第149章:本当の現実世界では女性と交際できぬ男
読者の皆様は・・・茂が、令和4年12月1日現在、結婚もしていなければ、子供もいない、という『結果』をすでにご存じだと思う。
この物語を書かせていただいている、『ナレーター』の私も、茂同様、一人身であり、同様に、子は持たない。
茂は、中岡葉子氏とは、ついに結ばれることはなく・・・非常に『不自然な形』で別れることとなったのであるが、賢明な読者の皆様なら、それは、茂が長年、苦しみ、悩んだ結果出した結論だったと、ご理解してくださっていることと思う。
では、『結果』がすでに分かりきっておる話を、なぜ、わざわざ、このような『小説』という形で書いているのか・・・。
それは・・・繰り返すが、読者の皆様に、「茂と同じような人生を歩んでほしくないため」である。
茂自身、「二度とこんな人生に生まれてきたくはない」と思っている。
ただし、『アレ』を除けば・・・!
その『アレ』が何を指し示すのか・・・もう、言及の必要はありませんよね。
m(_ _)m
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茂は、葉子を愛していた。
・・・本当に、心底愛していたのである。
その容姿、しぐさ、声色に至るまで、あの『峯岸美絵子』にうり二つだったということもあるにはあったが・・・彼は、この時点では、純粋に、『中岡葉子本人』に惚れこんでいた。
そして、『パラダイス キャンパス1号店』時代から、たびたび入場料を半額負担してもらったり、店内での食事をご馳走になったり、プレゼントをもらったり・・・こういう、有形無形の数々の恩義、想い出があったゆえに、そう簡単には、彼女から離れることはできなかったのであった。
読者の皆様は「鼻につく」かもしれないが・・・茂は、どこへ行っても、かなり女性には受けや評判が良く、非常に『女性縁』がある男だった。
ただ・・・お気づきのように彼はまた、非常に『不器用な男』でもあった。
昔、食糧事務所時代に『川原美香』と、東京ディズニーランドへ行く約束をし、さらに、『みすき』とは、細かいプランまで立て、地元の動物園と遊園地に行く約束も交わしていた。
しかし、彼の心中、実は、葉子の存在が、頭の片隅に常にあって・・・それが彼の「土壇場での決心」を鈍らせていたのも、また事実なのである。
デートの約束をしておきながら、心では、「デート当日が怖い・・・」と、臆病になっていたのだ。
「・・・デートの約束なんか、するんじゃなかった」と。
一見して、葉子以外の女性に対して、積極的に「前向きな行動」を何度も試みていたかに見える彼であったのだが・・・その実、内心『中岡葉子氏』に精神的に依存し、縛られ、がんじがらめにされて一歩も動けない状態に陥っていたのである・・・。




