12輪目~スーパーマンからの冷蔵庫からの鼻からピッ!ポテッ
ミイ『話してて思い出した!昔な、スーパーマンに憧れててん。』
たぬき『へー。』
ミイ『かっこええやろ。空飛べんねんで。』
たぬき『人を助けるとか正義の味方とかに憧れるちゃうんかい。』
ミイ『空 飛びたかってん。』
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3歳の私は空を飛べると信じていた。
ある日 飛ぶ日がきた。
家のなかで。。
『あたしはスーパーマン!』
って言って右手の拳を真上に上げたまま
家の11段上の階段から飛んだ。
…いや、飛び降りた。
次に覚えている記憶は
手術台で仰向けの状態。
両腕を誰かに押さえつけられている
感覚だけが記憶に残っている。
麻酔無しで縫ったらしいけど
痛みなど何も覚えていない。
目尻を切ってあと1㎜ズレていたら
失明していたらしい。
階段から落ちたときに打ちつけた
頭と背中が痛すぎて
仰向けに寝返りをうつたびに
痛くて目が覚めて眠れない日々が
続いたことだけは覚えている。
そんな自らスーパーマンだと言って
階段から飛び降りてケガをした
救いようのないアホな私に母が言った。
母『手術、頑張って偉かったから欲しがってた冷蔵庫
買ったるわな。』
ミイ『…ええのん?(☆д☆)?』
おもちゃの小さな冷蔵庫が欲しかった私。
もちろん、おもちゃの冷蔵庫 欲しさに
階段から飛んだわけではない。
失明手前になるぐらい体を張ってまで
手にいれる価値は
おもちゃの冷蔵庫には無い。
スーパーマンだと本気で信じて
階段から本気で飛んだら
たまたま本気で欲しいものが
手に入っただけ。
しかし、手に入ったおもちゃの冷蔵庫で
事件が起こる。
おもちゃの冷蔵庫には
ワインボトルや卵など
ミニチュア食材が入っていた。
どれも小さくて可愛かった。
冷蔵庫を開けたり閉めたりして
みとれていると…小さい卵と目が合った。
…しばらく…真顔で…
小さい卵と…見つめ合う。
(…何粒 入るやろうか(・・?))
気がつくと母の目を盗んで
卵を自分の鼻の穴に入れていた。
鼻の穴に入れたいという
本能には逆らえなかった。
母が見ていない隙に卵を1粒ずつ手に取り
鼻の穴に突っ込んでいった。
何個目かの時にタイミング良く
鼻に突っ込んだ瞬間を母に見られた。
母と目が合う。
母の行動が止まる。
私の行動も止まる。
見つめ合ったまま時間が止まる。。
私は鼻に指を突っ込んだまま固まった。
母が一瞬、目をそらしたので
その隙に私は冷蔵庫の卵に
瞬時に手を伸ばし
もう1粒取り鼻の穴に運んだ。
その時っ!!
母『( ̄□ ̄;)!!何やってんのー!!』
しまった!
み、見られた!!!
私はとっさに首を横に振る!?
振った振動で入り口の卵が
鼻の穴から飛び出る。
鼻の穴から何か出てきて母パニック!
私も見られた恐怖でパニック!
母が冷蔵庫を手に取り中身を確認した後
私の元に駆け寄り鼻の穴を覗く|д゜)チラッ
母『静かにしてると思ったら!
あんたは何してんの!ふんっしなさい!ふんっ!!』
ミイ『ふんっ=3』
ポト、ポト、ポテンっ。。
母『1、2、3…。あと1個!!もっと強くふんっしなさい!』
私『ふんっ=3…ふんっ=3』
…出ない。
母は卵の数を数えていたので
私の鼻の穴に卵が1個残っていることを
知っていたのだ。
母『あ~もうっ!!いくで!!』
と言って母は私の頭を私の
『ふんっ=3』と同時に後ろから叩いた。
ふんっ=3(鼻息)
ぱちんっ!!(頭叩く)
ピッ!ポトッ…。(卵が鼻の穴から飛び出て落ちた)
で、出たー!!
母『アホ!何してんの!!鼻から出たから良かったけど、階段から飛んで目切ったと思たら、次は鼻切るんかー!!』
ミイ『(大泣き)』
母は私の鼻の穴から飛び出た卵を拭いたあと
私を優しく抱きしめて
母『卵、1個だけやったら鼻の穴に入れて飛ばしてもええから。』
と言った。
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ミイ『…っていう話し。お母さん優しいやろ。』
たぬき『アホ親子やんけ』
13輪目に続く。。




