↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

70/246

第69章:思いがけぬ光景

 6月のある日のこと。


 いつものように電車に乗り、自分の乗るY駅で、改札前に来る車両の中の柳原まゆみの姿を探していた茂は、そこで思いがけない光景を目にすることとなる。


 この車両で、毎日合流していたまゆみの姿が、この日、どこにも見当たらない。


 ごったがえす車両の中、無言で新聞をバサバサと広げる、仏頂面(ぶっちょうづら)の迷惑オヤジ連中、朝から胸くそ悪いニオイをまき散らす「ハンバーガー高校生」、これみよがしに人前で堂々と化粧をするOL陣・・・いつもこの車両でごいっしょする「おなじみさん」だ。


 しばらく車両の揺れに我が身を任せていたとき、その車両の端の部分・・・そこに、茂にとって、さらになじみのある、「あの二人」の姿を認めた。


 ・・・まゆみと桑川だ!


 (ええっ? なんだ、これは・・・!?)


 混乱する茂。


 すると、彼と目が合ったまゆみが、桑川の首に両腕を巻きつけ・・・二人は、熱いキスを交わし始めた。


 抱き合いながら、長いくちづけを交わすふたり。


 そして、今度は桑川と目が合った。


 彼は、まゆみと唇を重ねながら、ニヤリとして茂を見やった。


 (桑川・・・おまえがどうして・・・。)


 わけもわからぬ、乱れた感覚のまま・・・やがて電車は、目的地のU駅に到着した。 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。