関しては上げるべきなのが誰か、数字を見るだけではちょっと分からないけど投手に関してはもっと色々試してより良い形を見出していくべきだと思うな。自称機動力野球の割にそういうのに一番使えそうな赤松干してるのは謎だけど」


「もう外国人も飽和してるしトレードがあるとしてもそんな決定的な変化を期待出来るとは思えないし、基本は現有戦力でやるしかないんだからね」


「まあ何にせよ一歩一歩よね。まずは借金返済。そしてAクラスを目指して頑張ってほしいわ。現状それもきつい数字なんだけどね、ただまだ長いからどこまで監督筆頭にチーム全体がしっかりと戦えるかよね。心が折れたら負けよ」


 このような話をしていると敵襲を告げる光が二人の目に入ってきたのですぐ人目につかない場所へ隠れて変身し、敵が出現したポイントへと向かっていった。


「ふはははは、私はグラゲ軍攻撃部隊のスズメバチ男だ! こいつら全員駆除してやる!」


 朝もやに包まれた道路に危険な男が出現した。その攻撃性はよく知られているが、最近家のベランダに小さな蜂の巣が出来ていたので駆除した。ベランダ付近に蜂が集まっているのは知っていたがまさか巣まで作っているとは思わなかった。大事に至る前に潰せて良かった。そして地球も彼らを放っておけば大事になるので駆除する者達がすぐに現れた。


「またも出たなグラゲ軍め! お前たちの思うようにはさせないぞ!」


「むう、一見するだけで危険と分かるこの相手。しかし全力で戦うしかないわ」


「ふん、出たなエメラルド・アイズども。まずは貴様らから血祭りにあげてやるわ! 行け雑兵ども!」


 ぞろぞろと出現した兵隊たちを渡海雄と悠宇は素早く処理していった。次々と積み重なる残骸の山。そして残る敵は一人だけとなった。


「後はお前だけだスズメバチ男! 観念しろ!」


「いえ、観念しなくてもいいからとりあえずこの地球から出て行ってはくれませんか! 私達が戦う事なんてないはずじゃないでしょうか」


「馬鹿め! 逆臣ネイを匿っている時点でお前たちも有罪は不可避。全滅させるしかないのだよ、こうやってな!」


 そう言うとスズメバチ男は懐から取り出したスイッチを押して巨大化した。本当に威圧感のある凶暴なフォルム。思わず勇気が萎えてしまいそうになるのをどうにかこらえて、二人は合体した。


「メガロボット!!」

「メガロボット!!」


 危険な毒針を持った相手との空中戦。とにかく機先を制すしかないだろう。しかしそのためにはただ焦るだけではなく冷静な情熱を心に秘めて動かねばならない。その点で悠宇は情熱的だった。全身のエナジーを一箇所に集め、一瞬のタイミングでさっと懐へと飛び込んだ。


「よし、今よとみお君!」


「任せて! ランサーニードルで滅多打ちだ!」


 相手が攻撃する前に、渡海雄は黒いボタンを押した。複数のニードルがスズメバチロボットの全身を貫き、機体の戦闘能力を完全に奪い尽くした。


「ぐうっ、やってくれる。こうなってしまうと撤退するしかないか」


 機体が爆散する寸前に作動した脱出装置によってスズメバチ男は宇宙へと帰っていった。こうしてひとまず危険は去った。


 照ノ富士は大関昇進を決めたが、もはや近い将来の横綱さえはっきりと現実的な未来として見えてきつつある。そして逸ノ城もこのままではいられまい。白鵬はどこまでやれるか、今後若い力士に追い抜かれた時どのような戦いを見せるのか。日馬富士や鶴竜もいる。という訳で大相撲は更なる盛り上がりを見せつつある。ここまで全員モンゴル人ってのが凄いけど。国籍に関係なくいい相撲を取る力士に頑張ってほしい。

今回のまとめ

・照ノ富士初優勝おめでとうございます日馬富士の援護も格好良かった

・打線は良くなってきたけどリリーフが本当にどうしようもないぞ

・交流戦はとにかく五割目標だけど本当に頑張って

・二軍は優勝争いしてるけどフィードバックされないものなのか

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