第三十八話「紅葉狩りだ!バラレンジャー!!」
第三十八話 「紅葉狩りだ!バラレンジャー!!」
(主人公レッド4)
怪人出現の通報がない時、バラレンジャーはたまにヒーローショーをやりに近くの遊園地に行きます。
休日に行くことが多いですが、平日であってもマニアの方達が集まっていたり、学校終わりに見に来る学生達がいたりします。
最近では沢山の人が見に来てくれますが、動画を撮るので人がいなくてもやります。
敵役はモモちゃんとしーくんが作ってくれた頑丈で良く動くマネキンみたいなやつを使ってます。
物語の大筋は決まっているので、他の細かいところは全てアドリブです。それぞれの能力を使って適当にやるので、組む人によって何もかもが変わります。
銀ちゃんやコウくんと組むと派手な演出を入れてくれるので大いに盛り上がります。
みどりちゃんと組む時はじゃんけんで敵役かヒーロー役かを決めます。
どちらになってもノリノリでやるので面白いと好評です。
藍様と一緒の時は僕が敵役です。しょうがないね…。
モモちゃんと組む時も僕が敵役になります。なぜなら…ロボット、カッコイイ方が受けがいいからね…!
アドリブが苦手だったり、恥ずかしいからなどの理由でユキちゃん、おーじさん、ミスターブラウン、あかねちゃんは裏でマネキンを動かしたり、演出を加えたりして参加しています。
人気も右肩上がりで毎回楽しくやらせてもらっているのですが…
子ども達「なんか…レッドよりもシルバーの方が強そう!」「ぼくブラウンローズがいちばん好き!」「あたしブルーローズ!」
子ども「レッドって強いのかなー?」お父さん「そりゃあ強いだろう。」子ども「でも、あんま強そうじゃないよー?」お父さん「ん~他のヒーローと比べちゃうと地味かもなぁ~」 金一(グサグサァ!)
真実は…残酷だ…(ふて寝)
ことみ「まぁまぁ…金一くんのことが好きな子もきっといるわよ。」
金一「いいですよ…どうせ僕は一番地味で最弱のレッドですよ……」 ことみ「そんなことないって!」
(グリィン!と首を回転させる)金一「たとえば~?そんなことないって言ってるのは誰さ?誰がなんて言っているのさ?」ことみ(ギョッ!)
ことみ「ほ、ほら…例えば、このコメント欄。「赤の人面白いwww」だって!」 (変な体勢でソファに横たわる金一)
金一「やだやだ!僕だって強くてカッコイイとか言われたいー!!」ジタバタ…(ソファから落下)グキィ!
ことみ「う~ん…そんなこと言ってもねぇ…。現に朱祢ちゃんに置いて行かれているし…強さが他の人に分かりやすい能力でもないし……」
金一「夏までに人気が出ていればかき氷を振舞えたのに…!!」 ことみ「それが出来ても強くてカッコイイとは言われないでしょ…」
金一「あ~あ。もっとカッコよく見える演出を考えるべきなのかなぁ…」 ことみ「それもいいかもね…でも、今のあなたたちを良いと思ってくれている人たちも沢山いるのよ?」
「毎回話違くて飽きない」「毎回楽しみにしてます!」「演出が凄すぎる!!」「親子でハマっています笑」「子供に優しくファンサしてくれるのほんと好き」
ことみ「ほら…たとえ強いと思われていなくても応援してくれる人や好きだと言ってくれる人はたくさんいるのよ。」 金一「みんな…!」
と、いうことでバラレンジャーはモミジ狩りに行きます。 ことみ「なんで!?」
金一「みんなで集まってヒーローショーをどう盛り上げるか相談するためでしょー!」(バスに乗って紅葉が綺麗だと噂のスポットに向かう一行)
