俺の使命は妹を守ることですね! 《一時の休息》 2
短いですがどうぞ。
シロを反対側の壁まで吹き飛ばした。
シロの体が壁に衝突し、壁が粉々になる。
「シロ! 俺たちだ!! 気づけ! バカッ!!」
壁を蹴って俺に向かってくる。どうやら標的が俺に変わったようだ。
どうする? 向上魔術をかける暇がない、やばい、耐えられるか!?
そう考えているうちにシロは俺の目の前までやってきていた。牙を出して、俺に噛みつく瞬間。何かが切れる音がした。
「ン!?」
後ろで、すごい気配が漂う。真っ黒で、真っ赤な気配。
「……し、ろ? 私のお兄ちゃんに。……何をしているのかな? かな?」
あ。
と俺は思った。これは無理だなと思った。
琥珀が鬼の形相でシロを見つめる。
いつもは最高にかわいい琥珀の顔が、見せられないほどに変わった。怖い、それだけの顔に。
「ねえ、ねえ。しろ? なんでこんなことしているのかな?」
やばいぞ、やばいぞ。琥珀が怒ったぞ。止めれないよ。
「こはく! やめッ!!」
しかし、少し遅かった。
『炎の神よ、我が肉体をも糧となし、燃え尽くせ』
炎の波が辺りを包み込み、街の広場もろとも飲み込んだ。
「ろおおおおおおおおおおおおおおお!!」
シロは黒焦げになりダウンしたことを確認すると、すぐに俺は水を連想させた。
青き、白き、透明で、底のない、生命のもと。水を連想させる。
『クリエイトウォーター』
俺は大量の水を出すことに成功した。
琥珀も我を取り戻し少し焦っていたが、俺の作り出した大量の水を見て静かになった。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
その水を頭上から一気にまき散らす。
すると、燃え盛っていた炎は消えて、白い煙だけがそこに残った。
「……はァ、はァ……」
「お兄ちゃん……」
そう、俺はとっさに魔術を成功させたんだ。
その瞬間歓声が巻き起こった。
「「「「「おおおおおおおおおおおおお!!!!」」」」」
びちょびちょの民衆が手を上げて叫んでいた。
「さすがあああ! えいゆううううう!」
「ヒィーーーロォオオ!!」
シロのことを忘れたかのように、俺が鎮火したことを大いに喜んでいた。
正直、初めてできた魔術の感動に浸ることもできないくらいみんなから言われまくった。
「ああ、もう、からかわないでくれよ……」
続きです。
短いですが読んでくれてありがとうございます。
報告です。
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