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ルナの参加 << マイノス 11 >>

『剣と魔法の王国戦争』との出会い << マイノス >>

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マイノスの現実 << マイノス 2 >>

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ゲーム紹介 << マイノス 3 >>

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ゲームスタート << マイノス 4 >>

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オープニングデモ << マイノス 5 >>

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龍王の誕生と人類の繁栄 << マイノス 6 >>

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将校の獲得と村の施設の建設<< マイノス 7 >>

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戦争勃発!ブレイクナイトの脅威! << マイノス 8 >>

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ブレイクナイト VS  アキレス  << マイノス 9 >>

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ギルド設立 << マイノス 10 >>

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 翌々日の昼頃に、私は仕事から帰宅した。

 スーパーで買った食品を冷蔵庫に詰め込み、作業着などの衣類を洗濯機に入れて、洗剤と柔軟剤を入れて回し、シャワーを浴びて、電子レンジで弁当を温めた。

 ゼロカロリーのジュースをコップに入れ、机や椅子にも、ベッドにも向かえず、床に倒れ込んだ。

 「疲れた」

 「もう何もしたくない」

 私は一昨日、スマホゲームでギルドを設立していた事を思い出した。

 開いてみるか。


 スターネイムがギルドに参加しました。

 マフナドがギルドに参加しました。

 ボレへゴがギルドに参加しました。

 クエティパリカがギルドに参加しました。

 ロドリゲスがギルドに参加しました。

 ロドリゲスがギルドを退会しました。

 メリークリスマスがギルドに参加しました。

 ディア ロボシンクがギルドに参加しました。


 ギルドチャットには、ほとんど何もコメントが無く、チュートリアルに沿ってゲームを開始したばかりのプレイヤーが、黙々と日々のミッションをこなしているように見えた。

 というか、私がそれしかしていないので、そう想像するしかなかった。


 このゲームは、世界中に配信されている、多国籍ゲームだ。

 自動翻訳は付いているものの、うっかり発言し、ダメ男な自分が発覚して、リーダーとしての威厳を失いたくない。

 「こんにちはも控えるか」と、英雄とは程遠い行動を取る私だった。

 そんな日が2,3日続く中で、私がギルド員の勢力値を見ていたら、人数はギルド員数の上限50人に近い46人になっていたが、その中に、私と同様に、遊んでいる痕跡のあるプレイヤーが一人いることに気づいた。

 ルナというプレイヤーだ。


 私はたくさんいるプレイヤーのうち、何名かは、運営側が自動操縦しているプレイヤーもいるのではないかと、疑い始めていた。

 なぜならギルドチャットには、ほとんど何もコメントが書かれていないからだ。

 そうすると私は、昔の一人プレイのゲームをしているのと変わらない。

 それはネットゲームの面白さとは別のものだ。

 私は怒りが込み上げてきて、ギルドチャットにコメントしてみた。

 「こんにちは、みんな。ゲームは楽しんでいるかい?」

 そう書き込んで、私は疲れから、その場の床で寝入ってしまった。

 洗濯物も乾かすこと無く、温めた弁当にも手をつけずに、3時間ほど寝た昼下がり、私は目を覚まして、弁当を温め直して食べながら、スマホを開いた。


 「リーダー、こんにちは。ゲーム楽しんでいます。私もギルドを作ってみたい。私にも出来るかな?」


それは、ルナさんだった。

 日本人のようだった。

 運営が自動で作るコメントではなさそうだった。

 私は返信を書いた。


 「作るなら、早いほうが良いです。この手のゲームは、各王国には始めだけ人が入って、しばらくすると人は入らなくなり、過疎化するだけだから」


 私はこの手のゲームを何度かやっていたので、出来るだけアクティブな人を残そうと、ギルド設立後は、ログインしない人を次々と追放し、新しい人と交代していた。


 「わかった。考えてみる」と、ルナさんは言ったものの、ギルドに留まっていた。

 それは、ギルドチャット内で少しずつ会話が発生し、共同戦争なども勃発して、ゲームが楽しくなっていたからだと思う。

 ギルド内には、私以外にもう一人、パクという課金者がいて、私たちのギルドは活気が出ていた。

 また、ロドリゲスという人は、課金者ではなかったが、サブアカウントを複数作り、とても強かった。

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