麗「事務所を空けてしまっていいんでしょうか…?」 みどり「いいのいいの♪あの一件からのゴタゴタでほぼ活動休止みたいなもんだし♪」
紫雲「あの宇宙船みたいなやつを壊してからは通報もほとんどなくなったし…」 銀河「いざとなったら俺か紫雲が行けばいいだけだし、今日は楽しもうぜ!」
ことみ「確かに…世界中からいろんな問い合わせやらなにやらが来てもう正直手に負えないのよね…」 藍「あれほど静かで何もなかった場所が、今では毎日人だかりができるくらいですからね。うるさくてたまったもんじゃありませんわ。」
黄慈「これからどうしていくのかも、ちゃんと皆で話し合っておかないとだね。」 ことみ「ええ…そうですね…」
金一「はぁー!やっと着いたー!運転ありがとね、モモちゃん!」 桃華「いえいえ。ワタシもこの子(AI)が安全に運転できるのか試したかったので…」
雪「うわぁー!とっても綺麗ですねっ!」 朱祢「そうね…空気も、とてもおいしく感じるわね…」
みどり「どうするの~?どこから回る?みんなで回る~?」 ことみ「う~んそうね…」 金一「せっかくだし、みんなで一緒に回ろうよ!」
ことみ「そうね、一緒に楽しみましょうか!」 一同「「おー!、賛成―!」」銀河「ちっちっち…その前にやることがあるだろう…」
銀河「トイレ休憩だ…!!!」(連れションだ…) トイレに行ったり飲み物買ったりお土産を見たりと皆で少し休憩しました。
まず、イチョウの木が両脇に生えた黄色のトンネルを皆で歩きました。
みどり「きれーだねー!」 朱祢「……そうね…」
虎羽「落ち葉が絨毯みたいになっていて、これも趣があっていいですね。」 黄慈「いい着眼点だね。一句詠めそうだ…」
スッ…とブラウンの手のひらに乗る落ち葉。
雪「きれいですねっ…!」 ブラウン「……ああ……」
紅葉している木々に囲まれている池。そこに架かっている橋を渡りました。
麗「わぁ…!水面にも綺麗なモミジが映っていますよ!」 藍「うふふっ…本当ね…」
銀河「おっ!今なんかいなかったか!?」 紫雲「鯉がいるみたいだね。」
黄慈「そういえばあの休憩所に鯉の餌、売っていたような…」 桃華「こんなこともあろうかと一袋買っておきました。食べさせてみてもいいでしょうか?」
金一「楽しそうだね、モモちゃんたち。」 ことみ「そうね。皆も楽しそう…!」
しばらく歩き、山道を通りました!
紅葉した木々に囲まれた滝を発見しました!
神社があるというので行ってみました!
お参りをして…
おみくじを引いたり、お守りやお土産を買ったりしました!
ことみ「ふぅ~結構歩いたねぇ~…」 麗「つ、疲れましたぁ…」
金一「二人ともお疲れ!」 みどり「言ってくれればおんぶしてあげたのに。」
ことみ「あはは。ありがとね。でも、自分の足で歩いてみたくて!」 麗「わ、わたしもっ…ことみさんが歩くならって…頑張りましたっ…!」
朱祢「はい、これ…飲んでください。」麗「あっ!ありがとうございますっ!」 桃華「バスの出発準備、完了いたしました。いつでも行けます。」
銀河「さて!そろそろ行こうか!」 「「温泉旅館へ!!」」
雪「す、すごい…!」 紫雲「おお!…旅館に泊まるなんて初めてだからワクワクするなぁ!」
藍「中々良さそうな所じゃない。ほら、みどり、わたくしの荷物を部屋まで運びなさい。」 みどり「ははぁ~~」(←じゃんけんに負けた)
黄慈「金一くん、ありがとう。ぼくらの為に旅行の計画に旅館の手配まで…」 金一「いえいえ!僕こういうの好きなので…!
