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あの時、君はそこにいた → 剣と魔法の王国戦争  作者: マイノス
王国政権の栄枯盛衰

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幸運を失った後の世界 << ミナーク 8 >>

俺が王となった日 << ミナーク >>

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魔界の番犬・ケルベロス << ミナーク 2 >>

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撤退と退職 << ミナーク 3 >>

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王都奪還戦 << ミナーク 4 >>

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幸運の終焉 << ミナーク 5 >>

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虹の粉 << ミナーク  6 >>

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決着!暫定政権 VS 王立騎士団 << ミナーク 7 >>

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 俺はゲームの中で一時的に幸運を手にしたけれども、それを持続することは出来なかった。

 現実世界でも、俺は同様だった。

 俺はそれからかなり苦労した。

 次の仕事は上場企業に務めたが、そこにいた人たちは俺より優秀で、俺が向いている仕事とも思えなかった。

 体力的にもかなりきつかった。

 職場では暴力こそなかったが、罵声は常に浴び、精神的には地獄だった。

 ただ、俺にはもうここしかないと思い、実家からは1時間ほどで通勤できたので、誰よりも早く出社し、仕事に取り組んだ。

 3年目、会社から努力賞を表彰された。

 でも結局のところ、俺はこの仕事が面白いとは思えない。


 人材派遣の営業が楽しかったことを、時々思い出す。

 俺は今の会社では、あの時以上に働いている。

 睡眠時間は6時間はあるが、休みは土日祝日にはならない。

 外回りの営業とは違い、息抜きする時間もない。

 俺、ここまでやれるんなら、あの時も出来ないことはなかったなと、改めて思う。


 ふと、ゲームのことも思い出した。

 王都から逃げなければ、俺は王としていられた。

 挽回するチャンスはあったかも知れない。

 あの時は思いつかなかったが、最高級の虹の粉は手元にあった。

 兵士を回復することだって出来たかもしれない。

 万策尽きたとしても、最悪、王として死ぬことが出来た。


 俺は現実世界では、今は社会の雑兵だ。

 ここでくたばっても、誰も記憶してはくれない。

 誰にも気づかれず、道端で枯れる草木だ。

 ここでくたばるわけにはいかない。

 俺は歯を食いしばり、終電まであと2時間もあると、仕事に取り組んだ。

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