第八話「梅雨時のバラレンジャー」(レッド2)
第八話 「梅雨時のバラレンジャー」
(主人公 レッド2)
①ザァーー!!
金一「あらら…雨が強くなってきちゃったね」
みどり「ことみ、大丈夫かなぁ?」
ガラガラ…!
ことみ「ただいまぁ…」
②金一「ありゃ…今タオル持ってくるよ!」
みどり「おかえり~。びっちょびちょだね!」
③ことみ「お店を出た時はまだ弱かったんだけどねー。こんなに降るとは思わなかったよ~」 (タオルで体を拭くコトミ)
④みどり「着替えはあるの?下着が透けててえっちだよ?」
ことみ「えっ!…どうしよう…着替え持ってきてないよぉ」
⑤コトミが胸元を隠している中、金一とアンシィの顔には光を通さない闇が纏わりついていた。
金一(隠されると余計気になっちゃうな…)
アンシィ(金一はん…あんさんも男やな…わかるで…)
①みどり「じゃあその服をなんとかしなきゃね!あたしに任せれば一瞬で乾くよ~?」ワキワキ…
ことみ「何する気よ」
②みどり「いいからいいから~」
ことみ「えっ!っちょ!なんで脱がすの~!」
みどり「脱がなきゃあたしの力使えないでしょぉ!」
③ことみ「下着まで脱がすなんて…」
金一(音だけ聞こえるのが逆に……)
アンシィ(エッチだ(怒))
みどりは笑顔で服を闇に包んでいる
④ことみ「もぅ…見えてないとは言え事務所の中で脱がせるなんて…」
みどり「でもほら!乾いたでしょ♪」
ことみ「……確かに乾いているけど…」
⑤ことみ「はぁ…みどちゃんりはいいわねぇ~この力があれば雨の中でも濡れないんでしょ?」
みどり「まぁね♪あたしは体もすり抜けさせられるからね!」
金一「あのぉ~着替え終わったならこれ、取ってくれません?」
①ことみ「こんなことになるなら最初からみどりちゃんに買い出し頼めばよかった」 みどり「それはやめた方がいいんじゃないかなぁ~」
ことみ「どうしてよ?」
②みどり「あたしが濡れないように買い物行くなら全身闇まみれで行くことになるよ?」
ことみ「たしかにそれはまずいわね…」
金一「怪人だと思われちゃうね」
③みどり「でしょ!?だから出動する時も街の人に怖がられないように、濡れながら移動してるのよ~もういやになっちゃうよ!それで、この間藍ちゃんに『後ろに乗って傘作ってよ!』って頼んだら…」
④藍「いやですわ、あんな野蛮な乗り物。それに、あなたの乗り方も品がなさそうで…」
みどり「えぇ~ひどいよぉ~。藍ちゃん乗せる時は安全運転するから~!」
⑤みどり「って断られちゃったよ…」
ことみ「藍さんは傘作れたのね…確かに濡れてるとこ見たことなかったな…」
アンシィ(雨に濡れないのなら…妄想するしかないじゃない…!!)
①金一「でも、みどりちゃんは能力使ったらすぐに乾いた服に戻せるんでしょ?」
みどり「まぁね。でも移動の時だけだとしても、気持ち悪くなっちゃうからな~」
②金一「全然マシだよ…。僕なんてどんなに頑張っても雪にしか変えられないから結局気を遣わないとだし…。コウくんとかはいいよね…」
③金一「コウくんの能力なら洗濯物もすぐに乾かせるだろうし…銀ちゃんならそもそも雨に触れずに移動できるし…
④おーじさんとブラウンくんにはそもそも雨が“降らない”し…それで藍様は傘が作れるんでしょ?
⑤羨ましいなぁ~」
ことみ「でも、朱祢ちゃんや桃華ちゃん、雪ちゃんは雨の中でも頑張ってるわよ?」
①みどり「朱祢ちゃんはいっつもびしゃびしゃで頑張ってるよね。カッパでも着たらって言っても『動きが鈍くなるから…』とか『雨を遅れる理由にしたくないから…』とか言って雨の中突っ込んでいくからね」
アンシィ「ハハァ…真面目だなぁ…」
②みどり「事務所の端っこで、雑巾敷いて、パイプ椅子に座ってるからね。」
ことみ「責任感が強すぎてちょっと心配になるわね…」
③アンシィ「その時の朱祢ちゃんの様子詳しく…」
金一「女の子と一緒だと目のやり場に困るんだよね…。この間ユキちゃんと出撃した時も、桃華ちゃんと出撃した時も…」
④雪「持ってきた着替えが全部濡れちゃいましたぁ…」
⑤金一「うわぁ!モモちゃん!服着てえええ!」
桃華「??…申し訳ありません、服は只今乾燥中でございます。」
①みどり「この時期、男の子は大変だねぇ…あれっ?あたしが頼んでたアイスは?」
ことみ「あ…忘れちゃった…てへ」
②みどり「えー!買ってきてって言ったのにぃー!」
ことみ「ごめんごめん!」
金一「出動のついでにでも買ってくれば?」
③ピーッ!ピーッ!
金一「お、言ったそばから…」
④みどり「…あたしは、ゆっくりテレビを見ながらアイスを食べるのが好きなの。…言いたいことは分かるわね?」(じゃんけんの構えを取るみどり)
⑤金一「ふぅん…そっちがその気なら!」
みどりのいつものノリ…出動は運で決める!