それに…みんなが喜んでくれるなら僕も嬉しいですから!」
銀河「……俺らもあとでお礼言いに行くか!」 虎羽「そうですね。」 ブラウン「はい。」
紫雲「お~!広くて綺麗な部屋ですね~!」 銀河「うぇ~い!俺ベッド~~!」
黄慈「はははっ…はしゃいでいるね。」 金一「喜んでもらえて良かったよ~」
虎羽「荷物はここら辺にまとめて置いておきますか?」 ブラウン「…いい景色だ……」
銀河「温泉行くぞ!温泉!!」 ブラウン「はい。」 金一「僕も僕も~。ほら、コウくんもしーくんもおーじさんも行きましょう!」
黄慈「ふふ…まったく…」 虎羽「どんな温泉なのか楽しみですね」 紫雲「そうだね、温泉なんて久々だからほんと楽しみだよ~」
ことみ「ふぅ~…気持ちいい~~」 麗「はぁ~~疲れが癒されます~」 朱祢「…いい湯ね…」
サウナにて。 みどり「あと3分はいけるわよね?」 藍「何をおっしゃい!あと5分は余裕ですわ!」 雪「わたしはここまでです~」
みどり「桃華ちゃんの圧勝だったね~。ていうか、桃華ちゃんサウナの効果あるの?」 桃華「あまり意味はありませんが…皆さまと一緒に入れて、楽しかったです。」
みどり「ありがと~」 朱祢「髪くらい、自分で乾かしてよ…」 藍「上手ね、流石よ桃華。」 桃華「お褒め頂き、光栄です。」
麗「ぷはぁっ!美味しいですねっ!」 雪「はいっ!それに…温泉上がりにコーヒー牛乳を飲むの夢だったんですっ!」 ことみ「うふふ…良かったわね!」
金一「おや?皆ちょうどお風呂上りかな?」 雪「はいっ、金一さんたちもですか?」
みどり「ここで会ったが百年目…」 銀河「ああ…やるしかないな…卓球勝負だ!!」
虎羽「さすが朱祢さん!燃えてきますね!」 銀河「ああ!ぜってぇ勝つぞ!」 みどり「させないよ~!勝つのはあたしたちだもんねっ♪」 朱祢「ええ…負ける気はないわ…!」
ことみ「あ、あ、あ、あ、あ~~…」 黄慈「あ~~家にも欲しいな~マッサージチェア。」
紫雲「さぁ、どっちに賭ける?」 麗「ん~~難しいです~」 桃華「ワタシはみどりさま、朱祢さまペアに賭けます。」 ブラウン「オレも…」
虎羽「ま、負けた…」 紫雲「あ~!やっぱそうなっちまったか…」
みどり「いぇ~い!あたしたちの勝ち~♪」 桃華「ワタシたちも勝ちましたね。」 ブラウン「ああ…」
麗「ブラウンさんっ、こちらご要望のコーヒー牛乳ですっ!」(銀河に頼まれて賭けたが、結局負けた) ブラウン「ああ…ありがとう…」
紫雲「桃華さま、こちら報酬の電気エネルギー付きマッサージでございます。」 桃華「ほっほっほ、よきかなよきかな。」
金一「みんな!そろそろ食事の時間だよ~」 みどり「待ってました!」 ことみ「皆行くわよー!」
みどり「ごはんだ~♪」 紫雲「お~!すげぇ~~」 雪「うわぁ~!葉っぱの形になってますぅ!」
虎羽「色鮮やかですね。」 黄慈「見た目も楽しめるのが日本料理の魅力だよね。」 ブラウン「……味は普通だな……」
麗「藍さん…食べ方綺麗ですねっ」 藍「当然ですわ。食事のマナーや所作は幼少期から叩き込まれているのよ。」 朱祢「すごい……私も見習いたいです…」
銀河「おぉ!デザート葡萄じゃん!!いただきまーす!」 桃華「銀河さま、よろしければワタシの葡萄も召し上がってください。」 銀河「え!!いいのか!?」
銀河「じゃ遠慮なく…うまーい!」藍「お箸の持ち上げ方はこうよ…」みどり「ブラウンく~ん、はいこれ。ミックスジュースをプレゼントで~す♪」 ワイのワイの……
金一「ことちゃ~ん。お酒をどうぞ~…あっおーじさんもどうぞどうぞ~」 ことみ「ありがとっ」 黄慈「あぁ、これはどうも。」
ことみ「みんな楽しそうね。これも金一くんのおかげよ。ありがとね!」 金一「いやいや…皆喜んでくれたみたいでほんと、良かったよ。」
ことみ「みんな、この旅行の目的、忘れてないでしょうね!?今から少し話合うわよー!」
金一「もう、ほとんど怪人が出現することもなくなったし、これからはヒーローショーなどを中心にアイドル的な活動に切り替えていこうと思うんだ!」 みどり「お~!おもしろそう!」 紫雲「いいですね!」
