表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
青春リテラシー。  作者: シュレディンガーの羊
7/15

06:シュガーレスでお願いします




「なぁ、相澤」

「なんだよ、倉上」

「ケーキは中央からフォークをさして食べたくならないか?」

「……そこはせめて、イチゴから食えよ」




「隅からきれいに食べていくのはケーキに失礼だ」


倉上がまた懲りずにそんなことを言った。


「失礼の定義はなんだよ」

「飾りたてたものを暴かないで、上品に食べるなんてケーキに対する冒涜だ」

「お前、それ本心なわけ?」

「もちろん、いま思いついたはったりだ」

「だよな」


倉上は気まぐれでミーハーで、そして正直な馬鹿だ。

だから救いようがあるのかないのか、毎回俺は判断に苦しむ。


「ミルフィーユは倒したほうが食べやすいって、このに前知り合いが言ってたけど、普通のケーキはやっぱり端からだろ」

「それは面白味に欠ける」

「ケーキを食うのに面白味もあるか」

「人生はどう楽しめるかにかかっているだろう」


どうして倉上は最もなことをこんな時にしか言えないのか。

頭は悪くないのに、何が悪いやら。


「ショートケーキは特にそう思う」

「破壊衝動か。はたまた深層心理的には嫌いなのかもな」


何気なく口にした言葉に倉上が目を瞬く。


「確かに甘いものは嫌いだが?」


……こいつと俺との会話の噛みあわなさ。

もう壊滅的だと思うのは俺だけか?




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