表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

63/66

第63話 第6感と、風邪と、ウイルス除去

「くしゅん」


 俺はマイラのおでこに自分のおでこを重ね合わせた。

 マイラのおでこは火が点いたように熱い。


「はわわ」


 マイラの顔がいっそう赤くなった。


「マイラ、風邪をひいたな」

「そうかも」

「病気が治るまで大人しくしてろよ」


 俺はマイラを一人部屋に残して授業に出た。


「あれっ、今日はマイラが居ないの」


 セレンが俺にそう言って声を掛けてきた。


「マイラは風邪なんだ」

「果物を持ってお見舞いに行かなくちゃね」

「マイラも喜ぶだろう」


 放課後。


「マイラ、調子はどう?」

「怠いし、しんどい」

「セレンがお見舞いに来ると言ってた」

「そう。弱ったところを見せたくないけど、男にあえて弱みを見せるのも」


 マイラが呟いている。

 ドアがノックされた。


「どうぞ」

「マイラの調子はどう」

「まだ熱があるみたいなんだ」

「魔法で治せたらいいのにね」


 それだ。

 考えてみよう。

 まずは風邪を検知する魔法だ。


char sick_sense; /*病気*/

char main(void)

{

 return(sick_sense); /*病気を検知*/

}


 こんなのでどうだ。

 早速、魔法を実行してみた。


 うわっ、菌がうようよだ。

 菌ってこんなにいるものなんだな。

 こんなに居たらどれがマイラの風邪の菌か分からない。


「果物を剥いたわ」

「料理出来るアピール。敵ながら天晴」


 何かマイラが呟いたのが聞こえた。

 魔法の事を考えながらウサギの形に剥かれた果物を食べる。


 待てよ、シックとシックス似てるよな。

 そうなると。


char sixth_sense; /*第六感*/

char main(void)

{

 return(sixth_sense); /*第六感を検知*/

}


 うおぅ、魔法で第六感を再現しちまった。

 なんか、ざわざわするだけでこれで第六感と言えるのか。

 あっ、悪寒がしてきた。

 それに、突き刺さるように痛い。

 幽霊でも居るんじゃないだろうか。


「はっくしょん」


 どうやら俺も風邪をひいたようだ。

 風邪を治す魔法の開発に戻ろう。


extern MAGIC *magic_make(char *material,long material_size,int image); /*魔法作成*/

extern int mclose(MAGIC *mp);

extern void magic_delete(MAGIC *mp);


char virus[1000000]; /*ウィルス百万個*/

void main(void)

{

 MAGIC *mp; /*魔法定義*/

 mp=magic_make(virus,sizeof(virus),IMAGEUNDEFINED); /*ウィルスを魔法に*/

 magic_delete(mp); /*ウィルス消去*/

 mclose(mp); /*魔法終わり処理*/

}


 よし、出来た。


「【ウイルス除去】。効果がないな」


 百万個では少なすぎたか。

 何回か連続で使えば問題ないよな。


「【ウイルス除去】。【ウイルス除去】。【ウイルス除去】……【ウイルス除去】」


 ふぅ、だいぶ良くなった。

 マイラにも魔法を掛けてやるとするか。


「【ウイルス除去×20】。どうだ、マイラ」

「良くなったみたい」


 マイラのおでこにおでこを重ねる。


「はにゃ、近い」


 マイラが動くので鼻だとか唇とかが当たってしまった。


「ごめん」

「うみゅう」


 顔は赤いが、熱は下がったな。


「何か邪魔しているみたいだから帰るわね」

「おう、また明日な」


 そういえば第六感魔法は成功だったのか、失敗だったのか。

 第六感魔法を発動してみた。

 何やら、暖かくてピンク色の波動が感じられた。

 リラックスしているという事なんだろうか。


「タイトに看病されたかったのに。何でも魔法で解決しちゃうんだから。でも、ありがと」

「どういたしまして」


 第六感は役に立たないな。

 お蔵入りにしておこう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