雪「あ、アイドルだなんて…わたしにできるんでしょうか…?」 朱祢「実際にアイドルになるわけじゃないでしょう…それにフルフェイスマスクなら恥ずかしくないでしょ…」
黄慈「ショーをやる場所は限定せず、全国各地を回るつもりかい?」 金一「はい、全国だけじゃなく、世界中飛び回りましょうよ!」
藍「ふふん…ようやくわたくしに見合うスケールの話になってきましたわね。」 麗「あの一件以来、世界中で有名になりましたからねっ!」
ブラウン「移動も問題ないだろうな…」 虎羽「演出面でも、全員でやるのならすごいのがやれそうですね。」 桃華「スケジュール管理もお任せください。」
ことみ「みんな、異議はなさそうね…。これからまた、忙しくなるわよ~?」
銀河「望むところだぜ!このまま世界一のヒーローになってやろうぜ!!」 一同「「おぉー!!」」
食後、男子部屋。紫雲「はいツーペア~」 銀河「ブタだぁ~」 金一「ドロー4!」 虎羽「なら、ボクもドロー4で!」 黄慈「実はぼくも持ってるんだよね~。悪いね、ブラウンくん。」
銀河「全然揃わねぇな…」 紫雲「フラッシュ狙いすぎなんだよ…」 ブラウン「オレもドロー4で。」 金一「嘘だろ……」 虎羽「あははははっ!16枚ドローですね!」 黄慈「ははっ、こんなことあるんだね~」
銀河「誰だ~?ババ持ってるのは~?」 虎羽「さぁ、誰でしょうね~」 金一「僕的にはミスターブラウンが怪しそうなんだけどなぁ~?」 ブラウン「残念。あがりです。」
紫雲「早いなぁ~」 銀河「なんだなんだその顔は~?お前がババ持ちか~?っておあー!!」 (黄慈から引いて倒れ込む銀河)
黄慈「はっはっは、ババはぼくが持ってましたー」 虎羽「さすがのポーカーフェイスですね。」 金一「すぐ、顔に出る銀ちゃんに行ったならこれはもう決まったかな?」
銀河「おわー!!負けたー!!」 虎羽「能力アリなら一番強そうですけどね。」 紫雲「おっ!せっかくだから、能力アリでやってみる?」 金一「おもしろそうだね!」
電磁波、熱、重さで全カードをマーキングする紫雲、金一、虎羽、黄慈。カード全てを透視する銀河。
黄慈「手札を銀河くんに隠すのは無理そうだね…」 銀河「重力使って妨害してもいいんですよ?ああ、でもカードを曲げたり紛失したりすれば失格ですからね?」
紫雲「カードが分かるのは銀河だけじゃないんだよ…!」 金一「そうだそうだ!」 虎羽「しかし、全てのカードが視える銀河さんに比べてこちらは一度引き込まなければ何のカードかわからない…不利であるのに変わりはない…」
紫雲「とは言え、銀河も引けるカードは限られている。」 黄慈「いくら視えていても、お望みのカードが行き渡るかは運次第…」
金一「やったー!あがりぃ~!」 虎羽「よし!…ボクもあがりです!」
黄慈「ぼくもだ…!」 紫雲「俺も…ツイていたみたいだな。」 銀河「運が良いな…だが、俺は絶対にババを引かない。あがるかどうかなんて時間の問題なんだよ!」
ブラウン「それはどうですかね…」 銀河「なにっ…!?」
ブラウン「こうして二枚のカードがピッタリくっついていれば見ることが出来ないんじゃないですか?こうすれば銀河さんにだけはどちらがババかはわからない…!」
銀河「なんだと…!?くっ…だが確率は二分の一…それに、たとえ外したとしてもお前にカードの中身を知る術はない!一度でもお前にカードが返れば、光の速さでシャッフルしたとしてももう外さないぜ?」
ブラウン「やってみますか…?オレの運とあなたの運…どちらが強いのか…決着つけましょうか…!」 銀河「上のカードだぁああ!!」
銀河「っ…!!!!」 ブラウン「はっはっは……外しましたね…」
銀河「くっ…それがどうした?俺が有利なのは変わらない。それに、お前はこの選択を外した瞬間に負けが確定する!」 (それに俺もバカじゃねぇ…たとえ尋問されたとしても今度は俺の能力でポーカーフェイスを見せつけて完全な運勝負に持ち込んでやる…!)
ブラウン「勝ちを確信しているからこそ、オレが勝ちます…。どちらのカードか分かるように意識しているのなら………ジョーカーは…こっちですか…?」
ブラウン「………(スッ)…Jackpot…!」
銀河「負けた…だと…!?なんでだ…?」 金一「おおー!!すごいよ!!」 紫雲「大どんでん返しだ!!」 黄慈「一番不利だと思っていたブラウンくんが…まさか勝つとはね…」
虎羽「まるでとちらがジョーカーか分かっていたかのように引いていましたが…?」 銀河「そうだ!顔に出ないようにしていたんだぞ!?」
ブラウン「オレは人が本当のことを言っているのかどうかが分かるんです…表面には出ていませんでしたが、心は大きく乱れていましたよ。オレはそれを感じ取っただけです…」
金一「すごいなぁ…!そんな力も持っているなんて!」 黄慈「この手のゲームで一番強いのはもしかしたらブラウンくんだったかな。」
銀河「クソ――!!もう一回勝負だー!!」 金一「その前に罰ゲームを受けてもらおうかな」 紫雲「光の速さでコンビニ行ってきてよ。そんでお菓子とか飲み物とか買ってきてくれ。」 虎羽「夜通しで遊ぶ気ですね?」 黄慈「ははっ!いいねぇ!徹夜で遊ぶなんて何年振りだろう。」 ブラウン「ふっ……(楽しいな…)」
食後、女子部屋。雪「みどりさんって、お肌綺麗ですよねっ!美容液とか、何を使っているんですか?」 みどり「特になにもー」 ことみ「えぇー!羨ましい~」
朱祢「何も使ってないは嘘でしょ…?」 みどり「えーほんとだよ~?そりゃ、乾燥してる時はクリームくらいつけるけど…」 ことみ「私なんて、色々つけてやっとこれなのに…」
麗「でも、美容液とかつけ過ぎない方が逆に良いって話も聞いたことあります…」 雪「えっ、そうなんですか!?藍さんはどうしてるんですか?」
藍「わたくしは贔屓にしているメーカーがありますのでそれをつけていますわ。まぁわたくしもあまりベタベタと顔に何か塗ったりはしませんけど…。」 みどり「へぇ~高そうだね~」 (値段を調べて目が飛び出ることみ)
藍「あなたたちもつけてみる?」 雪・麗・ことみ「いいんですかぁ!?」 桃華「朱祢さまはお試しにならないのですか?」 朱祢「いいのよ私は…それに庶民の私に、あの値段の物は手を出す気にならないわ…」
藍「その通りよ、朱祢。人にはそれぞれの身の丈にあったものがありますわ。それに見合わない物を無理に欲しがる必要はありませんわ。」 ことみ「うっ、耳が痛い…」
藍「わたくしのはたまたま、お値段がお高めですけれど、これも専門のアドバイザーと試行錯誤してこだわり抜いた一品です。あなたたちも、自分に合う物を探しなさい。」
桃華「それなら、ワタシが皆さまのお肌にあうスキンケア用品をお調べ致します。」 ことみ「ほんとに!?」 朱祢「そんなことできるの…?」
桃華「ハイ、お任せください。」 雪「わ、わたしもっお願いしてもいいですか?」 麗「わたしもっ!」 みどり「あっ、じゃーあたしも~♪」
朱祢「あなたはスキンケアとかしないんじゃないの?」 みどり「いや~あたしも乙女なんだし、いーじゃんいーじゃん♪」 桃華「ハイ、もちろんです。朱祢さまも、一緒に探しましょう。」
化粧品談義がひと段落し、次の話題へ…。みどり「ねーねー、ことみは今好きな人とかいるの~?」 ことみ「いないわよ。出会いもないし…そういうあなたはどうなの?」
雪「わたしも気になりますっ…みどりさんもそういう人いるんですか?」 みどり「ぜ~んぜん。まぁでも、しいて言うなら~ニンニンかな♪」 ことみ「ニン…ニン…?」
朱祢「バイクの名前ですよ…つまり、好きな人なんていないってことでしょ?」 みどり「バレたかぁ~。まっ♪あたしはそういうの興味ないし…。そ・れ・よ・り・も!雪ちゃんさっき「みどりさんも」って言ったよね?「も」ってどういうことかな~?雪ちゃんは好きな人いるってことだよね~?」
