次回予告、あとがき、参考資料
○次回予告
一難去ってまた一難! 1作目の小説を完成させた僕は、殺し屋編集者にふたたび追われる日々を送っていた。そんなとき出会った「ヘブン出版」が、まさに天国のようなところで、僕は出版契約をかわす。
だけど、そのころ巷では、ナゾの連続作家殺人事件が起きており、犯人の魔の手は、僕や美南先輩にも伸びてきて……。
「今回きみが経験してることはミステリーっぽいね」
「じゃあ先生、ミステリーの書き方教えてください!」
次回、『しかばね先生のトリック』お楽しみに。
○あとがき
読んでいただき、ありがとうございます。
小説を書く、それ自体がドラマだろうと思い、こういう変わった小説を書いてみました。楽しんでいただけたらうれしいです。
予告を書きましたが、評価があれば次作も書いてみたいと思っています。個人的に、ストーリーや物語論に興味があり、さまざまこういう題材は書きたいと思っています。そういう方がほかにもいましたら、反応あるとうれしいです。
現在掲載しているのは第2稿です。第1稿を読まれた方もいると思うので、変更点をあげておきます。
内容はほとんど変わっていませんが、文字数が2万字くらい減りました。
しかばね先生いわく、「直すってことは削ることだからね」だそうです。それに従い、全体の5分の1くらいを削り、全体をシャープにして、スピード感を出しました。前半のサクサク感と、中盤から終盤にかけてグルーブ感が出たらいいなあと思いつつ。
最後に、この小説を書くにあたっての参考資料、関連書籍などをあげておきます。かさねて、『しかばね先生の小説教室』を読んでいただき、ありがとうございました。しかばね先生がまたみなさんの前に死にかけで現れることを願いつつ。
○『しかばね先生の小説教室』参考資料
『史記・項羽本紀』司馬遷
『変身』フランツ・カフカ(白水uブックス、光文社古典新訳文庫ほか)
ヤン・シュヴァンクマイエル……代表作『アリス』(映画、1988年、チェコスロバキアほか合作、日本コロンビアよりBlu-ray発売中)
リチャード・バック……代表作『かもめのジョナサン』(新潮文庫)
詩学……『ナラトロジー入門』橋本陽介(水声社)などにくわしい。
『ハリー・ポッターと賢者の石』J・K・ローリング(静山社)
『ドラえもん』藤子・F・不二雄 (小学館)
『小説 君の名は。』新海誠 (角川文庫)
『地上最後の刑事』ベン・H・ウィンタース(ハヤカワ・ミステリ文庫)
ミゲル・デ・セルバンテス……代表作『ドン・キホーテ』(岩波文庫、水声社ほか)
『戦争と平和』レフ・トルストイ(新潮文庫、岩波文庫ほか)
『ロッキー』(映画、1976年、アメリカ)
『キャラクター小説の作り方』大塚英志(講談社現代新書→星海社新書)
『ハリウッド脚本術』ニール・D・ヒックス(フィルムアート社)