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日本の伝統色  作者: ひいらぎ
赤系
3/46

海棠色(かいどういろ)

挿絵(By みてみん)


なかなか色彩事典に無い色名です。

海棠色は、海棠という花のような色のことです。画像のような淡い赤色で、桜に似ています。

海棠は、バラ科リンゴ属落葉高木で花期は4~5月。中国原産で、江戸初期に実海棠(みかいどう)が先に渡来しました。ちなみに実は、黄褐色です。その後、花海棠が日本に来て、実海棠と区別するために頭に実や花がつきました。

「睡れる花」とも呼ばれ、「海棠睡(ねむり)未だ足らず」と唐の玄宗(げんそう)皇帝が酔って眠った楊貴妃の様子を評した言葉に由来します。

その話を、俳人の蕪村は知っていたのでしょう。

海棠や白粉に紅をあやまてる/蕪村

と詠んでいます。

海棠の花が、白粉(おしろい)と紅を間違えてぬってしまったようだ、と美しさをたたえている俳句です。

他の俳人や文豪たちも使い、明治時代以降に色名になりました。

英名では、ブーゲンビリアが近いです。南国の花で、鮮やかな紫みの赤です。花と思われている部分は実は包葉(ほうよう)という花を取り巻く葉で、実際の花は中央に小さなものがあります。

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