雪「えっ!そっ、それは……///」 藍「今更恥ずかしがることもないでしょう…もうあなたたちバレバレよ。」みどり「もう付き合ってるんでしょー?聞きたいな~そこらへんの話。」
雪「つ、つ、つ、付き合ってなんかないですよっ!」 みどり「え~~じゃあいつ付き合うのさ~?」 朱祢「もぅ!やめなさいよ。」
みどり「でも~二人の性格からして、このままだといつまでもくっつかなさそうじゃん?」 藍「それもそうね…」 ことみ「!」
(ガバッ!とみどりを抱き寄せ、耳打ちする。) ことみ(私にいい作戦があるわ…ゴニョゴニョ…)
雪「あれっ?どうかしましたか?」 ことみ「いやいや!なんでもないわ!」 みどり「そうそう何でもな~い」 朱祢(また何か企んでいるわね…)
みどり「ところで、麗ちゃんとか朱祢ちゃんとか藍ちゃんとかはないの?そういう話。」 ことみ「あ!私も聞きた~い!」
麗・朱祢・藍「「特に無い です・わ・わね」」
みどり「え~嘘だぁ~朱祢ちゃんとか絶対彼氏いるでしょ~?」 朱祢「いないわよ…それに…もうそういうのはもういいの!」
みどり「え~じゃあ藍ちゃんは~?」 藍「わたくしに見合う殿方がいらっしゃれば一考の余地がありますが、わたくし以上のレベルの殿方となると中々いらっしゃらなくて…」
みどり「…………麗ちゃんは~?」 麗「わたしもそういうのはあまり…」 ことみ「麗ちゃんならいつでも作ろうと思えば彼氏の一人や二人できるでしょ~」
藍「と、言うよりあなたは早めに男作った方がいいんじゃないかしら?」 朱祢「そうね。そうすれば変な男も寄って来にくくなるでしょうし…」
麗「でっでも…そんな人どこに行けば…」 桃華「条件をおっしゃっていただければ検索いたしますが…」 雪「麗さん、美人ですしっ…必ずいい人見つかりますよっ!」
ことみ「検索って…」 桃華「すみません、ロボジョークです。…しかし、人間はどのように理想の相手を探しているのでしょう?疑問です…」 みどり「ん~ふつうは学校とか職場とかだよねー。あっ!バラレンジャーの中にはいないの!?」
麗「えっ!?…う~~ん…」 みどり「近いタイプとかでもいいからさ~」 ことみ「そうね。誰かいないの?それか、好みのタイプ、教えてよ!」
麗「う~ん皆さんそれぞれに良い所があって…選べないですぅ…好みのタイプも…う~ん…考えれば考える程わからなくなっちゃいますぅ…」 みどり「誰でもイイってこと!?」 ことみ「ん~~まぁ確かに誰とでも上手くやっていけそうではあるけど…」
藍「なら、多少強引でも引っ張ってくれるような人が良いんじゃないかしら?あなた、優柔不断だし、バシッと決めてくれる人が近くに居た方が良いと思うわよ。」 朱祢「それはあるかも…」 桃華「強引…となるとバラレンジャーの男性の中で一番その性質があるのは銀河さま…でしょうか…?」
みどり「ん~でも銀ちゃん強制とかはしないタイプだからな~それに何も考えずに一人で突っ込んでくタイプだから逆に強引にでも止めてあげられるような頭の良い人が合ってそう…」 ことみ「あ~わかる~!」 桃華「なるほど…データに書き加えておきます…」
みどり「朱祢ちゃんとかけっこう相性良さそうだけど~?」 朱祢「私はうっとおしい人ややかましい人好きじゃないから…」
みどり「とか言っちゃって~?」 朱祢「こら、やめなさいって!」 ことみ「銀河くんがダメだと虎羽くんとかも結構引っ張ってくれると思うけど…」
藍「あの子はまだまだ子どもだから、時には落ち着いて客観視できるような大人のパートナーがいいでしょうね…。強い正義感から視野が狭くなる時があるから、あの子の熱を冷ますことが出来る人じゃないと上手くは付き合えないわ。」
