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第二話『異世界での一般人の限界』

「チートだの何だの言ってる場合じゃないな、このままじゃ食料切れでバッドエンドコース確定だ、次は机に向かってメニューだな」


メニューと心の中で唱えるとステータス画面より大きい画面が現れた。


「随分と大きいな、まぁ村の全体図が映ってるし仕方ない事か」


名前:未設定 領主:蒼月颯斗

資金:白銀貨0 金貨0 銀貨5 銅貨0

住民:1人

食料:2

依頼:2件


「……大きい割には書かれてることが少ないな、つか見方が分からんな、手紙になんか書かれてないのか」


『追記

 食料は蓄えられる限界を100とし、どれ程残っているかを表しています』


 成程、正直食料はもう無いものとして考えていたから、少しでも残ってるのはありがたいな、残りの食糧が切れるまでに食料を調達する方法を考えないとな……。

 住民は今は俺しか居ないから1人、資金は銀貨5枚か、俺一人なら充分だけど、国を造るとなれば全然足りない、これも後々方法を考えないとか……


「今後の課題が多すぎるだろ……、次は依頼だな、タッチしたら反応するかな」


 依頼をタッチしてみると、画面が切り替わり依頼一覧が表示された。


依頼一覧

・スライムを倒して村を安全に 依頼主:女神

・この近くの洞窟を探索してほしい 依頼主:女神


「何やってんだよこの女神……スライム討伐にせよ、探索にせよ素手では危険すぎるな、何か無かったかな」


 武器をどうするかを考えながら部屋を見渡すと、これ見よがしに飾っている抜き身の剣と鞘が目に入る。


「なんてこったい、こんなところに剣が飾ってあるご都合主義バンザイ! ……はぁ、正直やりたくないなぁ、でもやれることやっとかないと死んでも死にきれないし……よし、やるか」


 そう言った後、飾られている抜き身剣と鞘を取り、納刀した後村の外へと向かう。

 やる気出して来たものの正直、剣とか使いこなせる気がしねぇ、スライムって剣で倒せんのかな、あれどっちかというと魔法の方が効くイメージなんだけどな。そう頭の中でぼやいていると目の前に緑色のゲル状のものが動いている。


「あれがスライムか……」


 ゴクリ、と固唾を飲み込み。抜刀する。


「――行くぞっ!」


 掛け声と共にスライムへと切りかかる。そしてスライムは真っ二つになった。


「はぁ…はぁ…これで勝てたのか?」


 気が緩みかけたその時、真っ二つになったはずのスライムが一つになりこちらに体当たりを仕掛けてきた。

 そんなのアリかよ……、ここは避けたあと戦略的撤退を――しかしそんな考えは手遅れだった、強烈な一撃が腹部を襲う、痛みなんて感じる暇も無く俺の意識は途切れた。

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