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King Colours  作者: TEAM,IDR
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第五十二話「いつまでも変わらないっ、わたしたちの!愛と!!正義…!!」

第五十二話 「いつまでも変わらないっ、わたしたちの!愛と!!正義…!!」

(主人公 ブラック&ゴールド最終話)


バラレンジャーの解散から1年以上が経ち…。


龍牙「………寝たみたいだな…。」

雪「うん…寝たね…。ふふっ…かわいい寝顔…!」

龍牙「あぁ……そうだな……」

雪「無事に産まれてきてくれて本当に良かったね…」

龍牙「あぁ…あの時はどうなるかと本当に心配したよ…。」

雪「ふふふっ、ごめんね心配かけて…。」

龍牙「いや、雪が謝ることじゃない。この子も早く産まれてきたかったんだろう…」

雪「そうね…わたし達の想いに応えてくれたのかもしれないね。」

龍牙「ん…まぁそうかもな…ちょっと楽しみにし過ぎたかな?」

雪「ふふっ…そうかもね!」


 雪は静かに眠る娘の頭を優しく撫でる。


雪「………ねぇ……」

龍牙「ん?…どうした?」

雪「…わたしの人生の色って何色だと思う?」


龍牙「え?人生の色?」

雪「うん…そう、人生の色。」

龍牙「う~~ん……」

雪「わたし達って何かと色を意識してきたでしょ?バラレンジャーも最初は色がバラバラな所から始まったし…。」

龍牙「そうだな」

雪「わたしの名前は色で言ったら白でしょ?あなたは茶色だった。」

龍牙「うん。」

雪「でもあなたの人生は茶色じゃない。黒の中にある、金色きんいろの輝きこそがあなたの人生の色だと思うの。」

龍牙「…そうか……そうだな…。」

雪「初めてあなたを見た時、わたしは何かを感じたの…。今思えば、それは色が同じだったからだと思うの。」

龍牙「色が同じ?」

雪「うん。わたしと同じ、黒。」

龍牙「…黒?」

雪「そう、黒。わたしの人生は小さい時からずっと暗かった…。真っ暗で…怖くて…悲しい…そんな黒色の人生だった…。だから、あなたを見た時、同じ黒だと思ったら居ても立っても居られなくて、可哀そうだと思って、助けずにはいられなかったの。」

龍牙「…そっか……」

雪「でも、あなたは黒じゃなかったね。」

龍牙「そうか…?」

雪「うんっ!あなたには…とっても美しい輝きがある。わたしは…ううん…わたしとハクはその輝きに助けてもらった。わたしなんかには持てない、強い輝きに…。そしてわたしは黒のまま……」

龍牙「…………」

雪「ねっ!これって面白いと思わない?」

龍牙「…何がだ?」

雪「ヒーローの色ってくじ引きで決めたでしょ?運任せで決めた色なのに、バラレンジャーの皆の人生の色を表してると思わない?」

龍牙「ん…まぁ確かにしっくり来る色ではあるな。」

雪「そうでしょうっ?」

龍牙「…でも、雪のっ…雪とハクの人生の色が黒なのは違うかもしれないだろ?今までがそうだったとしても、変えられる!オレがそうだったように、変えていこう!バラ色の人生に…!」

雪「っ!しーっ!起きちゃうっ…!」

龍牙「あっ…ごめん…」

雪「………ねっ、この子が産まれた時のこと覚えてる?」

龍牙「あぁ、もちろん。」

雪「あの時、真夜中だったでしょ?」

龍牙「あぁ、びっくりしたよ。」

雪「じゃあ、バラレンジャーの皆と旅行に行った帰り道であなたと見た空の色は何色?」

龍牙「…あの時はもう日は落ちていたから…黒…?」

雪「そうっ。じゃあ藍さんと一緒に買ってあげた服の色は何色だった?」

龍牙「…オレが黒の服をよく着るって言ったから黒を選んでくれたな…」

雪「うんっ、そうよ。じゃあわたしと初めてご飯に行った時の空の色は?」

龍牙「みどりさんと行った時か…夜だから黒か…?」

雪「そっ、正解っ。どれもわたしにとって大切な思い出。わたしを作ってくれた大切な色なの。これまでの人生が黒なのもわたし…そしてその後に積み重ねてきた大切な思い出の色も黒なの…。」

