表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
青春リテラシー。  作者: シュレディンガーの羊
1/15

00:はじまりまして青春



「なぁ、相澤」

「なんだよ、倉上」

「今から青春について語らないか」

「……テスト開始五分前に何言ってんの、お前」




「相澤、青春はいつからいつまでだと思う」


倉上がまた懲りずにそんなことを言った。


「それよりお前、テストできたのかよ」

「できないものか。いや、できなかった」

「そこはできるものか、いやできなかった。だろ」


そもそも、今日は古典のテストではないし。

倉上は大して気にせずに問題用紙を小さく折り畳んでいる。


「相澤、質問に答えろ」

「青春の期間だろ? 学生、というか高校生じゃないのか」

「残念だ。青春はどうやら十代の特権ではないらしい」


わざとらしいため息が零された。

顔からにじみ出るしてやったりオーラにいらっとする。

知っているなら、俺に尋ねるなと言いたい。


「なら、正解は」

「青春期は青年期と同じだ。つまりは十四、五歳から二十四、五歳ということになるな」

「案外と長いんだな。短いから美しいってものじゃないのか」

「それは命短し恋せようんたらだろう」


いや、そこは普通に乙女だろ。

倉上は頭のよさそうな話し方をするわりに、なんだか馬鹿だ。


「ほら、わかったか。相澤、青春はまだまだこれからだ」

「お前はただ単にそれが言いたかっただけか……」

「漫画の打ち切りエンドみたいな素敵な台詞だろう?」


そう言って倉上は、紙飛行機(もんだいようし)を飛ばした。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