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メリークリスマス!
最終章となる「完結編」をクリスマスとお正月に更新します!
タイトルが決まらないので「完結編」としています。
お正月過ぎてからの更新は不定期になります。
今日の朝は朝食前に大事な会議があります!
出席者は発案人のぼく、レン・ブルーベルと神獣フェンリルの白銀、聖獣レオノワールの紫紺、神獣フェニックスの真紅です。
瑠璃と桜花は朝早いから呼んでないし、琥珀はまだ土人形に意識を飛ばしてないみたいで不参加決定です。
あと、翡翠は新人の女性騎士の胸に飛び込んで抱き着いた罰で、馬房の天井から吊り下げの刑に処されてます。
激オコの父様とブリザードを身に纏ったセバスが、騎士さんたちが乗る馬の馬房じゃなくて、庭師のおじさんたちの荷運び用のロバの馬房に吊るしました。
翡翠は号泣してたけど、前科が多すぎて反省しているとは信じてもらえませんでした。
ああ、翡翠のことはいいのです!
今日は大事な大事な会議だから!
兄様がいないのは……剣のお稽古中だからだよ。
べ、別に、今日もぼくは兄様に置いてけぼりにされたわけじゃないもん。
会議があるから、お稽古は不参加にしたのです!
「レン? なに、ブツブツ言ってるんだ? 話ってなんだよ」
ふわあああっと大きな口で欠伸する白銀、牙がぐわっとしていてかっこいい。
「俺様……眠い」
真紅はいつもは小さな赤い小鳥姿だけど、会議なので! 大事な会議なので! 人化してもらいました。
「ふふふ。きょうは、おあつまり、いただ……いただきましゅ? ありゃ? えっと、とにかく、ありがとーなの」
えっへんと胸を張り、会議の始まりの挨拶をすると、白銀と真紅は不思議そうな顔でボケッとしていて、紫紺だけが器用にポフポフと肉球で拍手してくれた。
「あのね、きょうは、せーれーがっきとせーれーさんの、おはなしをまとめりゅの!」
白銀たちの仲間である神獣クラウンラビットは、大昔、白銀たちが暴れていたころ、同じように暴れていた神獣だけど、白銀たちと違って、この世界の創造神であるシエル様の眠りの導きを拒否して暴れ続けたせいで、この地に封印されてしまった。
そのとき、理性をなくして暴れていた神獣クラウンラビットを浄化して封印したのは、精霊王と精霊たちの浄化の力と、その精霊と契約した人たちが奏でた楽器の力だった。
んで、その神獣クラウンラビットを封印したあと、光と闇の二人の精霊王さまは力を使いすぎたせいで、深くて長い眠りにつき、精霊楽器もバラバラに散らばってしまった。
大昔のことだから、精霊と契約してた人たちは、今はもういない。
そして、いま! 再び神獣クラウンラビットの神気が混ざった瘴気を利用して悪いことをしている人がいる、いま!
神獣クラウンラビットが目覚めないうちに、封印をし直してしまおうと考えているのです!
今回は、白銀たちも協力するから、封印された神獣クラウンラビットは神界で眠りにつくことになるでしょう。
前回は白銀たちも眠ってたしね! 瑠璃と琥珀はいたけど、守護する場所からは動けない……はず? だったし。
「レン? 精霊楽器も残りの精霊の件も、ダイアナが知っているでしょう?」
紫紺がコテンと首を傾げるけど、そうじゃないの!
ここで、ちゃんとまとめておかないと、あとでわかんなくなっちゃうでしょ!
ということで、大きな紙に書いていきましょう。
「……レンが書くのか?」
白銀がしょっぱい顔をして、白くて大きな紙を睨みます。
「んゆ?」
紫紺が人化してキレイに書いてくれた表を、眉間にシワを寄せてガン見しています。
最初はぼくが書くはずだったけど、ぼくの書く字が大きすぎて紙からはみ出しちゃったから、紫紺にバトンタッチ!
そして……この表を見て気づく、問題点は……。
「たりないの」
そう! 楽器も精霊さんも足りないのである!
「ああ~、光の精霊とその契約者なぁ~。それは、ダイアナが知っているって言っていたじゃないか」
白銀は爪を引っ込めた前足でチョンチョンと光の精霊の空欄を示します。
「……がっきは?」
精霊楽器は、全部で六つあります。
精霊の属性とは関係ないそうですが、その楽器の力を引き出せるのは精霊と契約した人に限るそうです。
まず、ぼくが見つけた最初の精霊楽器は笛でした。
アリスターとキャロルちゃんと出会った事件、母様の父様たち、つまりぼくのお祖父ちゃんが治める隣の領地、アースホープ領で開催された春花祭で起きた事件です。
悪い奴、道化師の恰好をした人が精霊楽器を使って子どもを誘拐する事件です!
そのとき、悪い奴が残していった笛が精霊楽器で、ぼくが触ったらオカリナになっちゃった!
闇の上級精霊であるダイアナさん曰く、精霊楽器は触った人が使いやすい形に変わるそう。
よかったーっ、ぼくのせいじゃなかったーっ。
道化師は逃がしちゃったけど、誘拐された子どもは助けられたし、その悪い奴らに妹のキャロルちゃんを人質にされて、無理やり手伝わされていたアリスターも解放されて、無事に事件は解決できたんだ!
……父様たちはオカリナになった精霊楽器、当時は悪い奴が悪いことをするために使った魔道具だと思われていたけど、その精霊楽器に頭を悩ましていたけどね。
「……なんでお前が触ると楽器が玩具になるんだろうな?」
短い腕でようやっと腕組みをした真紅が問いかけてくるけど、玩具じゃないもん!
ぼくは「ぶーっ」と口を尖らせた。