龍牙「………」

雪「わたしの人生の色は黒…わたしにとっての『バラ色』は、黒なのっ…!」

龍牙「っ!!…そっか。」

雪「わたし…夜が好きになってきたの…」

龍牙「うん…」

雪「あなたとの楽しい思い出の多くは夜だったし、あなたを送り出す幸せなひと時も夜…この子が会いに来てくれたのも夜…。悲しくて辛いだけだった夜が変わったの。今ではもう、優しくて幸せなわたしの色なの。」

龍牙「…そうか…。…そっか…!」

雪「うんっ!これからも、ずっと、ずっとわたし達に素敵な思い出をくださいねっ!」

龍牙「あぁ…!もちろんだ!」



かみさん「きゃ~~~!!!ユキちゃんも言うようになったわね~~」

雪「えへへへっ…ちょっと恥ずかしいかも…(テレッ)」

ハク「ユキィ…!お前抜け駆けはよくねぇぞ!」

雪「えぇっ!?抜け駆けなんてしてないよ~!」

ハク「ずっと素敵な思い出をくださいねっ…っておれよりイチャイチャしてんじゃねぇ!」

雪「え~!?で、でもっわたし達って言ったんだからセーフでしょう?ハクちゃんのことだってちゃんと考えてるんだからっ!」

ハク「い~やダメだね。あの顔は完全にお前に惚れてた。おれのことなんて忘れてる顔だね!」

雪「そんなことないって~!」

ハク「明日、おれの方が好きだって言わせてやるぜっ!」

雪「っ~!だ、だめだよっ!あの人は渡さないからねっ!」

ハク「なに~?ユキ…お前ホントに言うようになったじゃねぇか…。ふっ…でもダメだねっ!リューガはおれが貰う!お前よりも素敵な思い出貰っちゃうもんね~あっ!明日、行ってきますのチューも二回やっちゃうもんね~」

雪「あ~!ずるいよっ!ハクちゃんはいっつもそうやってキ、キスばっかりしてっ!」

ハク「だったらお前もすればいいだろ~ま、無理だろうけど」

雪「っ~!やっ…やっちゃうもんねっ!そんなこと言うならっ…わたしだってに、二回キ、キスしちゃうもんねっ…!!」

ハク「じゃ~おれはそのキスよりもすごいことしちゃおうかな~」

雪「も~~っ!!!だめ~~!!」

ハク「ハッ!キス程度で恥ずかしがるなんて、愛が足りねえんじゃねぇか?」

雪「そ、そんなことないもんっ!わたしの方がハクちゃんよりもずっと愛してるもんねっ!」

ハク「あ“ん”!?聞き捨てならねぇな~?おれの方がずっとずっと好きだもんね!」

雪「わたしの方がずっとずっと好きだもんっ!永遠に愛してるもんっ!」

ハク「おれの方が永遠だし!もう無限だもんね!!」

雪「あ~!わたしなんてハジメちゃんも愛してるから無限の無限だもんっ!」

ハク「はぁ~!!おれだってそうだし!!!」

かみさん(も~このやりとり何回やってるのよ…。まぁでも2人とも…いえ、3人とも…あぁこれも違うわね。家族そろって仲良さそうで良かったわ。)



彼が金色に輝く満月であるのなら、私はそれを優しく包む夜空でありたい。


暗い色だけど、とても強くて…いつも寄り添ってくれる色…。

私はそんな色の薔薇で在り続けたい。


そして『家族』への愛、仲間との絆をいつまでも護り続けられるような…

そんなヒーローで在り続けることも、この薔薇に誓います…

お~わり!

おしまいですっ!



 オレは娘が寝たあとに仕事に行く。夜の仕事だ。施設警備の仕事をし、夜の街の見回りをしながら、家族のことを考えている。娘へ新しいおもちゃを買おうかとか、雪とハクにプレゼントをしようかとか、虎羽は上手くやっているかどうかとか、父さん母さんは元気かどうかとかな。だから以前ほど積極的に悪を裁くことはなくなった。もう世の中を変えるのはオレではないからな…

だが、この胸にある正義の輝きが弱まったわけではない。


これから、この正義の輝きは家族のために使っていくのだ。

大切な家族と2度と離れないように。

そして、いつまでもいつまでも幸せにしていけるように。




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