表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アンデシュダール戦記外伝  作者: 如月燎椰
頂いたイラストとSS
15/15

【貴様二太郎様よりアストリット】

 ※こちらは貴様二太郎様(https://mypage.syosetu.com/358768/)より頂いたアストリットのイラストです。


挿絵(By みてみん)


 ――ふふ、今日の祝賀会の主役の座は明け渡してもらうわよ!ノヴァーリス!


 鼻息荒く意気込んで現れたアストリットは、自信満々に綺麗な脚を曝け出していた。その為だけに特注で作らせた、パックリと中心よりも少しだけ角度をつけて大胆に開いた赤のドレスは、やはり注目の的だ。


 作戦成功だと言わんばかりに、アストリットはお目当ての人物を目で探す。


 ――いた!


「シウンっ!」

「あぁ、これはアストリット様」


 眉目秀麗とはこの人のことだと、アストリットは五年前からずっと想っている。初めて出会った頃から、その特筆すべきその容姿に彼女はずっと心奪われていた。


 ――ど、どう?この美しい脚を見てちょうだいっ!そしてノヴァーリスよりも私が勝っていると、褒め称えてくれていいのよ!


 だけど他の男とは違い、彼はなんの反応も示さない。

 何年も見ている上辺だけの笑み。

 崩れることのない、ポーカーフェイス。


 ――あぁ、違う。……あの子の前だけは……っ


 崩れる。完璧な彼は其処にいなくなる。


 ノヴァーリスの前でだけ見せる、こちら側には決して向けられないシウンの表情を見ながらアストリットは差し出された赤ワインを飲み干した。


 ――いつか、絶対に……


「奪ってやるわ……」



(おわり)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