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百合妄想  作者: モク
14/14

ヤンデレの壁ドン(ヤンデレと女子生徒)

 私は正直モテる。

  そして一生を、この人と過ごそうという人もいる。

  女の子だけど。

  私は、その子が好きで好きでたまらない、今すぐにでも結婚したいぐらいには好きだ。

  しかしその子には一つだけ短所? 私にとっては長所なのだけれど、その子の長所とはヤンデレ。

  私が、別の女の子または男の子と歩いているだけで、私を襲おうとしてくる。

  そんなその子が、私は大好きだ。


「ねぇ。なんで壁ドンしてるの?」

  今日は多分何もしていない私を、壁に追いやり手で押さえつけるのでなく、ハサミを私の首元の壁に刺していた。

  そんなことをするのは私の彼女以外いないけどね。


「なんでかって? そんなのあんたが一番わかってるよね?」

  彼女にこんな感じで、追いつけられるのがゾクゾクしてたまらない。

  顔がニヤついてしまう。

  しかし考えてみる。今日彼女にここまでされるようなことは、していないはず。

  だから私は、正直に聞き返す。


「わからないです」

  すると彼女は、はぁー? という顔をしながら私を蔑む。

  ハサミをもっと首元に近づけながら蔑む。

  今にも私を殺しそうな目をして、蔑む。


「なんで? なんでわからないの? ねぇなんで?」

  怖い怖い怖い怖い怖い。怖いけど良い。

  これがあるから私は、この子と一生一緒にいようと決めた。

  しかしどれだけ好きでもわからないものは、わからない。


「わからないです」

  私はもう一度正直に言った。

 

「教えてあげる。あなたが何をしたか」

  そう言いながら彼女は、私が少しでも動けば血が出てしまいかねない位置までハサミを移動させた。

  そして話しだした。


「あなたがしたこと。それは、さっき更衣室で、他の女子の胸揉んでたでしょ?」

  クラスが違う彼女には、伝わるはずのない情報が伝わってしまっていた。

  すると彼女は、多少赤面をしながら話を続けた。


「なんで? なんであなたはいつも私のは揉まないくせに、他の女子のは揉みまくるの?」

  彼女から出てきた言葉は、意外な言葉だった。

  私はてっきり彼女は、揉まれたいとかそういう欲求はないものだと思っていたので、今まではそういうことはしてこなかった。

  けどそういうことならと、私はその場に彼女を押し倒して、胸を揉んだ。ついでに色々なところを触った。

  そんなこんなで、彼女の怒りは収まったようで、病みモードからデレモードに戻ったようだ。


「ねぇー! 大好き!」

  そんな彼女が私も大好きだ。




  私は今、めちゃくちゃモテる彼女を壁に追いやりハサミで壁ドンをしている。


「ねぇ。なんで壁ドンしてるの?」

  私の彼女。私だけの彼女は少し考えればわかるような質問をしてきた。

  イラッときたので、彼女を追い詰めるためにハサミを首元にもっと近づけて言う。


「なんでかって? そんなのあんたが一番わかってるよね?」

  私がそう言うと彼女は、今の私の行動に興奮しているのかニヤついている。

  キモい。気持ち悪い。けど好き。

  すると彼女は、正直に言った。


「わからないです」

  それを聞いて私は、ハサミをもっと首元の近くに持っていく。

  私は、今の気持ちをそのまま口に出した。


「なんで? なんでわからないの? ねぇなんで?」

  なんで?という気持ちしか私には、出てこなかった。

  しかしそんな状況でも彼女は、正直に一言言った。


「わからないです」

  私は、そこでこれ以上やっても意味がないと直感したので、彼女を責める意味も込めて喋りだした。


「教えてあげる。あなたが何をしたか」

  そう言いながらついでに、彼女が少しでも動けば、血が出てしまうぐらいの位置にハサミを移動させた。

  そしてそのまま喋り続ける。


「あなたがしたこと。それは、さっき更衣室で、他の女子の胸揉んでたでしょ?」

  これは私自身が、自分の目で確認したので間違いない情報。

  たまたま更衣室に潜んでたらたまたま彼女達のが来て、たまたまそこで彼女が胸を揉んでいた。

  だからハサミで、壁ドンをしているそれだけのこと。

  しかしここまで言っても、彼女は何かを求めているのか何も反応を示さなかった。

  だから私はしょうがなく本心をぶちまける。

  恥ずかしいけどぶちまける。


「なんで? なんであなたはいつも私のは揉まないくせに、他の女子のは揉みまくるの?」

  私がそう言い終わると彼女は、私を押し倒した。

  そして胸を揉んだ。ついでというように色々なところを触りもした。

  そんなことをしている間に、私の病みモードはどこかに行ってしまった。


「ねぇー! 大好き!」

  そして私は、デレデレに戻った。

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