「「じゃ~んけ~ん…」」
①結局負けた金一。バギーに跨り、エンジンをかける
みどり「金ちゃんのおすすめでいいからね~」
ことみ「いってらっしゃい」
金一「僕が出撃している間に自分で行ってくればいいのに…」
②みどり「あたしは保険としてここに残らなきゃいけないの♪」
金一「もう…調子がいいんだから…」
ピキィン…!
と、雨を雪に変えブルルル…と出動した
③金一(くぅ~あの時、グーを出していれば…)
と、考えながら片手間で怪人をなぎ倒す金一
④金一(まぁ僕もついでに食材が変えるしいっか)
怪人を倒し終え、報告書をまとめる金一。
⑤バギーをスーパーに停め、買い物に行く金一
①買い物を終えて外に出る金一。
金一「僕、いっつもアイスの買い出しに使われている気がするな…まぁいいけど。…おや?」
②雨宿りしている女の子が目に入った。
金一「傘、持ってないんですか?」
③??「あっ…実は誰かに盗られてしまったみたいで…待ってたら止むかな~って……」
金一「ありゃりゃ、それは困ったね…」
④??「はい……ってあれ!?もしかしてバラレンジャーのレッドさんですか!?」
金一「! よくわかったね!そうだよ!」
⑤??「実は…お花見の時、わたしも居たんですよ!」
金一「そうだったんだ!いやぁ…じゃぁ見ちゃったよね…」
思い出される記憶…
①金一「あの時はカッコ悪いところ見せちゃったね」
??「そっ、そんなことないですよ!カッコよかったです!転ぶだけで怪人を倒すなんて凄いです!」
②金一(うぅ…純粋な好意が胸に刺さる…!)
??「わたしもしょっちゅう転びますけどただ転ぶだけで…だからレッドさんはすごいなぁって…
③あっ、すいませんっ、引き留めてしまって!」
金一「いや、全然大丈夫だよ。一人で雨宿りは退屈そうだし、僕でよければいくらでも話し相手になるよ!」
④??「そ…そうですか…?…なら…もう少しだけ……」
⑤それからしばらく二人で雑談をしていた。
①??「………」
金一「………」
ザァーー……
②??「……雨、強くなってません?」
金一「止む気配がないね…」
③??「あの…わたし、やっぱり濡れて帰ります。お話に付き合ってくれてありがとうございましたっ」
女性はペコリとお辞儀をし、立ち去ろうとした
④金一「待って!それならせめて、これ使って。」
傘を差しだす金一
??「いやっ、いやいや大丈夫ですっ。それは金一さんが使ってください!」
⑤金一「でも…」
??「わたしなら大丈夫です!それに、この雨なら傘をさしていても濡れちゃいそうですし…」
①すると突然雨音が消えた。
??「え……?」
急に辺りが静まり返り、驚く女性。
②金一「これ…僕がやったって絶対言わないでね…!」
白く染まった世界の中で金一の言葉だけが小さく響いた。
③金一「これならさっきの雨よりは濡れないでしょ?」
??「あっ………は…はい……」
開いた口がふさがらないまま、傘を受け取る女性
④金一「じゃあ僕も帰るとするよ。アイスを待っている人もいるし」
と、立ち去ろうとする金一。
??「まってくださいっ!」
⑤??「一緒に入れば二人とも濡れませんっ!……あっ…!」
咄嗟に出てしまった言葉に驚き、口元を抑える
①金一「じゃ、じゃあ家まで送るよ…!…えぇと…そういえば名前聞いてなかったね。僕は金護金一。君は?」
碓來「う、碓來ですっ!」
②碓來「碓來m…は…はくしゅんっ!」
金一「あははっ……はいこれ。でかくて悪いけど、風邪ひいたらいけないから」
③碓來「あ…ありがとうございます…」
金一から借りた上着を羽織る碓來
④碓來「…それにしても、すごいですねっ!雨を雪に変えちゃうなんて…」
金一「これくらい大したことないよ。雨を吹き飛ばせれば良かったんだけど、僕にはこのくらいしかできないから、あはは」
と苦笑いする金一
⑤金一「雨を吹き飛ばすと言えば、うちのヒーローにはすごい人がいてね……」
と、二人で楽しく話して帰ったとさ。
①金一「ただいま~」
ことみ「おかえりー」
みどり「遅いぞー!」
②金一「ごめんごめん。はいこれ、お詫びのアイス」
みどり「わーい!」
ことみ「あれ?」
③ことみ「金一くん、上着来てなかった?」
金一「ああー!!そうだ!忘れてた……」
④みどり「バギーの荷物入れに入ってるんじゃない?」
金一「ああー!!!」
ことみ「今度はなに!?」
⑤金一「バギーも忘れた…」
みどり「ぶわっはっは!!!」
ことみ「どゆこと!?」
①翌日、新聞やニュースでは異常気象が話題となっていた。
そのことについて、コトミから説教をされる金一
②洗濯してもらった上着を碓來家に取りに行く金一
ピンポーン
③碓來「上着っ、ありがとうございましたっ!…それで…その……もしよかったら、お礼に食事でも…」
照れながら、連絡先を渡す碓來
金一「えっ!も、もちろん!」
④後日。
雨の中、事務所の掃除をしている金一
金一「フンフンフ~ン♪」
ことみ「雨なのに上機嫌ね」
⑤金一「雨の日でも、良いことあるって知っちゃったからね!」
と照れ笑いしながら答える金一であった