麗「うぅ…そんなことできる気がしません…」 藍「まぁ、無理でしょうね…」 雪「ならっ、紫雲さんはどうでしょう?頭もいいですし、若いのに大人って感じがしますっ!」
藍「あの子もまだまだ子どもよ…。それなのに抱えている物が大きいから、パートナーになるならその負担を減らしてあげられなきゃ駄目よ。麗はどちらかと言えば負担になる側でしょう?」 麗「うっ……」
みどり「藍ちゃんて…」 藍「何よ…?」
みどり「みんなのこと、すっごくよく見てるんだね!」 ことみ「ほんと!関心するわ…」 雪「なんだか占い師さんみたいです…」 麗「ほんとですねっ!言っていることも的確で…言われる方は心に来ますけど…」
藍「何よあなたたち…ふ、ふん!このくらい当然よ!わたくしを誰だと思っているんですの!」
ことみ「そこまでみんなのこと分かってるなら…結局麗ちゃんにピッタリな相手ってどういう人になるの?」 みどり「あ~!聞きたい聞きた~い!」 麗「ゴクリ…」
藍「そうね…あなたに合うのは時には手を引いて導いてくれるような人よ。でも、ただ付いて来させるだけじゃ駄目よ…ちゃんとあなたの意思も尊重しながら正しい方向を示してくれる…頼りがいのある人がいいでしょうね。バラレンジャーの中で言えば黄慈さんのような人かしらね…」
麗「おっ、黄慈さんですかっ!?」 ことみ「あ~確かに黄慈さんなら強引すぎないけど、ちゃんと良い方向に導いてくれそうだよね。」
朱祢「確かに、言われてみればお似合いかも…」 みどり「どうなの~?黄慈さん、狙っちゃう?」 麗「へっ!えぇ~!」
ことみ「桃華ちゃんも、聞いてみたら?」 桃華「ワタシが…ですか…?」 雪「そうですよっ、桃華ちゃんも女の子なんですからっ!」 藍「ふ~ん…そうね…あなたに会う人は…」
こうして女子部屋では夜遅くまで話に花が咲き…
男子部屋ではゲーム大会で大いに盛り上がっていた…
翌朝、みんなで朝食を摂り…
バスでたくさんおしゃべりして事務所へと戻った…
金一「はぁ~~帰ってきたね~」 紫雲「今日はこのまま解散ですよね?」
ことみ「そうね。旅の疲れもあるだろうし…」銀河「明日から、ショーのことで色々大変になるだろうし、荷物もあるからな。」
黄慈「じゃあ、ぼくはこれで失礼するよ。」 虎羽「ボクもこれで…お疲れさまでした。」 朱祢「私も…お疲れ様…」 紫雲「お疲れー!」 銀河「お疲れ!!」 桃華「お疲れさまでした。」
ブラウン「ではオレも……」 みどり「ちょっと待ったぁ!」 ことみ「一人で帰らない!」
ブラウン「えっ!?…なぜ…?」 金一「ほらほら、女の子は疲れてるんだし、何かあったら危ないだろ?だから家まで送ってやりなさいな」 みどり「そうそう!」
ブラウン「わ、わかりましたよ…じゃあ帰るか…」 ことみ「私じゃないでしょ!!」 ブラウン「え?」
みどり「ほらほら、雪ちゃんを家までしっかり送ってやりなさい!」 金一「寄り道してもいいから、しっかりね!」 ブラウン「はぁ…」
ブラウン「……じゃあ…家まで送るよ…」 雪「は、はいっ!…ありがとうございます…!」
ことみ「ふっ…作戦成功ね…」 みどり「作戦雑じゃなかった?」 金一「まっ、結果オーライでしょ!」
麗「上手く行きますかね…?」 藍「まぁ大丈夫でしょう。あの二人はきっかけさえあれば何とかなるわ。あとは流れに任せましょう。」
金一「じゃあ僕らも帰ろうか!」 ことみ「そうね。みどり、送ってって」 みどり「しょーがないにゃー…その代わり飛ばしちゃうゾ♪」
藍「麗、あなた乗っていくでしょう?送るわよ。」 麗「いいんですかっ!?ありがとうございます!」
こうして僕らの紅葉狩り旅行は幕を閉じた。これからの方針が決まり、皆との仲も今まで以上に深まった、最高の時間にすることが出来たと思う!!




