第19章
寮は、校舎の北のはずれに位置していて、校舎と寮の間の中間地点には、学生用の大きめの古い駐車場が横たわる。
この位置関係は、令和のいまも変わっていない。
道路には、いまは歩道橋が設置されているが、ぼくがこの学校に在籍していた当時には無く、校舎へ行くためには・・・あるいは、校舎から駐車場や寮へ帰るためには、いちいち「押しボタン」を押す必要があった。
・・・この国道123号線は、かなり交通量が多いからだ。
駐車場を出て右へ行くと・・・300mほど先に、『スーパーかねだ』があった。
いまはセブンイレブンになっているが、当時は、先の名称のさびれた昭和テイストのプンプンただよう、いにしえのスーパーがあったのである。
その当時には、付近にコンビニもなかったので、ここは学生たちの便利な日用品や菓子・ジュースなどの購入先となっていた。
寮生はみな、自家用車を誰も乗り入れることは許されなかったので、宇都宮市中心部の繁華街へは、とうてい歩いてゆけるものではなかったのだ。
このスーパーに入ると、いつも美空ひばりさんの演歌やら、この店舗用に特別に作曲・編曲したと思われる、妙な『オリジナルテーマソング』っぽい、チープなBGMが毎回エンドレスで流されていた。
ちょうどこんな感じの曲。
「♪ ひょっとこひょっひょっ ひょっとこひょっひょっ あっ ひょっとこひょっひょっ ひょーっひょっ」
ダ・・・ダッセェ・・・いっ・・・いなかクセェ・・・。
あえて曲名を命名させていただけるのならば、さしずめ、『ザ・スーパーかねだ版 ひょっとこ節』ちゅうとこかえ??
(↑ ここ、笑うトコよん♪)
この店舗の外側に、小さいゲームコーナーがあり、そこには、あの名作『ダブルドラゴン』が設置してあった。
そのときぼくは、仲良くなっていた『畜産科』の「田村ともゆき」と「渡邉いさお」といっしょに、仲良くこのゲームに興じ、渡邉に「ヒジ打ち」のハメ技を教わりながら、三人で仲良くお菓子を買って、寮の『自習室』で、茂雄くんが持ってきたウーロン茶を仲良く三人ですすりながら、長い夜を語り明かすのだった・・・。




