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第62話 推し活と、好きな子と、マイラ

「タイトが好きなのはどの子?」


 カソードからそう尋ねられた。


「えっと、誰を指しているのかな?」

「マイラ、セレン、エミッタの三人だ」


 参ったな。

 三人ともそういう間柄とは言えない。

 一番仲が良いのはマイラだが、それを言うと何か話が広まりそうだ。

 これは誤魔化す手だな。


「推しているのはマイラだ」

「その推しているってのは何?」

「アイドルとして好きなのは誰かって事だ」


「アイドル?」

「歌や踊りを繰り広げる人達だ」

「何か楽しそうだね」


「まあ、楽しいかな?」

「楽しむのに作法があるのかな」

「俺も詳しくはないが、CDに握手券は基本だろ。コンサート、握手会、ファンの人気投票でのセンター決め」

「何か分からないけど、心揺さぶるワードだね」


「そうだろ」

「俺が知らないって事は無いって事だよね。作ってよ」


 無茶ぶりが来たが、誰が好きかという話題から都合よく離れている。

 このまま押し切る。


 ええとまずはCDだ。

 デジタル機器なんてものはないが魔法は万能だ。

 なにせ文章を理解しているんだからな。

 記録媒体は魔石で良いだろう。

 魔道具を作る時も呪文とイメージを記録しているしな。


extern MAGIC *magic_tool_init(void);

extern void magic_sound_write(MAGIC *mp,char sound_data);

extern void time_wait(long time_ms);

extern int mclose(MAGIC *mp);

char sound;

void main(void)

{

 int i;

 MAGIC *mp; /*魔法定義*/

 mp=magic_tool_init(); /*魔石を魔法に*/


 for(i=0;i<1000){

  magic_sound_write(mp,sound); /*音を書き込み*/

  time_wait(1); /*1ミリ秒待つ*/

 }

 mclose(mp); /*魔法終わり処理*/

}


 録音はこれでいいな。

 再生は逆だから。


extern MAGIC *magic_tool_init(void);

extern char magic_sound_read(MAGIC *mp);

extern void time_wait(long time_ms);

extern int mclose(MAGIC *mp);

char sound;

void main(void)

{

 int i;

 MAGIC *mp; /*魔法定義*/

 mp=magic_tool_init(); /*魔石を魔法に*/


 for(i=0;i<1000){

  sound=magic_sound_read(mp); /*音を読み込み*/

  time_wait(1); /*1ミリ秒待つ*/

 }

 mclose(mp); /*魔法終わり処理*/

}


 これで良いはずだ。

 簡単に出来たな。


 あと必要なのは、ペンライトが要るな。


extern MAGIC *obj_make(long obj_size_mm,int image,int attri);

extern int mclose(MAGIC *mp);

void main(void)

{

 MAGIC *mp; /*魔法の定義*/

 mp=obj_make(100,IMAGEPOOL,HOLOGRAPHY); /*10センチの棒をホログラフィで生成*/

 while(1);

 mclose(mp); /*魔法終わり処理*/

}


 団扇(うちわ)とか鉢巻とかは魔法でなくても作れるだろう。


 グッズを作ってみたが。

 三人はアイドルをやってくれるだろうか。


 まずはマイラ。


「君にアイドルをやってほしい。推し活したいんだ」

「タイトが言うなら。どんなことをすればいいの」

「歌って踊るのさ」

「面白そう、やる」


 次はセレン。


「アイドルをやってほしい」

「魔法の上達に関係あるのか?」

「うーん、どうだろ。踊りと歌に魔法を組み込んだら面白いかも」

「やってみよう」


 最後はエミッタ。


「アイドルをやってほしい」

「皆の前で爆発を起こしていいのかね」

「うん歌い踊りながらなら」

「やってみるのだ」


 アイドル・グループ、シーラングウェッジは結成された。

 今日はコンサートの日。


「マイラちゅわーん!」

「セレン様ー!」

「エミッタちゃん!」


 会場は観客でいっぱいだ。

 マイラがセンターで歌い踊り、セレンが歌いながら魔法で光を迸らせる。

 そしてエミッタが歌いながら、魔法で爆発を起こす。


 何だかんだでアイドルになっている。

 みんな可愛いよ。


「どこ見てんの」


 マイラが俺に飛び蹴りして目が覚めた。

 ああ、夢だったのか。


 現実では俺のベッドに潜り込んだマイラが俺の顔にパンチをしてた。

 俺の推しはマイラだ。

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